なんのためにプログラミング教育を必修化するの?
実際どんなことするの?
親もプログラミングできないといけないの?
プログラミングなんてやったことないんだけど。
小学生の子供を持つ親御さんならこんな疑問を抱いている方もいるのではないでしょうか。
2020年から小学校でプログラミング教育が必修科されますが、具体的にどんなことを学ぶのかを知っている人はそんなに多くはないと思います。
特に親御さんは子供に教えられるのかなど気になるところは多いですよね。
ただ、安心してください。
結論から言うと、小学校におけるプログラミング教育は、あくまで「プログラミング的思考」を身につけるためのものなので、親御さんがプログラミングができる必要はありません。
では、具体的に説明してきますね。
プログラミング教育が必修化にいたった背景
現代社会においてIT技術は必要不可欠な存在となっています。現に、90%の職業が基礎的なITスキルが必要であると言われており、世界的にも学校教育のカリキュラムの一環としてプログラミングを導入しています。
それに対し、日本ではIT人材の不足が顕著になっており、技術者の育成が急がれています。
国際的にも今後、IT技術の競争が激化することが予測され、その中で日本が生き残っていくためにも子供の頃からIT力を養う必要があり、プログラミング教育が必修化されました。
もちろん将来のIT人材を育成していくためのきっかけにもつながると考えられます。
小学校で学ぶプログラミング教育とは
• プログラミング的思考を身に着ける
• 現代の社会がICT技術に支えられていることを認識させる
• コンピュータを活用した身近な問題解決を経験
このように小学校におけるプログラミング教育の狙いはいくつかありますが、みなさんが心配しているようながっつりプログラミングをする訳ではないので、安心して大丈夫です。
小学校のプログラミング教育では、コンピュータに指示を出して、想定する結果を得るという「プログラミング的思考」を学ぶのが目的です。
例えば、パズルを組み立てるような感覚で、1つ1つの意味を理解し、それらをどう組み合わせれば意図した形に近づけるのかを考えるなど、物事を順序立てて考える論理的な考え方を学んでいきます。
論理的に順序立てて物事を考えられる力(論理的思考)は、私の場合、大学時代にその重要性をよく言われていました。
大学の講義でロジカルシンキングなんてものもあり、小学生の頃からその基礎を学べるというのは非常に素晴らしいことだと思います。
社会人になると特に必要な能力であり、人とのコミュニケーションにおいて非常に重要なので、この教育カリキュラムがうまくはまれば日本全体での教育水準がアップするのではないでしょうか。
ぜひ意味のあるものになってほしいですね。
現代社会では、物心がついた頃からITに囲まれており、PCやスマホなどの使い方はすぐに覚えてしまうと思います。
ただ、何も考えずゲームやYouTubeを見るだけではなんの意味もありません。
プログラミング教育においては、う「普段の生活の中でコンピュータが活用されていること理解し、問題の解決には必要な手順があることに気付くことを目指しています。
実際どんなことをするの?
実はプログラミングの教育ではこういった授業をすべきという、明確なルールはありません。
プログラミング的思考を学ぶためにどうすれば良いかを先生たちが自由に考える必要があるんです。
ただ、2018年度から特定の学校で先行して模擬授業を実施し始め、2019年度にはプログラミング教育を行う全ての教師が模擬授業に参加し、プログラミング教育を体験することになっています。
その後、2020年度から本格実施するわけなので、模擬授業での経験を生かして学校で自由に実施する感じですね。
プログラミング教育の実施事例
文科省、総務省、経産省を中心に設立された「未来の学びコンソーシアム」では、具体的な指導事例を紹介しています。
プログラミング教育ポータルで紹介されているのがこちらです。
- 算数:プログラムを使って正多角形をかく
- 理科:電気を効率よく使う方法について考える
- 総合的な学習:ものづくりを通じて情報技術を学ぶ
プログラミングと言う科目があるのではなく、算数や理科など既存の科目の中で、プログラミング的思考を学ぶ授業を取り入れるという感じになります。
まとめ
- プログラミング教育必修化は、プログラミング的思考を身に付けるのが目的
- 親御さんがプログラミングができる必要はない
- 授業内容は学校ごとに異なり、プログラミングという科目が追加されるわけではない
いかがでしたか?
2020年度から実施される小学校のプログラミングがどういったものなのかなんとなくわかったのではないでしょうか。
学校の先生からすると、明確な基準がないのにどんな授業をすべきかを迷うことがあるかもしれませんが、少なくとも学生とそのご両親は心配することはなさそうです。
それでは、また。
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