弟「ったく今起きたのかよ」
JD「あんたがいるってことは……今日何曜日だっけ?」
弟「日曜だよ。曜日の感覚もなくなってるなんて、大学生ならぬダメ学生だな」
JD「うるさいな」
弟「せっかくの日曜日、朝寝坊なんかしてないで満喫しないと損だぜ」
JD「んー、あんたのいうことにも一理あるかもね。そうだ!」
JD「せっかくの日曜日だし……パパ活しよっと!」
弟「パパ活? またアレをやるつもりかよ!」
イチオシ記事
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}
JD「お父さんの服を借りて……」
JD「ヒゲつけて……」チョイッ
パパJD「完成!」
パパJD「どう? どこからどう見てもどこぞのお父さんでしょ?」
パパJD「お父さんっぽい格好をして、お父さんっぽい活動をする。これぞパパ活!」
弟「……」
パパJD「なに?」
弟「姉貴のその趣味、控えめにいって頭おかしいわ」
パパJD「あら、そんなことないでしょ」
パパJD「ソクラテスもいってたよ。『女とは父親になりたがる生き物だ』って」
弟「さらっとウソ吐くんじゃねえよ!」
パパJD「そうだ、ゴロゴロしよう!」ゴロゴロ
母「……」ズォォォォォ
パパJD「アハハ、テレビ面白い」
母「掃除機かけてるから、ちょっとどいて」ズォォォォォ
パパJD「これこれ! 掃除機かけてるお母さんに邪険にされる。これぞパパ活!」
母「早くどく!」コツン
パパJD「いでっ!」
パパJD「あ、お父さん。いたんだ」
父「いたんだって……お前なんてカッコしてるんだ」
パパJD「パパ活!」
パパJD「爪楊枝でシーシーしよっと」シーシー
父「俺よりオヤジ臭いぞ」
パパJD「やった! 本家に勝った!」
弟「本家ってなんだよ」
弟「姉貴の父親像、微妙に古い気がする」
パパJD「まず、板に線を書いて~」
パパJD「ノコギリで切って~」ギコギコギコ
パパJD「ふんふ~ん」トンテンカン
弟(悔しいけど、大工は上手いんだよな)
弟「なに作ってんだよ?」
パパJD「本棚」
弟「姉貴、本なんか読まないじゃん」
パパJD「あんたに作ってるの。参考書しまう場所に苦労してるっぽいし」
弟「姉貴の作った本棚なんかいらねえよ!」
パパJD「あれぇ? 今あんたが使ってる勉強机作ったの誰だっけ?」
弟「姉貴です……」
パパJD「丈夫さチェーック」ガンガン
パパJD「うん、問題なし」
パパJD「しかも参考書のサイズに合わせて、棚の高さも調整できるようにしといたからね」
弟(普通にホームセンターに売ってそうな出来栄えだ……)
パパJD「ほら、これ使って勉強頑張りなよ」
弟「……ありがと」
パパJD「え、今なんていった?」
弟「二度はいわねーよ!」
弟「その格好でかよ!?」
パパJD「だってパパ姿の私をもっと世間に見てもらわないと、それこそ人類の損失でしょ」
弟「損失っていうか変質者だろ」
パパJD「アハ、うまい。座布団一枚!」
弟「オヤジくせえ……」
パパJD「じゃ、行ってきまーす!」
パパJD「世の中のお父さんってのはこういう時なにするんだろう?」
パパJD「とりあえず、オヤジギャグ連発しよっと!」
パパJD「散歩は三歩まで!」
パパJD「太陽がまぶしいなぁ、目がいたいよう!」
パパJD「空気がおいしいなぁ、食う気かよ!」
通行人「ぶふっ!」
パパJD「あ、ウケた」
パパJD(とりあえず、あのかっこいい馬を応援するか)
パカラッ パカラッ
パパJD「やったーっ!」
おっさん「お、あんちゃん当たったのかい。羨ましいねえ」
パパJD「いえ、買ってません。買い方よく分からないし」
おっさん「へ!?」
弟「お、帰ってきやがった」
パパJD「パパ活を満喫してきたよ」
弟「ったくバカじゃねーの」
パパJD「そのわりに私がパパ活で作った本棚は早くも活用してるみたいね」
弟「はい、すみませんでした。ありがとうございます」
JD「ふあぁ……今日は早く目が覚めたな」
JD「ラジオ体操、ラジオ体操。第二までしっかり」ブンブン
弟「朝からオヤジくせーな」
JD「あ、そうだ。今日もパパ活しよっと!」
弟「またやるのかよ!?」
JD「プラトンもいってたよ。『何度もやることが大事である』って」
弟「ホントかよ!」
Source: V速ニュップ
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