少女「こんにちはー!」
おじさん「おじさんのマツタケ見るかい?」
少女「見るー!」
母「すみませんが、少しの間よろしくお願いします」
おじさん「ええ、任せて下さい」
おじさんはパートに出かける主婦などから子供を預かり、よく面倒を見てくれるので、
近所でも評判となっている。
イチオシ記事
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少女「はーい!」
おじさん「これがアカマツだよ」
少女「立派な木!」
おじさん「そして、根元に生えてるのが……」
少女「マツタケだー!」
おじさん「そう、マツタケ。このアカマツは不思議とよくマツタケを生やしてくれるんだ」
ズボッ
おじさん「匂いを嗅いでごらん」
少女「……」クンクン
少女「いい香り!」
おじさん「ほう、その年で分かるとはなかなか通だね」
少女「えへへ」
おじさん「“香り松茸、味シメジ”という言葉もあるほどで、マツタケの香りは珍重されてるんだ」
おじさん「もっともおじさんのマツタケは味だって一流だがね」
少女「すごーい!」
少女「いただきます!」
少女「……」ゴク…
おじさん「どうだい? おじさんのマツタケで作ったお吸い物は」
少女「とってもおいしい!」
おじさん「ハハ、ありがとう。おじさんのマツタケもきっと喜んでるよ」
ほんとに美味いの?
シイタケより100倍美味い。
シイタケが不味いだけだが。
ほおー
どう食うのが一般的なの?
七輪焼きとかテレビで見るけど
おじさん「いえいえ、こちらこそ楽しいひと時を過ごせました」
少女「わたしもー!」
おじさん「ああ、それとこれ」
母「これは……マツタケ! いいんですか?」
おじさん「ええ、ぜひご自宅で食べてみて下さい」
母「ありがとうございます」
少女「おじさん、ありがとー!」
父「お、すごいな。だけど高かったんじゃないのか?」
少女「ううん、マツタケのおじさんがくれたの!」
父「ああ、あの人か。こんな立派なマツタケ、店で買ったら一本数千円はするぞ」
母「ホント、気前がいいわよね」
少女「いただきまーす!」
母「この前、あのおじさんにマツタケをいただいて」
主婦「うちもよ。とってもおいしかったわ」
母「それにしても、あんなにマツタケが取れるなんて、不思議なアカマツよね」
主婦「それがどうも、あの松、あのおじさんにとって色々な思い出があるらしいのよ」
母「えっ、そうなの?」
母「あら、ご結婚なさってたの。知らなかったわ」
主婦「それで、奥様が亡くなってから、あの松にはマツタケがよく生えるようになったみたい」
主婦「もしかしたら、亡くなった奥様からのプレゼントなのかもしれないわ」
母「ただお優しいおじさんだと思ってたけど、そういう過去を持ってらっしゃるのね」
主婦「あの年で独り身は色々と大変だと思うけど、いつまでも元気でいて欲しいわね」
母「ホントね。あんないいおじさん、なかなかいないもの」
Source: V速ニュップ
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