井上麻里奈、アニメ『ポケモン』ソニアを演じる上で言われたことは“ギャルで”「親しみやすさがあるキャラを作ろうと臨みました」【インタビュー】

　現在放送中のTVアニメ『ポケットモンスター』（テレビ東京系、毎週金曜18:55～）でソニア役を演じる井上麻里奈さんにインタビュー！　ソニアを演じる際に受けたディレクションに驚いたというエピソードや、好きなポケモントークを繰り広げている。

井上麻里奈インタビュー

――TVアニメ『ポケットモンスター』への今回の出演、いかがでしたか？

　ＴＶアニメ『ポケットモンスター』に出演させていただくのは、『ポケットモンスターXY』のカロスクイーン・エル役以来なので久しぶりです。『ポケモン』の現場は、作品自体がレジェンド級で、自分たち声優にとっても憧れの大先輩が数多くいらっしゃる現場なので、毎回緊張しつつもたくさんのことを勉強させてもらっています。

――今回演じたソニア役の演技について、収録現場ではどんなディレクションがありましたか？

　私が演じる役って、前回のエルも今回のソニアも「ポケモンを知り尽くしている」キャラなので、それをどう演じるか結構プレッシャーがありました。それが、第27話でソニアが初登場したとき、冨安総監督から「ギャルで」というオーダーがあったのでびっくりしたことを覚えてます。大先輩方が揃う現場で、みなさんの演技を見させてもらいながら、TVアニメ『ポケットモンスター』という作品の持つルールを感じて、その世界観をうまく感じ取って演じられるように意識しました。「ソード＆シールド」編では、ソニアとゴウくんでガラルの謎解きパートを担当していたので、世界観を説明するような台詞も多くて、そこは難しい言葉の言い回しを頑張りました。ちなみに、収録ブースには小部屋があって、そこはだいたい音響監督と林原（めぐみ）さん（ラビフット、ムサシ役）や三木（眞一郎）さん（コジロウ役）やうえだ（ゆうじ）さん（ソーナンス役）が集まって「レジェンドたちの集いの間」になってます（笑）。

――ソニアというキャラについてはどんな印象をお持ちですか？

　最初の登場シーンで「ギャルで」というオーダーがあったのには面食らいましたが、ソニアは見た目が非常に華やかなので「そうか、博士の助手なのにギャルなんだ」と、あまり博士っぽくない、ゴウくんやサトシくんにとっても親しみやすさがあるようなキャラを作ろうと思って収録に臨みました。「ソード＆シールド」編に入ってからは、ガラル地方の謎に挑んでいくというかたちで登場してきたので、親しみやすさもありつつ、知的で頼りがいがあって、より博士らしいキャラになったなと感じています。

――井上さんが好きなポケモンを教えてください。

　今回「ソード＆シールド」編のなかで、ラビフットがエースバーンに進化して、今はこのエースバーンがお気に入りです。ラビフット時代は、思春期の少年みたいでだいぶツンデレだったので、エースバーンはなんだか「やんちゃな同年代の男の子」みたいな印象があって、胸キュンしてしまいます。パートナーになってもらうのもエースバーンがいいな。友達として、相棒として、一緒に戦ってくれそうで素敵です。自分がゲーム『ポケットモンスターX・Y』で使っていたフォッコも好きですし、ゲーム『ポケットモンスターソード・シールド』から選ぶならヨクバリスも好きですね。

――いよいよ近づく「ソード＆シールド」編クライマックスに向けて、メッセージをお願いします。

　「ソード＆シールド」編は、このエピソードだけで劇場版になりそうなぐらい完成されたお話だったなと感じています。ここまでに出てきた情報量が多すぎて、みなさんもびっくりされてるんじゃないでしょうか。今回、ＴＶアニメ『ポケットモンスター』が新たに金曜ゴールデンにお引っ越ししての大きなエピソードということで、スタッフのみなさんも非常に力の入った数話だったと感じています。私の演じるソニアは、ゲームから登場するキャラということで、結構プレッシャーはありましたが、初登場後たくさんの反響もいただいてとても嬉しかったんです。だから「ソード＆シールド」編で、ゴウくんやサトシくんとまた一緒に冒険することができて、すごく楽しかったですね。これから訪れるクライマックスで、ソニアはひとつの目標を達成しますので、ぜひそれを見届けてあげてください。そして、ダンデくんとソニアの関係を気にしつつ、今後もTVアニメ『ポケットモンスター』を楽しんでいただけたら嬉しいです！　ソニアにも、今後また登場するチャンスがあったら嬉しいです！

（※PASH!2020年12月号より抜粋）

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PASH! 2020年 12 月号 [雑誌]