浅沼晋太郎＆日笠陽子が出演『AD-LIVE 2020』10月25日（日）夜公演レポート公開！

　鈴村健一さんが総合プロデューサーを務め、すべてをアドリブで紡ぐ舞台劇『AD-LIVE』。12年目となる今年は、リアル脱出ゲームで知られるSCRAPとコラボ！　鈴村さん念願の“謎解き×即興劇”という初の試みの公演となっています。ここでは浅沼晋太郎さんと日笠陽子さんによる10月25日夜公演の様子をレポートします。

　『AD-LIVE 2020』の舞台は、謎解き豪華客船。偶然出会った乗船客同士でペアを組み、謎を解きながらドラマを展開していきます。今年の見どころは2つ。1つは、『AD-LIVE』ならではの即興劇でどんなドラマが紡がれるのか。そしてもう1つは『アドベンチャー・オブ・マジック号からの脱出』という謎解きをクリアできるかどうか。ハラハラドキドキがいつもの倍、いや倍以上となっているのが『AD-LIVE 2020』なのです。

　舞台上の感染対策もばっちり。船員を含む全ての乗船者がつけているブレスレット型の端末が故障しており、「お互いが近づくと電流が流れる」という設定で、ソーシャルディスタンス対策をナチュラルにカバー。また、シーンによっては船長役・乗務員役の彩-LIVE（サブキャスト）キャストも登場し、予測不能な舞台の進行係兼謎解きのヒント係として、コミカルなアドリブで公演を支えていきます。

10月25日夜公演の乗船者は、馬喰横山金之助（浅沼晋太郎）と佐々木トシヨ（日笠陽子）

　船に酔った金之助が「気持ち悪い…」とラウンジに入ると、不思議な少女・トシヨがぽつんと体育座りをしていました。トシヨは見るからに生気がなく、生きているのかどうかもわかりません。うっかり目があってしまった金之助は、見てはいけないものを見てしまったかとおろおろ。一方日笠さんは、幽霊というキャラクターを活かして、自由に配信用カメラで遊んでみます。

　乗船者は全員近づくと電流が流れるブレスレットをつけているので、それを利用して金之助がトシヨにわざと近づき、その反応で人間か幽霊かを確かめてみることに。するとトシヨは「ボクは霊体なので痛くはないです」と一言。そんなこんなで、夜公演は人間と幽霊の組み合わせによる謎解きドラマがスタートしたのでした。

　乗客名簿にも名前はなく、10年前から乗船しているというトシヨ。ここで浅沼さんがアドリブワードを引き、「【リコピン！】をあげてください」と乗務員にオーダーします。死んでいるため顔色の悪いトシヨに、効果はあるのでしょうか。他にも数々の疑問を残しつつ、チュートリアルの謎解きに挑戦することになったふたり。謎解き中に舞台上にあるアルコール消毒をトシヨが使おうとすると「大丈夫？　消えちゃわない？　（お清めの）塩じゃないからいいのか」と心配する金之助。するとトシヨは「ちょっと溶けた」と笑って答えます。怖がりながらも、少しずつ打ち解けてきた金之助とトシヨは、なんとか謎解きに成功します。

　客室にやってきたふたりは、船長のカードトークに参加。トシヨは先ほど頼んでもらったトマトジュースを飲んでいます。ここでは、お互いのキャラクターの情報が少しだけ明かされることに。金之助のキーワードは「プロレスラー」。ところが自分の過去のはずなのに、なぜかしどろもどろです。続くトシヨのキーワードは「お母さん」。ここでトシヨの過去が判明します。

　今回こそは順調に船旅が進むかと思いきや、航海ルートに大きな嵐が！　さらに座礁した船内では、少しずつ浸水が始まっていたのでした。「あと1時間以内に沈没する」という恐ろしいアナウンスを聞いた金之助は、「【最高な一日だ】」と幽霊との船旅を笑いとばします。それぞれの客室に閉じ込められてしまった金之助とトシヨは脱出するための謎解きに挑戦することに。謎解きクリア後に霊体であるトシヨならではの特殊能力が判明！これには金之助も「最初に言ってよ」と驚いていました。

　謎を解いている間にも船の状況は刻一刻と悪化。ふたりがラウンジにたどり着いたときには、もう船内にいるのはふたりきりとなっていました。さらにラウンジもロックがかかってしまい、再び閉じ込められてしまいます。すると金之助が「よく閉じ込められるな…」とため息。ここで、金之助の本当の過去が語られたのでした。浅沼さんが用意した金之助のドラマは、もし例年のように会場に『AD-LIVE』ファンがいたら、大きなざわめきが起きたはずです。また、トシヨが命を落とすことになった10年前の事故と、いまだに船にいる理由も明らかになっていきます。幽霊と青年の出会いは、意外にも切ない友情の物語へと向かっていくのでした。そんなしんみりとしたシーンで日笠さんが引いたアドリブワードは「【生類憐みの令】」。「使い方が違う」と笑わずにつっこむ浅沼さんの集中力はさすがでした。

　ふたりは船から無事脱出できるのか、自分が幽霊になりながらも「何かに囚われる必要はないよ、おじちゃん」と優しく気遣うトシヨの運命は…？　さらに、最初のシーンで浅沼さんが引いた【リコピン】というアドリブワードが思わぬ伏線となり、最後まで驚きが待っているハートフルな公演となりました。

　台本がないからこそなんでもあり、という『AD-LIVE』の醍醐味がつまった夜公演。アフタートークでは、最初にトシヨを目にしたとき「ここ数年の公演でいちばんびっくりしたかも」と語る浅沼さん。霊体のトシヨが見えることにするか、見えないままいくかによってドラマも大きく変わるため、浅沼さんも鈴村さんもどうすべきが考えたそうです。日笠さんは、昼夜公演をとおして、浅沼さんの構成力のすごさを実感したそう。「演じながらどんどん組み立てていくのが上手すぎる」と、初の『AD-LIVE』出演を楽しそうに振り返っていました。

（TEXT＝実川瑞穂）

■「AD-LIVE 2021」開催決定！！
9月4日（土）／9月5日（日）
東京：オリンパスホール八王子
※4月1日より、「八王子市民会館」の愛称が「オリンパスホール八王子」から「J:COMホール八王子」へ変わります。

9月25日（土）／9月26日（日）
埼玉：三郷市文化会館

10月9日（土）／10月10日（日）
大阪：メルパルク大阪

2/24より順次発売の「AD-LIVE 2020」Blu-ray＆DVD各巻にチケット優先販売申込券封入決定！！

※各公演の出演者、チケット詳細などは後日お知らせ致します。
※新型コロナウイルス感染拡大に伴う、政府や各自治体等からの指示や要請により、急きょ公演内容を変更、または公演の延期や中止をさせていただく場合がございます。皆様のご理解とご協力のほど、何卒よろしくお願い致します。

■「AD-LIVE トークセッション [喋-LIVE(しゃべりぶ)]」が、東京&大阪で開催決定！
　各出演者がさまざまな思い出を語ると共に、舞台本番映像を使ったコーナーや、アドリブワードを使ってのトークコーナーなどが展開予定。『AD-LIVE 2020』Blu-ray&DVD第1巻～第4巻のいずれかを購入、または第5巻～第8巻のいずれかを全額内金にて予約した方の中から当選された方が無料招待される。

○開催概要
【AD-LIVE トークセッション[喋-LIVE(しゃべりぶ)] in 東京】
開催日 2021年5月15日（土）
開催時間未定(2公演予定)
出演者　木村昴・鳥海浩輔・鈴村健一(両公演共通)
開催場所東京都内某所

【AD-LIVE トークセッション[喋-LIVE(しゃべりぶ)] in 大阪】
開催日 2021年5月16日（日）
開催時間未定(2公演予定)
出演者　西山宏太朗・仲村宗悟・鈴村健一(両公演共通)
開催場所大阪府内某所

【参加方法】
　2021年2月22日(月)より、ANIPLEX+またはアニメイト全店（通販を含む）にて「AD-LIVE 2020」Blu-ray&DVD第1巻～第4巻のいずれかをご購入、または第5巻～第8巻のいずれかを全額内金にてご予約した方に、イベント参加応募券をお渡しします。
【イベント参加応募券】に記載のシリアルコードを、応募ページにて2021年4月11日（日）23:59までに、必要事項とともにご入力ください。
応募ページ：https://ad-live-project.com/2020/special/shabelive/

※アニメイト全店・ANIPLEX+での【イベント参加応募券】お渡し方法は異なります。詳しくは各サイトをご覧ください。
ANIPLEX+：https://www.aniplexplus.com/itemlhoBBpcf
アニメイト：https://www.animate-onlineshop.jp/contents/fair_event/detail.php?id=105226

※アニメイト店舗にて第1巻～第8巻をご購入・ご予約の場合は、2021年4月11日（日）閉店時まで【イベント参加応募券】をお渡し致します。

詳細：https://ad-live-project.com/2020/news/?article_id=56558