日本が誇るス-パ-バイクといえば、ホンダ社製の「ス-パ-カブ」。日常で道路を走っている姿を目にすることは勿論、乗った事があるという方も多いのではないでしょうか? それもそのはず。2017年で総生産台数1億台を突破したそうです。
日本だけでなく、世界でもファンの多いこのカブを題材にしたアニメ作品といえば、2021年春アニメ『ス-パ-カブ』。山梨県北杜市(旧武川村地域)を舞台に、何にも興味を持たない没個性的なひとりの少女・小熊がたまたま購入した一台のバイク「スーパーカブ50」との関わりを通じて成長しながら、自分の世界を広げていく様子を描いた物語が展開しています。
小熊は、カブを通じて友人ができます。礼子という名の同級生で、小熊とは対照的な明るくて行動的な性格で成績優秀、スポ-ツ万能なのですが、そんな彼女は「郵政カブMD90」を愛車にしています。しかも、カスタムしていてめちゃくちゃカッコイイ!
「高校2年生でカスタムバイクを乗りこなすって、スゴイな!」と感心すると共に、「高校生なのに、バイクにお金掛けすぎなのでは…?」とふとした疑問が。
筆者はそれ程バイクに詳しくないのですが、それでも礼子のカスタムにかけた金額が気になる……。
ということで、今回はその道のプロに協力を得て、実際にカスタムパ-ツを含めてどれだけの金額が掛かったか調べてみました!
礼子の「郵政カブMD90」カスタムパーツの値段を調べてみた!
以下、筆者が通勤用の原付を購入したバイクショップ「B+ONE」のオ-ナー、白石店長とのやり取りです。
筆者「白石店長、かくかくしかじか、と言う訳でさ……見積もり出して貰えない?」
白石店長「えーっ、アニメの画面だけで見積もるって、これ結構大変っスよ!」
筆者「回らないお寿司奢るから……お願いします」
白石店長「えっ? ならドーンと任して下さい!!!」
ということで、白石店長の快諾を経て……見積もりをお願いしました。
アニメの画面をじっくり何度も見返して、何時間もかけてチェック。「これは回らないお寿司では足りないかも…」と思うほど大変な作業でした。
【見積明細】
Kitaco bigキャブレター 22,050円
Bigキャブレター用スロットルワイヤー 2,648円
マニホールド 6,825円
エアファンネル 3,080円
GPRミラータイプ1 2,771円
Kitacoメットホルダー 2,773円
アルキャンハンズバーエンドAIR 1,073円
SP武川 オイルクーラー 33,000円
SP武川リアサス 11,550円
SP武川 アルミビレットレバー 13,165円
SP武川強化ブレーキアームキット 6,930円
デイトナブレーキシュー 2,600円
NGKパワーケーブル 1,500円
クリッピングポイント リアスプロケット 4,180円
ACEWELL 多機能デジタルメーター 16,266円
マフラー(ワンオフ1品物) 100,000円
※消費税込み。
※代替品も含まれています。
パ-ツ合計総額 230,411円
工賃に関してですが回数にもよりますが、おおよそ7万円位とのことです。
総合計300,411円
※ちなみに礼子が手際よく工具を扱っていますが上記全てのパーツを素人が扱うことは不可能だそうです。
結構な金額というか、大人でも趣味の範囲を超えているような金額です。礼子のカブ愛とこだわりがヒシヒシと伝わってきますね。
小熊のカブも礼子の力を借りて、少しずつカスタムされています。この先もス-パ-カブの奥深さや、魅力が少しずつ紐解かれていくこの作品、益々期待が高まってきますね。
参考文献及び資料
テレビ 【スーパ-カブ】
ウィキペディア 【スーパ-カブ】
TV「ス-カ-カブ」公式サイト
取材及び見積協力
バイクショップB+ONE
(※画像はス-パ-カブ公式サイトより)
文・内海 健(よしもとライターズアカデミーウエスト)
よしもとライターズアカデミーウエストは大阪発信のシナリオライターを育成。詳しくはこちらまで! ⇒https://writers.academy.yoshimoto.co.jp/
Source: PASH! PLUS