▲SSレア[伊達と酔狂の伝説]イングヴェイ(スタイルシフト「無頼と享楽の伝説」)
早いもので2023年も半分が過ぎようという時期ですが、皆さんは良き『グランブルーファンタジー(グラブル)』ライフをお過ごしでしょうか?
ひと月間隔と例年より速いペースで開催された“決戦!星の古戦場”や新たなイベント“エクス・サジタリウス神滅戦”で、最後まで楽しくもあわただしかった上半期の締めくくりに紹介するのは、3月末のシナリオイベント“威風DoDoダンディズム”に引き続き、4月に復刻開催された“元帝国軍人のおじさん(37歳)がサウナに目覚めたら人生もととのった話”に登場し、確かな存在感をユーザーに示したイングウェイです。
ダンディズムを具現化したような容姿はもちろんのこと、思わず“カッコいい……!”と唸るような立ち振る舞いを見せてくれる彼のダンディな姿を見て、トモイのように憧れた人もいるのでは? 今回はそんなイングウェイの誰もが憧れるカッコよさの源について探っていこうと思います。
※本記事の内容は筆者による独自の解釈によるものです。サイゲームスおよび『グランブルーファンタジー』開発チームの意見とは異なります。
キャラ紹介:イングウェイ
▲SSレア[伊達と酔狂の伝説]イングヴェイ
年齢 | 55歳 |
身長 | 192cm |
種族 | ヒューマン |
趣味 | 偶然だが、君と一緒だ |
好き | ごらん、俺の瞳に映ってる |
苦手 | そんなことより、君を抱きたい |
声優 | 山路和弘/(若き日のイングヴェイ:梶川翔平) |
関連ストーリー | ビリビリ☆エレクトリカルサマー メリー・クリスマス!(2020年/みんなで作る聖夜のひと時) 元帝国軍人のおじさん(37歳)がサウナに目覚めたら人生もととのった話 フルメタル・ガイVII/THE LAST MISSION HAPPY WHITEDAY!(2023年/親の心、子の心) 威風DoDoダンディズム |
かつて一世を風靡した伝説の騎空士は、かすかな呼び声に応じて、再び遥か遠い空を目指さんと最後の冒険に臨む。その胸には伊達と酔狂を、その手には女を抱いて。(ルリアノート登場人物紹介 SSレア[伊達と酔狂の伝説]イングヴェイ より)
イングヴェイは、かつて“秩序の騎空団”に次ぐ大勢力と謳われた“伊達と酔狂の騎空団”の団長を務めていた元騎空士。国を救い、怪物を倒し、未開の航路を切り開くその姿は時代の英雄と呼ばれ、数々の伝説を残してきました。
55歳と老齢に差し掛かり、今では現役を退いた身であるものの、ある日届いた一通の手紙をきっかけに主人公たちの騎空団と行動を共にすることとなります。
ゲーム内ではバックボーンに劣らず頼もしい姿を見せてくれるイングウェイですが、彼を語るうえで外せない要素といえば“とにかくモテる”ということ。当人も女好きであり、そのモテ具合は“百の美女と関係を作り、子どもも百人作った(本人曰く、百ではなく千)”といわれるほど。
*注釈2▲彼が姿を現す時、その傍らにはほぼ必ず女性の姿が。そして、その風景が自然なのだから流石です。
しかし、彼自身の“ひとつの街に女はひとり”という主義に加えて独自の価値基準を定めており、女性であれば見境無しというわけではない様子。また、意外なところでは、他人への面倒見がかなりよく、主人公をはじめとした年の離れた相手には保護者のように接することも多いようです。
*注釈3▲かつての仲間との邂逅では、ウィットな誉め言葉を投げつつ、健勝な姿がうれしい様子。相手の細かいことまで覚えている辺りに人徳が伺えます。
思わず憧れるファッションセンスがカッコいい!
“伊達と酔狂”を行動によって示すイングウェイですが、そのカッコよさを語るうえで触れておきたいのはそのファッションセンス。高齢による老いすら魅力に映る姿は、さまざまな容姿・種族が存在する『グラブル』において強い存在感を放ちます。
人生経験の厚みを“抜け感”として演出する開襟スタイルのアロハシャツに、爽やかさと清涼感でバランスを取る白ベースを組み合わせたスタイルは55歳のいわゆる“オヤジ”の世代だからこそ光るコーディネート。服に着られない堂々とした立ち姿が頼れるオトナの魅力を倍増させます。
▲SSレア[伊達と酔狂の伝説]イングヴェイ(最終上限解放後)
また、サウナで使用するガウンは、濃紺にゴールドのさし色で大胆かつゴージャスなスタイル。ゴールドのアクセサリーを身に着けて下品にならない姿はさすがというべきところ。
その他にも、服装や周囲の人物から忘れがちですが、齢55と思えないほどのマッシブなボディラインにも注目。細めながら引き締まった体が歴戦の猛者であることを感じさせます。一方、茶目っ気を感じさせる襟足の三つ編みは192cmの長身による威圧感を緩和しており、絶妙なバランス感です。
イングウェイの容姿にはさまざまな形の“カッコよさ”が含まれていますが、その中で共通しているのは“いずれこうなりたい……!”と人を憧れさせる魅力があること。畏怖や敬意よりも、人を惹きつけるような魅力を持つ姿を見ると“彼のようにカッコよくなりたい!”と無意識に彼の背中を追ってしまうのです。
*注釈1▲カッコよさを称賛されても当人は余裕の対応。とはいえ、会話の節々から感じられるコダワリも彼の魅力を演出します。
心まで伊達な男は行動にもカッコよさが宿る
騎空団の名前に掲げるほど“伊達と酔狂”を重視するイングウェイですが、意外にも彼の行動からは謙虚さとチャレンジ精神を感じることも多数。娘からの助けを求める手紙を見て迷いなく冒険の旅に出ようとする姿は、精神的な老いをまったく感じさせません。
自身のフェイトエピソードでは、年下である主人公やアイルに気さくながら砕けすぎない適度な距離感で接する他、強盗相手に彼らの在り方を問うなど、過去の経験を伝えることはあれど、それに縋ることはないストイックな姿勢が伺えます。
*注釈6▲若者たちのことは、新たな時代を創る世代として期待している様子。柔らかくもストイックに接します。
また、稽古を受けた関係のアレーティアとヨダルラーハや、見染めた女性に対しては紳士的な態度で接する場面も。“最新の俺が最高の俺”と宣言しつつも自身を“一介の騎空士”と謙虚さを忘れず、性別や年齢に関係なく他者へのリスペクトを忘れない姿は、成熟したオトナらしさと若々しさを兼ね備えたカッコいい精神性を感じられます。
*注釈5▲確固たるリスペクトの精神は言葉遣いにも表れます。ダンディな立ち振る舞いの中に突然と垣間見える紳士的な姿が魅力的すぎる……!
イングウェイのカッコよさとは粋で伊達な生き方そのもの
ファッション的にも精神的にもオトナの余裕と若々しさを兼ね備えたカッコよさを魅せるイングウェイ。しかし、その根底は粋で伊達な生き方(≒カッコいい生き方)を追及する姿勢にあるように思えます。イングウェイは“伊達で酔狂な生き方”を楽しんでいるものの、そのスタイルは自分流、つまりオリジナルであり、誰かが作った定型に倣うことはありません。
かつての仲間の厚意を忘れず、恩返しのためならばリスクなど取るに足らない。窮地にあっても不敵な態度を崩すことはなく、女性のために身を投げうつこともいとわない。万人が思い浮かべる“伊達で酔狂な男”というイメージではなく、自身が考える“伊達で酔狂な生き方”を追求していく姿がイングウェイのカッコよさを作り出しているのではないでしょうか。
*注釈8▲女性の目の前で凄惨な光景が繰り広げられようとする時、粋で伊達な男がするべきことは? 自身の危機的状況を気にもせず、相手を気遣う姿には、憧れを持たずにはいられません。
その極地とも思えるのは、シナリオイベント“フルメタル・ガイVII/THE LAST MISSION”の終盤、イングウェイが娘を名乗る少女・エリカからある秘密についての告白を受ける場面。イングウェイは叱責することも茶化すこともせず、エリカと同じように自身に関するある秘密を告白する構図が非常に印象的です。
定型に捉われず、つねに伊達で酔狂な最高の自分としての在り方を求め続ける姿は、見る者に大きな頼もしさと憧れを抱かせます。
*注釈9▲どこかバツが悪いようにも見える表情が印象的なシーン。騙していたとはいえ、自分のことを父と頼ってくれたエリカを前に、粋で伊達な父親は秘密を告白した娘にどう接すべきか”と考えての言動とも思えます。
イングウェイのカッコよさはやがてミームになるのかもしれない
イングウェイのカッコよさの源は彼が伊達で酔狂な生き方を追及する姿にあり、そんな彼の姿に憧れたり、その伝説を語り継ごうとする人物も多数存在します。
多くの人が彼を慕い、その生き様に憧れて、語り継ぎ、実践しようとする限り、血統ではなく精神的、概念的なものとしてイングウェイは受け継がれていくのではないでしょうか。
それは、習慣や技能、物語といった文化的なもの、“ミーム”であり、それを受け継ぐ次世代はみんなイングウェイの精神的“セガレ”といっていいのかも。イングウェイはそんな未来への期待も込めて次世代を激励しているのかもしれません。
【注釈】
*注釈1:SSレア[伊達と酔狂の伝説]イングヴェイ フェイトエピソードより
*注釈2:シナリオイベント“威風DoDoダンディズム”より
*注釈3:SSレア[蒸気と冷水の伝説]イングヴェイ 上限解放フェイトエピソードより
*注釈4:シナリオイベント“元帝国軍人のおじさん(37歳)がサウナに目覚めたら人生もととのった話”より
*注釈5:SSレア[伊達と酔狂の伝説]イングヴェイ 上限解放フェイトエピソードより
*注釈6:SSレア[蒸気と冷水の伝説]イングヴェイ フェイトエピソードより
*注釈7:SSレア[伊達と酔狂の伝説]イングヴェイ 最終上限解放フェイトエピソードより
*注釈8:シナリオイベント“ビリビリ☆エレクトリカルサマー”より
*注釈9:シナリオイベント“フルメタル・ガイVII/THE LAST MISSION”より
※画像はゲーム画面のキャプチャーを含む。
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