PASH!10月号では、TVアニメ『呪術廻戦 懐玉・玉折』灰原 雄役 梶原岳人さんのインタビューを掲載しています。
本記事では、その一部を特別に公開！
——改めて「懐玉・玉折」全体を振り返ってみていかがでしたか？
最後まで観終わっての感想は「しんどいな…」でした。息つく間もなくいろんな展開が繰り広げられていて。そのなかで、灰原の最期や、理子さんが撃たれたり、五条さんが死にそうになったり、夏油さんの心が折れてしまったりと、シリアスなシーンがたくさんありましたよね。第１期よりも辛いと感じるくらい胸を締めつけられることが多かったです。
——「懐玉・玉折」で特に印象に残っているシーンを教えてください。
理子さんが（甚爾に）撃たれる直前で、夏油さんに「もっと皆と…一緒にいたい」と本音を吐き出しながら涙を流すところですかね。灰原も登場した話数（第27話／第２期 第３話）で描かれまして、僕もそのシーンの収録のときにアフレコ現場にいたんですけど、理子さんを演じる永瀬（アンナ）さんのお芝居がすごく素敵でした。理子さんは大人と子どもの間にいるようなキャラクターといいますか。本当は本音を溢したいのにそれができない状況にいますよね。だからいつも我慢して強がっている。そんな彼女の触れたら壊れてしまいそうな感じがとても絶妙で魅力的だし、観ている人の心を揺さぶるんじゃないでしょうか。
——では天内同様、「懐玉・玉折」で初登場となった灰原についてはどんなキャラクターだと感じましたか？
第一印象は“めちゃくちゃ明るくて、フレンドリーな子”。ビジュアルから元気オーラが溢れ出ているのかなと。でも灰原って登場シーンが少ないじゃないですか。なのでまず原作を読んだとき、正直めちゃくちゃ難しい役どころだなと思いました。そして実際に演じてみても難しさをすごく感じましたね。灰原のパーソナリティを掘り下げるヒントは、彼自身よりも周りの人を通して得られるというのが多かった気がします。あとは懐に入っていくのが上手いのかな？とか想像で補完したりもしました。
——灰原を演じるにあたって、スタッフからどんなディレクションがありましたか？
「とにかく明るくいてほしい」とか「根拠のない明るさを大事にしたい」とか言われましたね。それでやっぱり“灰原と一緒にいるとすごくプラスのエネルギーを貰える”みたいなところは、役作りのうえで必要なんだなと改めて認識しました。他には、灰原役のオーディションを受けたときから、僕の中で「周りから見て『こいつ、いなくなってほしくないな』と思える存在にしたい」という想いがありまして。その気持ちもすごく大事にしながら演じていました。
——最後に『呪術廻戦』ファンへメッセージをお願いします。
登場話数は少ないんですけど、灰原自身もたくさんの方の“生きる選択”に影響を与えるキャラクターだと思っていて。そういった役どころを任せていただけて本当に嬉しかったです。ぜひ「懐玉・玉折」を観返して、灰原の生き様を目と耳と心に焼き付けてほしいです！
（PASH!10月号より一部抜粋）
Text=大村茉穂
©芥見下々／集英社・呪術廻戦製作委員会
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