アニメ『葬送のフリーレン』中村さん「“枯れ”のようなものも感じられたら…と思って収録に臨みました」 ザインのキャラビジュアルや中村悠一さんへのインタビューが公開!

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 TVアニメ『葬送のフリーレン』より、ザインのキャラクタービジュアルが解禁。また、ザイン役・中村悠一さんのインタビューも到着しました。

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 『葬送のフリーレン』は、魔王が倒された“その後”の世界を舞台に、勇者と共に魔王を打倒した千年以上生きる魔法使い・フリーレンと、彼女が新たに出会う人々の旅路を描く後日譚(アフター)ファンタジーです。

 幼い頃に親友と共に冒険者を夢見ながらも、年齢を重ねる中でその夢を諦めてしまったザイン。しかし、自らが暮らす村にやって来たフリーレンたちとの出会いをきっかけに、再び冒険者という夢に向かってフリーレンたちの仲間に加わりました。

 フェルンやシュタルクよりも大人なザインは、先週末に放送された第14話でも、喧嘩をした2人を取り持つなど、パーティーの中で存在感を見せています。12月15日(金)放送予定の第15話「厄介事の匂い」では、これまで見せてこなかったザインの戦闘シーンも見どころです。

 そんなザインのキャラクタービジュアルは、彼の凛々しい表情が印象的なビジュアル。そして、そのザインを演じる声優・中村悠一さんの公式インタビューが到着。ザインを演じる上で考えたこと、フリーレン役の種﨑敦美さんら共演者との現場での掛け合い、その様子などが語られました。

ザイン役・中村悠一さんインタビュー

n_中村悠一さま

――『葬送のフリーレン』でザインを演じるにあたり、どのようにアプローチをしようと考えましたか?

 この作品は日常的なテンションで物語が進んでいきます。だいたいのキャラクターが、例えば激高したりとか、そういったことも少ない。シュタルクは賑やかな面はありますが、フリーレンとフェルン、ほかのキャラクターも熱量が抑えめで、そこに途中から入るにあたり、フリーレンたち3人とのキャラ感のバランスを考えました。

 ザインは3人に比べてコメディ的な要素のあるキャラクターなので、そのあたりの圧を強めにした方がおもしろいかな……と考えていました。また、フェルンとシュタルクはもちろん、フリーレンも千年以上生きていても見た目が少女のようで、その中ではザインは大人な人物。

 余裕があるというより、達観とかある種の諦めからくる「枯れ」のようなものも感じられたら……と思って収録に臨みました。

――バランスという点で、種﨑さん、市ノ瀬さん、小林さんと一緒に収録する中で調整をしたりしたのでしょうか?

 そうですね。そこまでに重ねてきたお三方のお芝居があるので、それを聴きながら演じたところはありました。

 ただ先ほど話したとおりザインは3人より達観しているところがあるので、3人の空気に乗っかり過ぎないというか、調整幅をそこまで広くはしませんでした。これまで現場で作られてきた温度感やテンポ、空気感に合わせること。技術的な面で言うと、この作品においての声の距離感を大切にしました。

 1メートル先にいる人物との距離の測り方、どれくらいが『葬送のフリーレン』においての1メートルの声のかけ方なのか、というのもメインの出演者の皆さんの演技で決まってくるので。

――『葬送のフリーレン』ならではの間だったり、空気感を掴んで、それを大事にしたということですね。

 ファンタジーだし、非現実であって日常ではないんですけど、エルフであるフリーレンと人間が旅をする中で生じるズレのようなものを彼女がどう受けとめていくのか、その先になにがあるのか、そこでの心の機微や、人々との何気ないやりとり、その「日常」をこの世界なりに描いている。

 戦闘シーンも、彼らの旅や行動としては外せないんですけど、描くものとして重きを置いていない気がします。お話の上で必要なんだけど、戦いの中での重要な会話だったり、頭の中で色々と考えていることを見せる、そういったことを大事にしているのかなと。そこがおもしろい作品なんだと思います。

――種﨑さんたちとの掛け合いはいかがでしたか?年上のお兄さん的な立ち位置が、キャラクターと声優双方で似ているようにも感じるのですが……。

 旅をする中で、3人や、フェルンとシュタルクのやりとりを見て、それが微笑ましくあったり、一方で自分にはもう眩しすぎて、一抹の寂しさも感じたりしながら見守っているところがありますよね。

 現場でも、一応僕がいちばん先輩にはなるんですけど(笑)、お三方それぞれが役や作品に対してどう考えてアプローチしているのかなとか、3人だけのシーンを後ろで見ていることは楽しかったですし、ポジションとしては確かに近しいところはあるかもしれません。

――パーティーの中でアドバイスしたりもする兄貴的なザインですが、作品と少し離れますが、お仕事など実生活でも共感する点はあるのでしょうか?

 そうですね…… 気づけばそういうふうになっていたというか……。求められてるかはわかりませんが、アドバイスをすることも増えましたし……。

 むかしだったら、まわりから「こういうことがあったんだよ」っていう話を聞いてそれにリアクションしたり、「そうなんだ、俺だったらこう思うよ」って返しても、相手としては別に僕に相談ではなく話をすること自体が大事で。

 でも今は「聞いてほしいことがあるんですけど」って相談や悩みを打ち明けられていて、こちらからの返しの受け取られ方も違うのかな、と。それって、いつの間にかそういうふうに変化していたと思います。

 むかし想像していた今の年齢になった自分と、今実際の自分から感じるものは違いますし、自分自身が年齢や経験を重ねて、まわりにどう見えているのかはわからないな、と思います。

――新たな旅の仲間として加わったザインですが、今後の物語での見どころを教えていただけますか?

 このキャラクターはある意味で完成されたような状態で登場したんですけど、フリーレンたちの旅に同行するようになって、3人と一緒に過ごす中、フリーレン、そして若いフェルンとシュタルク、旅先で出会う人たちや見たものから影響を受けて、彼自身の中にあった目的に対して、もう一度一歩踏み出そうとする。

 ちゃんとザイン自身にも成長があって、その成長の先にどういった歩みを進めていくのか、その点に注目してほしいと思います。

――ありがとうございました!

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TVアニメ『葬送のフリーレン』作品概要

【放送情報】
2023年9月29日21:00~
日本テレビ系『金曜ロードショー』にて『初回2時間スペシャル ~旅立ちの章~』放送(一部地域を除く)
以降、日本テレビ系 新アニメ枠にて毎週放送
【スタッフ】
原作:山田鐘人・アベツカサ『葬送のフリーレン』(小学館 週刊少年サンデー 連載中)
監督:斎藤圭一郎
シリーズ構成:鈴木智尋
キャラクターデザイン:長澤礼子
音楽:Evan Call
アニメーション制作:MADHOUSE
【キャスト】
フリーレン:種﨑敦美
フェルン:市ノ瀬加那
シュタルク:小林千晃
ヒンメル:岡本信彦
ハイター:東地宏樹
アイゼン:上田燿司

(C)山田鐘人・アベツカサ:小学館:「葬送のフリーレン」製作委員会

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