新たな、クリスマスver.キャラクターも公開されて騎空士としてもテンションが上がるこの時期。今回紹介する『グランブルーファンタジー(グラブル)』の良さみが深いキャラクターは、クリスマスバージョンが発表されたノアです!
※クリスマスバージョンの登場は12/25 23:59までとなります。
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ノアは“艇造りを司る”という、文化・社会形成の面で『グラブル』の世界に大きく関わる重要人物ともいえる存在。さりげなくも大きな存在感を示すノアについて、その性格や在り方を今一度深掘りしていきます。
キャラ紹介:ノア
▲SSレア [空艇の導き手]ノア(リミテッドシリーズ)(※リミテッドシリーズの登場期間はゲーム内にてご確認ください)
年齢 | 不明 |
身長 | 150cm |
種族 | 星晶獣 |
趣味 | 景色を眺めること、騎空艇の整備 |
好き | 人々の活気、猫 |
苦手 | 嵐、鼠 |
声優 | 石川界人 |
関連ストーリー | 星のおとし子、空のいとし子 |
ノアは、メインストーリー序盤にて、グランサイファーを修理するためにガロンゾ島を訪れた主人公一行の前に現れた謎の人物。その正体は艇造りを司る星晶獣で、ラカムとのある約束によってガロンゾ島に縛られていました。
その権能は現実世界でも日本のような島国などでは崇め奉られそうなもの。さらに、立ち振る舞いに加えて、直訳して“聖なる箱舟”となる奥義“セイクリッド・アーク”など、全体的に神聖な雰囲気が漂い、少年のような姿もあいまって浮世離れした印象を与えます。
ちなみに、上限解放後イラスト上で周囲を舞う生き物はコマドリやクジラのような姿をしていますが、こちらもそれぞれ宗教や信仰の中に縁のある生き物(騎空士に覚えのあるエピソードだと、クジラはベトナムでカー・オンと呼ばれていたりします)。
これらの宗教的に用いられるモチーフと相まって、神秘的なイメージのキャラクターととらえている方も多いのではないでしょうか。
▲SSレア [空艇の導き手]ノア(リミテッドシリーズ)(上限解放後)のイラスト。無関係ではあるものの、先ほどの話を踏まえると、周囲を舞うクジラの姿に星晶獣のカー・オンと似たような趣も感じられます(※リミテッドシリーズの登場期間はゲーム内にてご確認ください)。
*注釈1▲艇造りを司るという権能を持つものの、無から有を作り出すような芸当はできません。それだけに、ヒトによる技術の進歩には嬉しさがあるようです。
ある意味、世界の最重要人物? “艇造りを司る”という役割の意味
少年のような姿に反して落ち着いた態度のノアは、親しい仲の主人公やラカムへ保護者のような見守る姿を見せることもしばしば。達観したような発言をすることもあり、自身がヒトと異なる超常的存在ということを自覚しているように感じられます。
*注釈3▲主人公やラカムとの会話では、まるで先生のように相手が答えにたどり着くのを待つことも。
一方、その性質からヒトに対しては我関せずの態度……ということはなく、そのスタンスは一貫してヒトに寄り添う形を取っています。
ノアの役割は、空の世界の営みを支える“騎空艇”を司るというもの。天司や六竜のような、世界を構成する物質や概念に干渉する存在と比べればささやかなものではありますが、騎空艇が島同士のつながり、ひいては『グラブル』の世界における近代社会の形成を担っていることを考えると、それらに劣らぬ重要な役割です。
大げさな言い方をすれば、現在の空の世界における社会の形はノアの行動の結果ということ。騎空艇が現れなかった世界の可能性は、直接的でこそないものの、フェイトエピソードにて訪れた“騎空艇の文化が存在しない島”や外界と隔絶されていた“霧に包まれた島”という形で描かれています。
*注釈1▲騎空艇は文字通り空の世界のあり方を変えた存在。それを司る力を持つことに大きな責任を感じている様子です。
もちろん、すべての因果がノアに起因するということはありませんが、本人としては思うところがある様子。「艇は乗る人がいて初めて役割を果たせる」と語り、モノの在り方の本質を説くなど、自らがもたらした技術や知識がヒトをよりよい方向へ導くように見守っている模様です。
*注釈2▲意思にかかわらず、自らの行動が世界を変えてしまったと考えている以上、その行く末を案じているのかもしれません。
友人? 恩人? ラカムとの不思議な関係
ノアにとっての親友であり、ガロンゾ島に長く縛られる理由にもなったラカムは、彼を語るうえでは外せない人物。そのエピソードは文字通り紆余曲折といえるものとなっています。
*注釈3▲ラカムに騎空艇の知識を教え込むノア。ラカムは友人であると同時に教え子とも解釈できる相手であり、騎空艇がかかわる会話では、いつもと同じ表情ながら普段と異なる印象も感じられます。
現在でこそ騎空艇は移動手段として活用されているものの、覇空戦争などの時代におけるそれらは兵器としての側面を強く持っており、その力はノアの意思と関係なく騒乱の時代を助長する存在となっていました。
そんな彼を意図せず救うことになったのが幼少期のラカム。難破艇として朽ちていくものと誰もが思っていたであろうグランサイファーを“綺麗な艇”と評し、憧れに輝く瞳で見つめる姿は、自己嫌悪に陥っていたノアの心境を変えることに。無意識に結ばれた契約によってノアは長い間ガロンゾに縛られることになりますが、その時の思い出を胸に彼を信じて待ち続けます。
*注釈3▲幼少期の無邪気なラカムの姿。上の画像で語られているノアの苦悩を踏まえると、その言葉がとても大きな救いとなったことがうかがえます。
また、ガロンゾ島がファータ・グランデ空域の騎空挺修理を一手に請け負っているという性質上、長く縛られた時間の中では良し悪しにかかわらず艇、あるいはヒトとの別れの経験も多かったはず。ラカムとの再会は、約束を果たす以上の大きな救いになったのではないでしょうか?
ふたりの約束については、ラカムからだけでなくノア自身からも取り付けているものがある点が印象的。救ってもらった経験から特別視しているのではなく、ラカムのことをひとりの人間として気に入っていることが伺えます。
*注釈3▲ノアにとっても特別な銃、ベネディーアをラカムに渡すことを決めたシーン。ノアもかなりラカムのことを気に入っている模様です。
アビリティ名で考察するノアの心情
超然とした雰囲気と、どこか神秘的な佇まいに神聖さを感じさせるノア。フランス語で虹を意味する“アーカンシェル”や、リミテッドシリーズの“セイクリッド・シルド”=“聖なる守り”、“オラシオン・イーリス”=“虹の祈り”など、アビリティや奥義名もその例に漏れません。
▲SSレア [空艇の導き手]ノア(リミテッドシリーズ)のスキル(一部)(※リミテッドシリーズの登場期間はゲーム内にてご確認ください)
一説によると「神との約束のしるし」と考えられている虹や、祈りに関連する単語が見られることも印象的です。
ラカムとの関係性や、ガロンゾ島で暮らしていた時は艇作りや修理が終わってしまえば相手を見送ることしかできなかったであろう彼の境遇を考えると意味深なもの。嫌いなものに嵐が含まれていることも彼の心情を考えさせられます。
また、彼の“艇造りを司る”という役割を“航空そのものに干渉できない”と解釈すると、祈りという行為は旅に出る相手に対してノアができる最後の行動とも取れます。
騎空士が知れば航空の無事を願って祈りをささげられるような力を持つノアですが、実際のところはノア自身も騎空士たちの無事を祈っていたのかもしれません。
*注釈1▲人が乗ってこそ艇が役割を果たすという考えから、手掛けた艇が役割を全うできるよう祈ることもあったのかも?
世界を渡るノアにも祝福を
“艇造りを司る”という、空の世界に大きく結びついた権能を持っているノア。過去に抱えていた悩みやラカムとの関係性を見ると、決して人と隔絶されたいわけではないものの、その権能からどこかヒトと一線引いていたような雰囲気を感じさせます。しかし、ラカムとの約束が果たされノアは自由なひとつの命になりました。
「文化」をもたらした存在だからこそ、「文化」を受け継ぎ作っていくヒトの営みに尊さを感じているように語るノア。自分の知識が受け継がれて大切にしていく様子を肌で感じながら生きることは、彼の「望み」であり「喜び」なのかもしれません。ノアのこれからにも、祝福の多からんことを祈りたくなります。
【注釈】
*注釈1:SSレア [空艇の導き手]ノア フェイトエピソードより
*注釈2:Sレア [星界の艇人]ノア フェイトエピソードより
*注釈3:SSレア [蒼空の先導者]ラカム フェイトエピソードより
※画像はゲーム画面のキャプチャーを含む。
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