累計2,000万ダウンロードを超える驚異のクロスメディアコンテンツ『ウマ娘 プリティーダービー』の初の映画化となる劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』が公開中だ。本作は、最強を目指すジャングルポケットが、フジキセキの走りに衝撃を受けてレースの世界に飛びこみ、一生に一度しか走れない「クラシック三冠レース」に挑む。しかし、レースではアグネスタキオンなど同世代のライバルたちが立ちはだかるというストーリー。
公開を記念しPASH!+ではマンハッタンカフェ役・小倉 唯さんにインタビューを実施し見どころをたっぷり語ってもらった。
マンハッタンカフェのミステリアスな部分を崩さないように
――今回の劇場版について、小倉さんお勧めの見どころと、そのキーワードを教えていただけたらと思います。
まずは「最強」ですね。「新時代の扉」というタイトルにふさわしい、この世代の仲間同士、よきライバルたちが目標や乗り越えなければいけないものに挑みながら闘っていった先に、新しい時代の幕開けがある。ウマ娘たちそれぞれの“最強感” を感じました。
もうひとつ感じたことは、「絆」ですね。今回のストーリーは、ウマ娘がトレーナーとの絆、想いに動かされているんだな、という背景を感じることができるんです。ウマ娘を演じる身としては、この作品を通じて、そういった部分での考え方や想いがより進化し、心を動かされました。
――独特な雰囲気をもつマンハッタンカフェですが、小倉さんは今回の劇場版でマンハッタンカフェを演じるうえで何を大事にしていましたか?
レースシーンではキャラクター同士のかなり切迫した心情が繰り広げられていたので、一緒にアフレコしていたとき、特にポッケ(ジャングルポケット)の熱さに引っ張られてしまうこともあったんです。ただカフェ(マンハッタンカフェ)はミステリアスな雰囲気があって、ほかのキャラクターとは違うオーラを醸し出していたり、独特の言葉のニュアンスやセリフのトーンがあるので、そこを崩してしまわないように気をつけました。なので、ほかのキャラクターとのコミュニケーションをとったり、カフェの内にある熱さを出したりっていうところの塩梅は、ゲーム収録とは違う難しさがありましたね。
――ちなみに、小倉さんご自身とマンハッタンカフェには似ている部分はありますか?
髪が黒くてロングでっていうところは似ていますよね。私もどちらかというと集団で行動するよりはひとりでゆったり過ごすほうが好き。そういったマインドも似ていると思います。あと、カフェはコーヒーが好きですけが、私もひとりでゆっくりコーヒーを飲む時間が好きなので、そういった部分での共通点は多いですね。
――似ているということは、感情移入しやすい部分も多いのではないかと思います。演じる立場としては、自分に近いキャラクターと遠いキャラクターで演じる時に違いはあるのでしょうか?
演じやすいか・演じにくいかというよりも、いろいろな役を演じることで、逆に自分の幅が広がっていくような印象はありますね。役が、自分自身の感性や思考に影響するんです。だから私はカフェを演じたことで、コーヒーが好きになったのかもしれません(笑)。
――それもキャラクターを演じる喜び、とも言えそうですね。
そうですね。いろいろな人格・性格になれるっていうのは、普段自分が生きているだけではなかなか感じられない感情やマインドを学べますよね。
見ていただいて損はない、最強の映画に仕上がっていると思う
――今回の収録で、印象に残っているスタッフのディレクションやアドバイスなどがあれば教えてください。
ポッケ役の藤本さんとダンツ(ダンツフレーム)役の福嶋さんのふたりはオーディションがあったあとすぐに劇場版のアフレコがあったそうで、とてもフレッシュなおふたりでした。私やすみぺ(アグネスタキオン役の上坂すみれ)は、音響監督の鶴岡さんには、これまでいろいろな作品でお世話になっていたこともあって、「大丈夫だよね?」と、役を託されたような感じでした。でも逆にそのひと言で、何年もカフェを演じているからこそ、今回は先輩として引っ張っていかなければいけないな、と気持ちが引き締まりました。
――やっぱり後輩の方と一緒ということで、例えば先輩や同期くらいの方と一緒に演じる時とは、心持ちも多少変わってくるんですね。
そう大きく変わるわけではないけれど、一緒にお芝居をしていくとどうしても影響される部分はありますね。今回はやっぱりポッケの熱さにすごく感銘を受けましたし、逆に4人で取材を受けた時にはふたりが私たちのカフェとタキオン(アグネスタキオン)の空気感にすごく感動したと言ってくれていたんですよ。お互いに刺激し合っているのかなと思いましたね。
――そういう風に刺激し合えるのは、素敵な現場ですね。今回の劇場版で小倉さんの思い入れの強いシーン、あるいはお気に入りのシーンを教えていただけますか?
作品全体としては、やはりレースシーンが見どころです。疾走感はもちろん、走っているウマ娘たちの想い、何を思って走っているのか。画としての強さや、アニメーションでここまで描けるのかという感動もあります。カフェのシーンでのお気に入りは、今回タキオンもストーリーの主軸になっているので、タキオンとのかかわり合いも描かれています。そのなかでカフェがひと言、「変な人」と言うんですよ。そのシーンのカフェが個人的には気に入っています。そのときのカフェの表情や耳がいつもとは違う動き方をしていて。細かいところにまですごくこだわって作られいてるんだなと思いました。
――スタッフの皆さんの愛が感じられる演出ですね。締めくくりとして、今回の劇場版をご覧になる方、ご覧になってみたいと思っている方へのメッセージをお願いします。
『ウマ娘 プリティーダービー』というコンテンツをこれまでよく知っている方、今まで知らなかった方、どんな世代のどんな年齢の方が観ても心打たれるようなストーリー、そして迫力のある映像になっています。観ていただいて損はないと言い切れる、最強の映画に仕上がっていると思います。また、私たちが歌わせていただいた主題歌もとても素敵な仕上がりになっています。音楽も合わせて楽しんでいただけたり、観る視点によってさまざまな楽しみ方ができますので、ぜひ一度だけでなく何度も映画館に通っていただけると嬉しいです。
公式サイト:https://movie-umamusume.jp/
©2024 劇場版「ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉」製作委員会
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