『グラブル』のオロロジャイアを語りたい。~我々は、何故未だ謎多き彼に惹かれてしまうのか~(※フェイトエピのネタバレなし)

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 『グランブルーファンタジー(グラブル)』にて現在復刻開催中のシナリオイベント「…and you.」の主役ともいえるオロロジャイアが、プレイアブルキャラとして登場! 今回は、これから本格的な登場となっていくであろう彼(彼女?)について、その魅力を探っていこうと思います。

【NPC】リミテッド_オロロジャイア_男性態_上限解放後【NPC】リミテッド_オロロジャイア_女性態_上限解放後

 「…and you.」での登場前からその名前が言及されていたり、ワムデュスのフェイトエピソードにおいても姿を確認できたオロロジャイア。

 多種多様なキャラクターが存在する『グラブル』の中でも、「男女両方の性別の姿がある」という恐らくオンリーな特徴に加えて、ヤバすぎる能力や独特な口調など、気になる要素が多すぎる姿に、多くのユーザーから注目を集めました。

 しかし、そんな彼(本記事では便宜上こちらの二人称で進行します)は、注目以上に確かな人気も集めている様子。まだ出番が多くないのにもかかわらず、彼の何がユーザーの心を掴んだのか? ちょっと難しい彼の能力や立ち位置に触れながらも深堀していきたいと思います。

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※1▲権能と責務が要因なのか、ユーザーにとって汎用性の高い絵面を多く提供してくれる点も親しまれている要素のひとつである模様。こちらはマルチバトルやチケット抽選が全滅した時にいかが?

※本記事の内容は筆者による独自の解釈によるものです。Cygamesおよび『グランブルーファンタジー』開発チームの意見とは異なります。
※リミテッドバージョンキャラクターの登場期間はゲーム内にてご確認ください。

キャラ紹介:オロロジャイア

01【NPC】オロロジャイア_女

年齢 男性態:外見年齢は20代半ば
女性態:20代前半
身長 男性態:170cm(ルオちんよりちょっと小さい)
女性態:142cm(ドラフにしてはおっきめ)
種族 男性態:ヒューマン(に見える)
女性態:ドラフ(に見える)
趣味 シゴトイガイスルヒマナイ
好き 二度寝(出来た試しがない)、暴食(殆ど食べられない)
苦手 アーカーシャ(ショロトルはちょっとマシかな……)
声優 日野聡(男性態)/徳井青空(女性態)
関連ストーリー …and you.

 

時の流れと因果を司る六竜の同格存在、空の世界を形作る圧。演算を繰り返すことで空の世界からひとつでも不幸を減らそうと尽力するその心はあまりにも空の命に類似しており、故に傷つき疲労する。ひと握りの幸せな記憶を縁にするその心は、新たな幸せを享受することにすら微かな罪悪感を覚えるのだった。

(ルリアノート登場人物紹介 SSレア[時竜]オロロジャイア より)

 ワムデュスのフェイトエピソードに登場した六竜の同格存在・オロロジャイア。その肩書から、ユーザーからはどのような人物なのか、多くの予想が飛び交っていました。

 そんなオロロジャイアのファーストインプレッションは、大分怪しい(そして疲れていそうな)風貌のヴィジュアル系っぽいお兄さん。とはいえ、出番の内容は「ワムデュスのあるお願いを快諾する」と好印象なもの。また、「限界勤務」といった発言から、ユーザーの予想は「彼もブラック勤務なおいたわしい存在なのか……?」といった方向に。

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※2▲初登場のセリフがこちら。怪しい風貌ながら、そこはかとない“いい人”の雰囲気を感じさせます。

 そして、満を期して実質的な主役を張った「…and you.」冒頭では、幼少期の主人公たちの親代わりを務める姿が! 主人公の性別設定によっては女性の姿でも登場しており、手慣れた様子のあやし方のおかげでその姿はだいぶママ。長く主人公の視点で物語を見てきたユーザーにとっては、登場して間もないタイミングからその印象はかなり好評なものでした。

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※1▲「…and you.」を読み始めたユーザーを待っていたのは“ママの代わりを務めるオロロジャイア”という衝撃的な絵面。知らない過去に面を食らいつつも、優しげな姿になんだかんだ信用したユーザーが多かったのでは?

底が見えない(自称)竜・オロロジャイア

 直前で紹介した通り、ユーザーからの印象は早期から良いものだった彼ですが、その能力と特徴を改めて見直してみると、かなり底知れないものとなっています。

 オロロジャイアの正体は「空の世界」の理を形成する「楔」=六竜と同格の存在。その権能は時間の流れを定めることと、因果の定義および調整です。

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※1▲膨大な可能性を「演算」してきた影響か、多彩な技術をお持ちの様子。騎空挺の操縦もお手の物です。

 因果に関わる星獣晶といえば、アーカーシャやショロトルがあげられますが、前者が直接過去の歴史に干渉、後者はわずかな干渉であることに対して、オロロジャイアは演算世界を通して顛末を確認しつつ間接的な形で干渉をし、望ましい方向へ物事を導くようで、自身がパワープレイを行うタイプではない様子。乱暴に言ってしまえば、世界の運命を操作できる能力であり、これまでの物語はおおむねオロロジャイアが「世界が存続するためのより良い選択」が選ばれるように調整してきた結果であるということ。こう書くと圧倒的なボス感……!

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※1▲「都合の悪い過去を変える」というアーカーシャに対して、オロロジャイアは「都合の悪い出来事が一番少ないルートを探せる」というところでしょうか。どちらにせよ反則的な力です。

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※1▲「試してみた」と言うにはあまりにスケールの大きい行動。いかに規格外な能力であるかがうかがえます。

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※1▲規格外の能力を持つオロロジャイアをして「予想外」と言わしめる状況を見せたシエテは一体何者なのか? オロロジャイアを通して謎が深まるキャラクターが登場したのも興味深いところです。

 一方、流石に演算によって推し測れる事象=能力の限界は存在しているようで、幽世や星の民など対応できない存在もある様子。「…and you.」では、世界の滅亡を防ぐために奔走する彼の苦悩(と苦労)も描かれていました。……ボサボサのヘアスタイルとハイテンションな姿はそんな限界勤務がもたらしたのかも?

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※1▲とてもツラそうな表情ですが、その理由は心情だけでなく過酷な責務も関係しているのかもしれません。

 また、「顕現体を自由に作り変えられる」という点も六竜と同様で、物語の中では男性ヒューマン、女性ドラフの姿を見せています。この特徴についてはゲーム中で多少は触れられていましたが、性別だけでなく種族までガッツリ異なる姿は非常に強く印象に残ります。

 因果への介入に適しているから? 主人公のお世話に適しているから? あるいは別の要因なのか……いずれにせよどこまでも底が見えない能力には、金の装飾品が象徴するような神秘性を感じさせます。

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※1▲同じ場面でも性別が違うだけで異なる印象を感じます。

どうやらおいたわしい人(竜)、らしい

 「世界の因果を操作することができる」という、明らかにボス向けの能力を持ちながら、「…and you.」で聖母あるいはスパダリっぷりを見せるなど、登場するたびに「いい人」という印象を与えるオロロジャイア。

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※1▲「…and you.」でオロロジャイアが見せた恐らく一番ワルい表情。こんなに子思いなママ(パパ)に悪役は無理……!

 その感情は親代わりを務めた主人公だけに向いている……というわけではないようで、ワムデュスのささやかな思いつきに協力したり、堕天司オリヴィエに権能を渡してパンデモニウム崩壊後のフォローを行ったりと善良かつ自発的です。

 特に、オリヴィエについては親しい間柄でもなければ、自身の行いによる弊害を与えたわけではない相手。また、彼女の心情を慮ったのかあえて“同盟”というビジネスライクな単語を提示するなど、思慮深さに加えて、分け隔てなく「不幸な目に合う人(存在)を少なくしたい」という善良さが感じられます。

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※3▲初対面の相手との取引もなんのその。こちらも「演算」による経験がなせる技でしょうか?

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※2▲オロロジャイアの責務を考えると中々に難しそうなお願いも快諾。その受け答えを見ていると、全体的に世界に対する負い目のようなものを感じます。

 そんな彼の性格のルーツは、彼が過ごしてきた過酷な時間にある様子。オロロジャイアはその権能によって膨大な量の演算世界とその中で起こった悲劇だけでなく、選び取った世界で見捨てざるを得なかった事象を目の当たりにしてきたようです。当然ながら彼にも感情というものがあり、その光景が彼に申し訳なさを芽生えさせたと思われます。

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※1▲人格があるならば、摂理に従うだけの生には耐えられない。その考えは自らの境遇を顧みているようにも見受けられます。

 そんな過程で培われた善良さ故か、彼の行動はかなり自己犠牲的。おそらく「楔」という険しい業務内容によって刻まれたであろう深い隈と優しさが滲む表情のギャップには、ブラック企業に勤める社員のようなおいたわしさが感じられます。

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※1▲「選ぶ」という行動には「捨てる」という結果が付きまとうもの。優しいオロロジャイアには、それを淡々と行うのは過酷であることが一目でわかります。

我々は彼(彼女)の共犯者かもしれない

 おいたわしい境遇とそれによって生まれた善性、そして親代わりとして主人公に愛を注ぐ姿によって、現状では謎に包まれた部分が多いながらもユーザーの心をつかんだオロロジャイア。しかし、個人的な見解としては、オロロジャイアと私たち(ユーザー)がある種の共犯関係にあると解釈できることも今日の人気に大きく影響しているのはないかと考えてしまいます。

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※1▲世界のために行動をするものの、結果としてそこに生きる人間とのつながりは希薄になっていく。そこにある苦しみを理解できる存在は皆無です。

 「…and you.」では、演算世界にて親代わりを務めるように主人公に対して惜しみなく愛を注いだオロロジャイアですが、実際には、世界の滅亡を回避するために主人公や多くの命に対して過酷な運命を強いることになりました。

 彼に課せられた責務と苦悩はル・オーをはじめとした六竜たちが理解しているものの、それが実際にはどのような行為なのか、どれほどの苦痛を伴うのかを事細かに分かち合えるのは、神の視点を持ちうるユーザーのみ。

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※1▲演算とはいえ手塩にかけて育てた相手の幸せを願うようなオロロジャイアが、膨大な数の悲劇を見て何を思うのか。それを同じ実感を持って理解できる存在は、哀しいかな空には存在しません。

 さらに言えば、ユーザーがゲームを実際にプレイすることは、主人公を強くしてオロロジャイアの定めた因果の通りに行動させているとも解釈でき、その場合、我々はオロロジャイアの目的に加担する共犯者とも言えます。

 主人公の過酷な運命と可能性をオロロジャイアだけが知っており、そんな彼の苦悩は我々だけが知っていて、その背中を押してもいる。そんな関係にあるからこそ、オロロジャイアの申し訳なさに根差した情深さがより強く記憶に残るのかもしれません。

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※1▲自らの人格の破棄に至って、オロロジャイアは何を考え、どのような行動を取ったのか。それを細かに知っているのが我々だけということも、オロロジャイアに特別な思い入れを抱く理由のひとつかもしれません。

表舞台に現れた黒子は幸せになれるのか?

 これまで『グラブル』の物語において、バッドエンドを回避するべく黒子のように奔走してきたオロロジャイア。この度満を持してプレイアブルを果たしたことで、念願の主人公との対面も果たし、これまでの激務の分のご褒美とばかりに幸せになってほしいところ。

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※1▲「…and you.」での大立ち回りを経て、ようやく主人公との「初対面」を果たしたオロロジャイア。彼の奮闘を見たユーザーとしてはやっとの思いで漕ぎ着けた対面を楽しんでいただきたいところ。

 一方、本人の発言によれば、演算世界での傾向としては“自身が力を施すと却って喪失の可能性が高まった”とのこと。主人公たちと肩を並べるということは、物語の表舞台に上ることと同義。空の世界に直接的にかかわり自身が力を施すことを避けられなくなる場面も想像できますが、オロロジャイアは幸せな家族ライフを送ることができるのか? 今後も目が離せなさそうです。

 それはそれとして、主人公たちとリアルに顔をあわせた場では、シエテと悩みを抱え込む者同士で妙なシンパシーが生まれるなど、早くも話しやすい相手が見つかっている様子。気の合う仲間を探すのは意外と苦労しなさそうなので、交友関係の構築にも期待を膨らませたいところですね!

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※4▲能力が能力だけに、非常に重みのある一言。シエテとしても、孤高に近い存在だからこそ、逆に人知を越えた存在のオロロジャイアとは寧ろ気楽に会話できそうなものですが……?

【注釈】
※1 シナリオイベント「…and you.」より
※2 SSレア [六竜の『碧』]ワムデュス フェイトエピソードより
※3 SSレア [鍵の堕天司]オリヴィエ フェイトエピソードより
※4 SSレア [星の海に立つ剣聖]シエテ フェイトエピソードより

※画像はゲーム画面のキャプチャーを含む。
『グランブルーファンタジー』公式サイト
『グランブルーファンタジー』公式X(旧Twitter)
(C) Cygames, Inc.

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Source: PASH! PLUS

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