『グラブル』大型犬、オカン、ヒーロー…多くの愛したい要素を持つ男・ヴェイン

　2024年も10月に入り、残りあと3カ月。吹く風も涼しくなってきましたが『グランブルーファンタジー(グラブル)』はハロウィンが近づくということでまだまだ熱い……！　本記事では、先日にリミテッドバージョンが満を期して登場し、今アツいキャラクターともいえるヴェインを紹介します。

▲SSレア[不退転の守護騎士]ヴェイン(上限解放後)

※リミテッドシリーズはレジェンドフェス開催期間中のみ獲得が可能です。レジェンドフェスの開催期間についてはゲーム内をご確認ください。

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　ランスロット、ヴェイン、パーシヴァル、ジークフリートの通称「四騎士」は、『グラブル』で描かれる濃厚な物語とその活躍から、「推し」である騎空士の方も多いのではないでしょうか。

　その中でも、ヴェインにフォーカスを絞ってみると、彼に向けられる反応は他3人に比べてみると少し親しみの込もった愛が多いというべきか、好意の距離感が近めといった印象。

　実際に彼の立ち振る舞いを見返すと、その評価にも納得というところ。今回は彼が何故ファンからの親愛を受けているのか、その魅力に迫っていきます。

※本記事の内容は筆者による独自の解釈によるものです。Cygamesおよび『グランブルーファンタジー』開発チームの意見とは異なります。

キャラ紹介:ヴェイン

▲SSレア[不退転の守護騎士]ヴェイン

年齢	26歳 ※シナリオイベント「剣は何に応えるものぞ」の後の時系列として
身長	182cm
種族	ヒューマン
趣味	掃除洗濯、家事全般
好き	肉料理
苦手	論理だてた議論
声優	江口拓也
関連ストーリー	救国の忠騎士亡国の四騎士カイオラ氷炎牆に鬩ぐふたりの騎士道ビストロ・フェードラッヘ年年歳歳(2018年) SIEGFRIED HAPPY WHITEDAY！(2021年) 元帝国軍人のおじさん（３７歳）がサウナに目覚めたら人生もととのった話剣は何に応えるものぞトリックオアトリート！(2021年) ドラえもんのび太の空飛ぶ船彼者誰に竜は哭く蒼海を征く暗黒特異点獅子は、群青の夢から覚め

　　失うことを恐れる心優しき騎士は、新たな鎧と槍斧を携え戦場に立ち続ける。何も犠牲にはさせまいと、自ら傷つくことをも厭わず目に届く全ての者を救おうと必死に手を伸ばしながら。全ては大切な人々の笑顔を守りたいという、ひたむきで純粋なただひとつの願いのために。(ルリアノート登場人物紹介 SSレア[不退転の守護騎士]ヴェインより)

※リミテッドシリーズはレジェンドフェス開催期間中のみ獲得が可能です。レジェンドフェスの開催期間についてはゲーム内をご確認ください。

　ヴェインは、星晶獣シルフの加護で栄えるフェードラッヘが擁する「白竜騎士団」に所属するヒューマンの騎士で、ランスロット、パーシヴァル、ジークフリートと並ぶ実力を持った猛者のひとり。ランスロットとは幼馴染であり親友でありながら、国を護る騎士団の団長・副団長として活躍しています。

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　外見にフォーカスすると、四騎士のうちキリリと整った印象の3人に対してヴェインは(相対的に)美しさというよりも男らしさ、さらに突き詰めると柔らかい表情が特徴的。その魅力を引き立てる分厚い体躯も印象が強く、特に斜めからのアングルで映るヴェインの逞しいボディラインには魅力が大いに感じられます。

　内面に目を向けると、極度の方向音痴だったり、熱血キャラにも聞こえる戦闘中のボイスから直情的な印象を受けます。が、(彼なり、ではあるものの)日常では相手の事情を、戦場では細かな戦局に思案するだけの思慮深さを持ち合わせており、決して武力のみで白竜騎士団の副団長に抜擢されたのではないのであろう、ひとかどの騎士であることが伺えます。

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※2▲目下の相手に対しても親しみやすい態度は変わりませんが、TPOにあわせて口調を使い分けるなど、決して気安いだけの人物ではないことが伺えます。

『グラブル』の貴重な“犬成分”を担う男・ヴェイン

　『グラブル』内でも屈指の人気を誇る四騎士のひとり・ヴェイン。4人を並べて眺めた時、ヴェインを見て感じるのはやはり「デカさ」と「明るさ」ではないでしょうか。そもそも四騎士は全員が180cm前後としっかりした体つきをしており、その身に纏う鎧に着られない程度の筋肉を有していると推察されるのですが、中でもヴェインは特徴と表現できるレベルの筋肉量。分厚い胸板と丸太のような肢体は、見るものに数字以上の体の大きさを感じさせます。

※3▲人の隣に立つとその迫力は歴然。ランスロットが比較的スマートなのもありますが、胸板はもはや鉄板のよう……！

　大きな存在を目にしたとき、人々は威圧感や恐怖を感じがちですが、ヴェインには大きく葉を広げた大樹、あるいは子どものころ両親に抱き上げられた時のような安心感と暖かさのようなものを感じるのは、彼の人懐こく優しい人柄がにじみ出た人相あってのこと。

　パーシヴァルからは、能天気なようにも映る様から「駄犬」と呼ばれていますが、その親しみやすさが彼の大きな美徳であることは部下のみならず国の民達からも広く慕われているという事実が証明済み。ハロウィンでワーウルフの仮装をしたつもりが“ワンちゃん”と子どもから慕われる姿は、まさしく彼の魅力を凝縮したシーン(そしてパーシヴァル以外からも無意識に犬要素を見出されている可能性がある場面)と言えるでしょう。

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　そんなヴェインの目標は「みんなを守るヒーロー」。目標に向かって、幼馴染であり親友のランスロットをはじめ「自分の大切な人たち」のために尽力し、明るく振る舞う人懐っこい姿は、聡い大型犬のよう。“犬成分(わんこ力とも)”は、こんなところでも発露しているようです。

　プレイアブルキャラ(猫、ダーントなど)、六竜の顕現体(イーウィヤ)、主人公のジョブ(黒猫道士)などなど、若干猫要素が優勢に見える(※)『グラブル』において、ヴェインは、(金髪も相まって)ゴールデンレトリバーのように見えなくもない貴重な“犬成分”と言えるでしょう。本作においてひときわ輝くヴェインのわんこ力に、メロメロになった騎空士も少なくないのでは？

※2▲女の子からの「お手」に対する元気なお返事。これはまごうことなき犬……！

※参考:検索エンジンにおけるヒット数(2024年9月下旬)
「グラブル猫」:約9,540,000件(0.30秒)
「グラブル犬」:約940,000件(0.51秒)

白竜騎士団のお兄さん(オカン？) ヴェイン

　前述の理論より、ヴェインの魅力はでっかいわんこのような可愛さにあると思わされるところですが、そこにとどまらないのが彼の人物としての深み。趣味に「掃除洗濯、家事全般」を挙げる遺憾なき「オカン力」によって、頼りがいというまた別ベクトルの魅力を両立しているキャラでもあります。

　家事を趣味に挙げる男性はおれど、それを自身の生活に活かすのみでなく周囲の人たちにも振る舞っているのがヴェインの「オカン力」の見せどころ。その面倒見の良さはゲーム初期から描かれており、白竜騎士団の副団長になってまもなく、結婚記念日を迎えた部下へ早めの帰宅を促しつつプレゼントのアドバイスを送ったことからはじまり、部屋の片付けが苦手なランスロットの身の回りのお世話をする姿も明らかになりました。

※4▲全社会人の胸に刻むべき言葉。部下のライフイベントの把握だけでなく、フォローもばっちりです。

※3▲ランスロットのその日の食事事情を考えての差し入れながら、「作りすぎてしまった」とさりげなく気を遣うヴェイン。お世話力の高さが伺えます。

　シナリオイベント「ふたりの騎士道」においては、持ち前の方向音痴で迷子になりつつも、入団試験を受けるアーサーとモルドレッドに騎士としての行いを説き、最終試験の野営では料理を振る舞うなど、親しみやすさもありながら、頼れる姿も同時に披露しました。

※5▲ひよこ班に食事を振る舞うヴェイン。こちらでは年の離れた兄のような頼もしさも感じます。

　主人公をはじめ、幼いころから自立せざるを得ない少年少女も多い空の世界において、お兄さん(あるいはオカン)のような包容力を持つ人物に救われた命は少なくありません。とはいえ誰もがそのような優しさや心の余裕を持てるわけではないことを考えると、身体だけではないヴェインの「でっかさ」を感じます。この包容力も、白竜騎士団とフェードラッヘを影ながら支える精神的柱となっているのではないでしょうか。

　そんな包容力から生まれるのは物理的なお世話だけでなく、心のこもった激励として多くの人物にも届いている様子。嘘が言えないヴェインの心から出た言葉は、国を追われた時のジークフリートや絶体絶命の状況にある仲間など、窮地において仲間の心をしっかりと支えています。

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実は泣き虫？悩める青年はみんなと全部を守りたい

　ランスロット、パーシヴァル、ジークフリートと並んだ実力者であるヴェイン。しかし、白竜騎士団の副団長となった後、自己肯定感の低さから「実力が肩書と釣り合わないことで、自分を選んでくれた人達に迷惑をかけているのでは」と悩んだり、涙もろく情深い性格が災いして相手に向けた刃が鈍ったりと、優しさ故に迷うこともしばしば。

　両親を魔物によって亡くし、祖母とも死別したヴェインが目指しているものは「みんなを守れるヒーロー」。しかし、フェードラッヘがこれまで歩んできた歴史が明らかになっていくごとに、敵は一体誰なのか、誰に刃を向けるべきなのか、何から何を守るべきなのか……に戸惑うシーンが時折見えるように。

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　まさに、シナリオイベント「彼者誰に竜は哭く」では守るべき対象を取捨選択する状況に陥り苦悩する姿も見られました。このシナリオイベントで描かれたのは、「どちらも大切なものなのにどちらかしか守れない」という、ヴェインの信条に反する絶望的な状況。戦禍にあるフェードラッヘでは、（できればそのようになってほしくはないものの）この先また同じような状況に陥ることがあるかもしれません。その時、「みんなを守るヒーロー」はどのような選択を下すのか、注目が集まるところです。

※6▲ヴェインが戦うのはあくまで誰かを守るため。倒す、と口にできないところに彼の優しさを感じます。

ヴェインのこれからに思いを馳せてみる

　こうして魅力を深掘りしていくと意外にも印象深く映るのは、フェードラッヘの状況の変化と共に描かれる、変化していくヴェインの苦悩。ですが、苦悩しながらもヴェインの中の「みんなを守れるヒーロー」を目指す優しい心やランスロットとの友情はゆるぎなく変わることはありません。

　9月末に開催されたシナリオイベント「獅子は、群青の夢から覚め」では、秘めた弱さを晒け出すことで、さらにランスロットとの友情を固いものにしました。一連の出来事を経たヴェインの心に呼応した幻獣種「オルトルート」に見初められた彼は、試練に己の信条を持ってぶつかっていき……またひとつ強くなるヴェインの姿は、リミテッドシリーズのフェイトエピソードを要チェック！

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※8▲実は、ヴェインにとってのランスロットだけでなく、その逆も代えがたい存在であるということは「…and you.」などで描写された通り。揺るがぬ絆は混迷する戦況の中でどのような結末を導き出すのか……？

【注釈】
※1:SSレア[不撓不屈の騎士]ヴェインフェイトエピソードより
※2:SSレア[ワンだふるヴォルフ]ヴェインフェイトエピソードより
※3:SSレア[双竜の騎士]白竜の双騎士ランスロット＆ヴェインフェイトエピソードより
※4:Sレア[友誼の騎士]ヴェインフェイトエピソードより
※5:シナリオイベント「ふたりの騎士道」より
※6:シナリオイベント「彼者誰に竜は哭く」より
※7:シナリオイベント「…and you.」より
※8:シナリオイベント「救国の忠騎士」より