カバーの女性VTuberグループ「ホロライブ」所属・星街すいせいによるソロライブ「Hoshimachi Suisei 日本武道館 Live “SuperNova”」が2025年2月1日(土)に日本武道館にて開催。本記事ではライブレポートをお届けします。
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「Hoshimachi Suisei 日本武道館 Live “SuperNova”」星街すいせいの夢である「日本武道館」でのソロライブ。彼女自身の歩みを表現したメモリアルな内容となりました。
星街すいせいは夢の舞台で最初の衣装に袖を通す。「Hoshimachi Suisei 日本武道館 Live “SuperNova”」ライブレポート
ホロライブの星街すいせいは、はきはきしゃべる。星街すいせいは、自分の意思をはっきり述べる。星街すいせいは、いつも楽しそうに歌う。そんな気丈に見えるプロフェッショナルな彼女が、大観衆の前で最高の涙を流した。
先日までのライブツアー「Hoshimachi Suisei Live Tour 2024 “Spectra of Nova”」で、さいたまスーパーアリーナを埋め尽くす快挙を成し遂げたバーチャルアイドル・VSinger星街すいせい。
そんな彼女にとっての武道館でのライブは、特別な意味があった。星街すいせいが特に自分自身の歩みを表現した今回のライブの様子を、彼女の今までの活動の歴史も追いながらお届けしたい。
オープニングではいきなり彼女が馬車に乗って会場の上空を駆け回ったものだから、配信のコメント欄は大騒ぎ。人間では決してできない、ド派手な登場だ。これは配信視聴者のみが楽しめるスペシャルな演出。会場で応援していた人も配信アーカイブでチェックしてほしい。
一曲目はYouTubeで1億回再生を超えた彼女のキラーチューン『ビビデバ』。馬車からのシンデレラつながり演出で、会場もコメント欄も大盛りあがり。今までのライブツアーでは中盤のクライマックス曲だったのだが、いきなり一発目に入れてきたことで今回の武道館ライブは瞬時に火がついた。
『ビビデバ』はシンデレラになる曲ではない。お姫様にならず自分を見つけて飛び出す曲という解釈もできる、アクティブな作品だ。今回の星街すいせいは、シームレスにツアーのときに披露された衣装にチェンジ。しかも黒い上着を羽織った完全体ともいえるバージョンだ(以前のライブツアーでは上着を脱いで白いシャツを見せていた)。
歌い方も会場を温めるべく、パワフルにアレンジを効かせている。星街すいせいの表現力を最初から全開で会場に浴びせてくれた。
ライブツアーではセットリストが、アイドル・アーティスト・エモーショナル・チルという組み立てになっていた。しかし今回の武道館ライブでは2曲目から、がっちりとアーティストとしての星街すいせいが感じられるセットリストになっており、構成が全く異なっている。
2曲目の『TRUE GIRL SHOW』は歌唱表現が難しく、かつ感情がもろに出やすい曲だ。音程の高低差が凄まじい曲をなんなく歌いこなし、歌の意図を繊細に拾い上げて伝えてくれたことで、星街すいせいが自身の成長を披露しているように感じられたパートだ。特に今回はブラス隊が入ってアレンジされていることもあり、よりクールさがアップしているのも聴き所だ。
一方3曲目の『Newton』は彼女のハツラツとした元気さが生きた明るい作品だ。カゲロウプロジェクトシリーズのじんによるこの楽曲は、素朴な言葉が包含する思いを、とても大切にして作られている。そのみずみずしい感情を、星街すいせいはしっかりとした歌声で表現した。大人びた2曲目と若々しい3曲目を並べてくるあたり、成長を続ける彼女の今の地点から、これまでとこれからを両方見ているかのようだった。
4曲目の『綺麗事』は、星街すいせいが作詞作曲した楽曲で、3rdアルバム『新星目録』に収録されている。綺麗事を吐くその口が嫌いだから歌を歌うと宣言する、自身の活動の理由を打ち明けるような作品だ。彼女はしばしば自身の曲の作詞をしているが、書く度に思いを曝け出して表現しているので、聴く度にドキッとさせられることが多い。『綺麗事』はさらに作曲でその思いを強く増幅しているので、今回生で歌っているのを聴いて心に刺さった人は多いかもしれない。
5曲目の『褪せたハナミドリ』と6曲目『ムーンライト』は大人っぽさ強め、かつチル度の高い楽曲だ。哀愁を感じさせる『褪せたハナミドリ』と、一等星になって街をハイジャックしようと夜の街をかけめぐる『ムーンライト』、歌い方はどちらも熟練していて聴きやすさがあるものの、歌詞は似ているようで真逆だ。星街すいせいというアーティストの多面性が、ここでも感じられる。
『ムーンライト』ではいつの間にかベンチが出てきて、座りながら歌うというシーンも見られ、より会場の空気は穏やかなものになった。これがさらっとできるのは、バーチャルならでは。
7曲目の『ビーナスバグ』は歌詞の中にある「渋谷五時」の言葉の響きが印象的な作品だ。川谷絵音によるこの楽曲はポップでありながら少し物悲しくて、人間のリアルをうまく捉えている。星街すいせいはしっかりとこの歌の意味を咀嚼しながら歌っており、歌声に安定感があるだけでなく、人としての円熟表現を手に入れているかのようだった。
歌の中には、頑張りすぎて強がっている中においてもシンデレラにならない、という趣旨のパートがある。ここは星街すいせいの生き方そのものを指しているのかもしれない。彼女は自分の内面を突くような作品にまっすぐ向き合って、自分の思いを大舞台でむき出しにしつつ、歌う。
8曲目『Caramel pain』では、頭に占星術師のようなアクセサリーや羽をつけ、背中にマントを羽織って登場している。一気に彼女のビジュアルは、幻想的なものになった。楽曲は悲しさを持ちつつもポップで、跳ねるようなリズムが印象に残る。
ポジティブな意図を持って歩んでも、なにかしら痛みを伴うという部分から目を背けないのが、星街すいせい楽曲の多くに見られるポイントだ。特にこの『Caramel pain』は、自分を愛し他のものはかなぐり捨ててでも前に進んでいこう、というエネルギーのある作品。それでもタイトルのように、甘い痛みは常に背負っているのも認め続けている。
星街すいせいは、確かに強烈なパワーで進んできた力強さがあるからこその今回の大舞台に立っているのだが、そこに至るまで数多くの痛みを経験してきたことを、配信ではしばしば語っている。
9曲目『AWAKE』ではダンサー陣が登場。MVではギャルっぽさが強い星街すいせいとして、ストリートスタイルで歌われた作品だったが、今回は王子様寄りのスタイルとダンサー陣の躍動感、そしてバンドアレンジされた曲調もあって、別作品のような仕上がりになっていた。
ダンスミュージックからロックナンバーへと変化したこの楽曲を、星街すいせいは見事に歌いこなしている。特にブラス隊との音の重なりは絶妙で、彼女の響きのよい声質の魅力が改めて感じられる一曲になっていた。
『AWAKE』で覚醒してからの、10曲目『先駆者』。ずっしり重いリズムの中、鮮やかに彩られたハンドメガホンを持って、星街すいせいは高らかに拳をあげる。
フジファブリックの山内総一郎が作ったこの楽曲は、ここまでの星街すいせいの、痛みを抱えつつも前に進んだものが見ている光景を歌っているかのような、骨太な思いの強さが織り込まれている。
星街すいせいはVTuberというジャンルにおいて、歩みを止めずあらゆる場面で先駆者となってきた。YouTubeにアップされたMVの数々、さいたまスーパーアリーナや武道館を埋め尽くしたライブ、「FIRST TAKE」や「COUNTDOWN JAPAN」への出演など、音楽方面で大きな実績を残してきた。その上普段の配信もしっかり行っているのだから、彼女の活動量には驚かされるばかりだ。そんな彼女が、さらに新しい場所へ進むと歌う。説得力は抜群だ。
ジャンヌ・ダルクのごとく旗を握りしめて歌うのが11曲目の『ザイオン』。星街すいせいが作詞した楽曲だ。ボロボロになろうとも、自分の欠片だけでも残せるなら進みたいと歌う歌詞は、鬼気迫るものがある。彼女の決意と苦しみを包含したようなロングトーンが、会場いっぱいに響く。
歌の後、バンドとブラス隊の激しい演奏のイントロが入る。その高まり方は、まるで革命の狼煙のようだ。曲に合わせポーズを決め、皆を導く存在となった星街すいせいは、12曲目『繭と心』を歌い始めた。
この曲はリズム取りが極めて難しい変拍子の作品。歌うだけでも精一杯になりそうな楽曲だが、星街すいせいはむしろそのリズムの難解さを自分の武器にして、会場のファンの心を、歌声の槍で貫いた。繭を裂いて、蛹を脱いで飛び立つ蝶のように、彼女の革命の瞬間は、ライブが進むにつれて、刻一刻と迫ってきている。
そしてついに、繭は破かれた。過去の星街すいせいの歩みが、ムービーで紹介される。2018年、個人VTuberとしてデビュー。2019年にホロライブのイノナカミュージックに所属し、現在はホロライブ0期生として活動している。
7年近くの活動の中で、彼女が着用してきたそれぞれの3D衣装で歩む姿が、ディスプレイに投影された。彼女をずっと追ってきたファンなら、ここまで彼女がどれだけ努力と苦労とを重ね、その上で喜びを勝ち取ってきたかよく知っているはずだろう。衣装一つ一つに、たくさんの思い出が重なる。
ホロライブでの最初の3D衣装はチェック柄だった。2018年3月22日、彼女は個人の活動者として動画を初めてアップした。この時期はVTuberが出始めたばかりで、数もまだ多いとは言えない時期だった。
そんなVTuberという文化が出てすぐに、星街すいせいは、歌って踊るアイドルバーチャルYouTuberになることを目標に掲げて、元気よくデビューした。もちろん今のファン数とは何桁も違うが、当時から彼女の歌唱力に注目していたVTuberファンは少なくなかった。そんな彼女が掲げていた目標は「武道館でライブ」だった(※参考1)。
その夢は彼女ひとりでは難しいものの、ホロライブに入ることで一歩ずつ実現が近づいた。そもそもホロライブに入るのも容易ではなく、実は落ちたこともあったという。決してお膳立てされた道を歩んでいるわけではない。彼女は不可能と思われることに決してめげず、困難を切り拓き続けることで前に進み、武道館にたどり着いたのだ(※参考2、※参考3)。
ファンはみんなそれを知っているから、今回のライブの3D新衣装がまさかの個人活動デビュー時、自身がデザインした衣装だったのを見て、会場が割れんばかりの歓声をあげた。コメント欄も凄まじい速度で加速した。アフタートークを見た所、ほとんどのファンが予想していなかったようだ。
そこで歌った曲が『comet』。星街すいせいの個人活動をしていた時期の最初のオリジナル曲だ。原曲から既にポップで聴きやすく、その上星街すいせいのアイデンティがしっかり乗った名作なのだが、今回はTAKU INOUEのRemixになったことでエモーショナル度が爆発的に上がっている。会場では涙するファンの姿も見られた。
星街すいせいも、普段泣くことはほとんどない。つねに笑い、しっかりした姿を見せ、力強く前進している。しかし『comet』ではついに耐えきれず、声を震わせた。歌声はかつての明るくキュートなノリと異なり、7年近くの長い年月を噛みしめるような重みのあるものだった。
そして曲を歌い終えた後、彼女は高らかに次の歌へと入った。
「だってぼくは星だから」
星街すいせいの代名詞とも言える『Stellar Stellar』だ。ツアーでは3度ともアンコールの最後に歌われた、とっておきとも言えるこの曲が、今回は初期衣装星街すいせいの姿で歌われた。ファンの歓声は先ほどよりさらに一際大きくなり、コメント欄はこれでもかと加速し、多くの人が星街すいせいが再び羽化する瞬間をここで見ることになった。会場の熱気はピークに達する。曲にあわせて皆が手拍子をし、観客はペンライトを天に届かんとばかりに高く掲げた。
彼女の衣装は、初期衣装の新アレンジへと変化した。衣装デザインは個人で活動しているクリエイターVTuberのさえきやひろ。彼女は1stソロライブ衣装もデザインしている。
??宿題のお知らせ??
星街すいせいさん初の日本武道館公演
『Super Nova』に向けデビュー当時の衣装のドレスアップデザインを担当いたしました???
7年分の重みを感じながら華やかさ、格好良さ、繊細さ、いろんなイメージを詰め込んでいます。
本当に武道館おめでとう！！！#かけめぐるほしまち pic.twitter.com/taC6tSDZz4— さえきやひろ?? (@saekiyahiro) February 1, 2025
先日のライブツアーで武道館LIVEが発表されたときの文言を引用したい。
＝＝＝＝＝
あなたの知る 星街すいせい。
あなたの知らない 星街すいせい。
既知と未知が入り乱れる、前人未到のステージ
表も裏も。光も影も。
これまでのすべてを味方につけて。
今日、わたしは革命をはじめる。
星街すいせいを、書き換えよう。
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個人活動時の星街すいせいを、ファンは知っている。そこから派生した新たな姿の、ファンの知らない星街すいせいが姿を見せた。生まれ変わりではない。「革命」「書き換え」という言葉はまさに適切だろう。「表も裏も。光も影も。」の一文は、ライブ前半の多角的な星街すいせいの表現を思い出させてくれる。
続く曲は、個人活動から企業所属になって、初めて作られたオリジナル曲『NEXT COLOR PLANET』。現在YouTubeでは2千万再生を突破している。星街すいせいの歴史をたどる完璧な文脈に、観客の歓喜の声は止まらない。
この曲は、ひたすらまっすぐに世界が変わることを信じている、ポジティブ極まりないポップチューンだ。初々しさが溢れていた元のMVのボーカルに対して、今回の歌声は過去を振り返り初心を思い出しながら前進するような、強さに溢れている。
つい最近まで星街すいせいは、喉など体調面の問題で歌うのをやめようとすら思っていたそうだ。しかしファンがいて、歌い続けるのをやめずにここまできた。だから今がある。MCでこのエピソードを語った彼女に対して、ファンから多数の励ましの声が飛び交った。耐えきれず涙する星街すいせいが歌った最後の曲は新曲の『Orbital Period』。
「彗星が流れて行くのが見えたら この景色を思い出して。それは君の声で、君の拍手で、飾られた美しい昨日！」
歌詞に織り込まれた「星」「街」「彗星」のワードが印象的なこの歌は、ファンに向けての直接的な感謝の歌だ。苦労は重ねてきたものの、たくさんの「美しい昨日」を思い出してきたからこそ、星街すいせいはここまでこられた。星街すいせいに向けて、会場からあがったのはたくさんの「ありがとう」の声だった。
幕が閉じ、アンコールに入るその前に、ホロライブの数多くのメンバーから寄せられた応援の言葉が映し出された。彼女たちの言葉が集まって、ホロライブの三角形のマークの星座になるという粋な演出も入って、会場のテンションも一段と高まった。
みんなの思いを受け取って披露されたアンコール曲が、ホロライブの全体曲『キラメキライダー☆』だ。アイドルバーチャルYouTuberになりたい、と言っていた彼女の最初の思いは、ひとりではなくたくさんの仲間とだから叶えられた。彼女はマイクを握りしめ「大好きだからね、感情込めて歌います！」と叫ぶ。
この曲に関しては今までのアーティスティックな歌い方とガラリと異なっており、ハッピーでいっぱいなアイドル的ボーカルスタイルになっている。「1、2、3！」という掛け声にあわせ、会場から「キラメキライダー！」とレスポンスが返ってくる。
彼女は歌うことへの深いこだわりと同じくらい、ファンのみんなと触れ合うことを重視してきた。曲の後の、彼女のMCが興味深い。昔から追いかけてきたアイドルが大きくなると、手が届かないところに行ってしまったような感覚があるとよく言われる、という前置きのあとに彼女は言う。「こっちのセリフだっつうの」「会場がでかくなればなるほど、大きくて嬉しいんだけど、みんながこんな米粒になっちゃうわけよ。みんなが作ってくれたうちわとか痛バとかちゃんと見えないわけよ。今見せて！」
成長して大きくなってもファンの近くにいたいというのは、ライブツアーの福岡公演で観客との距離の近さを喜んでいた彼女ならではの本心だろう。距離を詰める一案として花道をやってみたいという星街すいせい。バーチャルの技術的に可能性があるのなら、大いに期待したくなる部分だ。
でもしっかりと、大きな舞台を目指す先駆者でもあり続ける決意を、彼女は固めている。次に目指すのは、東京ドーム。課題は数多くあるが、きっと彼女なら可能だろうとつい感じてしまうのは、今までどんなものでも諦めず達成してきたからだ。
アンコール2曲目『Bluerose』は聴く人ににエールを送る、元気を与えてくれる曲だ。アイドル色の強い曲だが、お姫様にならず王子様となってみなに手を差し伸べるスタイルは、この曲がリリースされた2021年にも変わっていない。「君の悲しかったことも聞かせて 僕にも 力になれることあるかもしれないじゃん」どれだけのファンが、彼女の突き進む姿勢と手を差し伸べてくれる明るさに救われてきたことだろう。このライブ一の明るい歌声で、彼女はアンコールを締めた。
そしてダブルアンコールが入る。着ているのはホロライブで初めて着用したチェックの衣装だ。これもまた、彼女の始まりの姿のひとつ。いつも通り、彼女の思いを述べる。
「今日はゴールではなく、通過点」既に次にやりたいこと、夢や展望はあるという。進化し続けたいと述べる彼女が歌うラストソングは『ソワレ』。今までのライブツアーではアンコール前ラスト曲として歌われてきた、元気が出る楽曲だ。
一緒に歌うように彼女は語りかけ、会場は大合唱になった。ファンとのつながりを大事にする彼女が選択したのは、みんなで作る曲にすることだった。
武道館は、最高にアッパーな曲で、最高にハッピーな会場になり幕を閉じた。最後のコール＆レスポンスで「すいちゃんは」に対して「今日もかわいい！」と返すのが定番になっている。ユニークさとインパクトのあるやりとりだが、このコール＆レスポンスは個人での活動最初期からずっと続いていることを考えると、聴こえ方が変わってくる。ファンとの距離を大切にする思いを貫き通したいという思想もあるのだろう。
「今日もかわいい」とポジティブ極まりない言葉にすることで自身とファンを鼓舞しているのかもしれない。なにより「今日も」なのだ。つまり明日も明後日も、続きがあるのを暗に示してくれている。だからファン側はレスポンスして、幸せな気持ちになれる。
今回の彼女は『GHOST』や『天球、彗星は夜を跨いで』のような、バーチャルでアーティストを続ける苦しみ、見てもらえない切なさを抱えた曲をあまり選んでいない。かぶらないようにする意図もあったようだが、今回の彼女はアイドルバーチャルYouTuberであることを誇っているかのように見えた。
今回のライブの途中、詩が上映されていた。これは星街すいせい自身の書いたものだそうだ。
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頂点数を無限にしたところに 現実がある
同じ場所にいるのに そこにいない
曖昧な存在なまま あなたのそばにいた
カラーフィルターの奥から どこまで伝えられるだろうか
奇異の目を潜り抜けて 0と1を乗り越えて
今、革命を始めよう
＝＝＝＝＝
彼女はバーチャルな存在として、歌を届けることを選んだ。VTuberの先駆者のひとりとして、リアルに進出して表現を続ける彼女は、これで革命を終えたわけではなく、まだまだ革命をし続けるつもりのようだ。
今回のライブ「SUPERNOVA」の再演も発表された。場所は武道館ではなく、別の場所で実施し、演出も増やしていきたいとのことだ。今回の武道館公演は隙がなく完璧ともいえる構成だっただけに、再演がどういうものになるのかぜひ見逃さないようにしたい。
※参考1
【自己紹介】彗星の如くあらわれたアイドルVTuber！！！【#01】
※参考2
ホロライブ加入1周年！1年を振り返りながら雑談【ホロライブ / 星街すいせい】
個人勢を卒業して4年が経ちました──。【ホロライブ / 星街すいせい 】
※参考3
【アフタートーク】日本武道館のステージに立ったぞ!!!!!!!!【ホロライブ / 星街すいせい】
「Hoshimachi Suisei 日本武道館 Live “SuperNova”」セットリスト
01.ビビデバ
02.TRUE GIRL SHOW
03.Newton
04.綺麗事
05.褪せたハナミドリ
06.ムーンライト
07.ビーナスバグ
08.Caramel pain
09.AWAKE
10.先駆者
11.ザイオン
12.繭と心
13.comet -TAKU INOUE Remix-
14.Stellar Stellar
15.NEXT COLOR PLANET
16.Orbital Period
en1.キラメキライダー☆
en2.Bluerose
wen1.ソワレ
ライター:たまごまご
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