2025年11月21日(金)~11月30日(日)に東京公演、2025年12月5日(金)~12月7日(日)に兵庫公演が行われるミュージカル『フラガリアメモリーズ』~Promise of Love~より、オフィシャル稽古レポートが到着しました。
ハローキティたちを守る、騎士の物語―『フラガリアメモリーズ』のメディアミックスの1つとして始動した、ミュージカル『フラガリアメモリーズ』(フラミュ)。
フラミュシリーズ第2弾となる本作は、シナモロールを主(ロード)とする騎士・シエロモート役の植田圭輔さんをはじめとした【BLUE BOUQUET(ブルーブーケ)】が中心に描かれます。
いよいよ2025年11月21日(金)に東京公演が開幕する、ミュージカル『フラガリアメモリーズ』~Promise of Love~の稽古場の模様をお届け!
※稽古レポートにはネタバレ要素が含まれます。
ミュージカル『フラガリアメモリーズ』~Promise of Love~ オフィシャル稽古レポート
サンリオが贈る本格ファンタジープロジェクト『フラガリアメモリーズ』。その舞台化第2弾となるミュージカル『フラガリアメモリーズ』~Promise of Love~が、11月21日(金)より東京・兵庫にて上演される。開幕を目前に控えた熱気あふれる稽古場から、通し稽古の様子をお届けする。
通し稽古に向けて、台詞や振付の確認などそれぞれに準備を進めるキャスト一同。クロード役の広井雄士、ウィルメッシュ役の北園 涼は、本番を想定して稽古着の上に衣裳の上着を羽織ってスタンバイしていた。演出の伊藤マサミが「おたがいに目を合わせることを意識して。そこから生まれるものを確かめていきましょう」と声を掛け、通し稽古がスタート。
オープニングを飾るナンバーで、一気にキラキラした世界へと誘われる。ダンス中に小道具が落ちるハプニングにキャスト同士がアイコンタクトで冷静に対応したり、立ち位置を間違えて急いで移動するキャストの姿に一同が笑顔になったりと、第1弾から積み上げてきた座組の絆が早くも光っていた。
物語の舞台は、謎の存在「シーズ」の出現により不安が広がるフラガリアワールド。「自分だけの道」を探して青の大陸・クロミ王国へたどり着いたクロードは、ひょんなことからクロミの騎士試験を受けることになる。クロードを演じる広井雄士は、持ち前の身軽さを遺憾なく発揮してシーンを盛り上げる。自分自身への憤りを抱えているからこそのエネルギーと葛藤が伝わり、騎士となるために奮闘する彼を自然と応援したくなる。
そのクロードと同じく騎士試験を受けるウィルメッシュ役の北園涼は、微笑みを浮かべつつリズムを取りながら出番を待っていた。冷静で余裕のある佇まいと、時折見せる憂いを帯びた表情で、クロードとは対照的な雰囲気を印象付ける。
試験に補欠合格となったクロードは、騎士見習いとして修業の日々を送ることに。いつか「自分だけの騎士道」を見つけ、「クロミにふさわしいフラガリアの騎士」として、クロミというたったひとりの主(ロード)に愛を誓う儀式、叙任式(アコレード)を行う――具体的になった目標のために鍛錬を重ねるなかで、クロードは他国のフラガリアたちと交流を深めていく。
リトルツインスターズ王国のキキのフラガリア、クラークステラを演じる田中涼星と、ララのフラガリア、ルタールステラを演じる塩田一期は、声のトーンや脚を組む所作などをリンクさせ、双子らしさを巧みに表現。戸惑いや必死さが見える弟クラークステラと、落ち着いた優しさがにじみ出る兄ルタールステラの、補い合う関係性が微笑ましい。
主(ロード)への忠誠ゆえに警戒心を見せることもある彼らのなかで目を引くのが、ミュンナを演じる新谷聖司の透明感だ。澄んだ声に乗ってまっすぐ届く言葉と、かげりのない純粋な笑顔が、緊張感を解きほぐす。
天才騎士シエロモートを演じる植田圭輔は、隙のない身のこなしと抑制の効いた歌声で圧倒的な存在感を放つ。ジャズ風の楽曲を自在に操り、どこか本心の読めないミステリアスな魅力を醸し出していた。青の大陸のフラガリアたちは、対話を重ねて心の距離を縮めていく――物語が進むにつれて、そんな少し大人な関係性が見えていった。
黒の大陸のフラガリアであるタッサム(演:岩崎悠雅)とピケロ(演:磯野亨)は、原作ファンお馴染みの掛け合いを披露。息の合ったやりとりで、見守るキャストを巻き込み笑いが起こる場面もあった。さらに赤の大陸から、ハルリット(演:酒寄楓太)、メロルド(演:安藤夢叶)、リミチャ(演:大見拓土)、サナー(演:山野光)が登場し、前作『純真の結い目』での旅路の新たなエピソードが明かされる。なかでも「最強の騎士」と謳われるメロルドの存在が、青の大陸の物語にも奥行きを与えてくれるのだが、それは公演をお楽しみにしていただこう。
「Memori-es(メモリアズ)」(シーズや従者、町の人々などを幅広く演じるアンサンブルキャスト)は今回も大活躍だ。町の人々として登場する場面では、伊藤から「あえて特別なことはせず、フラガリアたちが守ろうとしている何気ない“日常”を見せてほしい」と指示が入っていた。小道具にも各国の個性が細やかに表現されていて、隅々まで見逃せない。
そしてこの作品の心臓部とも言えるのが和田俊輔による音楽で、音が感情や台詞を導き、物語を紡いでいく。作品全体を通して、様々な楽曲がまるで一つの大きな曲のように連なっていて、「迷い」「葛藤」「願い」「覚悟」といった感情を象徴するモチーフが繰り返され、場面ごとに色を変えて登場する。同じメロディに誰がどんな想いを乗せて歌うのか、そしてバラバラだった心がやがて重なり合い、ハーモニーを奏でる瞬間に、ぜひ注目してほしい。
第1弾より曲数も増えているが、引き継がれている旋律も多い。まだ出会っていない赤と青の大陸のフラガリアたちだが、離れていても主(ロード)を守りたいという想いは同じであることを、音楽が教えてくれる。一方で青の大陸の個性が際立つのが、『Promise of Love』バージョンの『あなたのために』だ。青の大陸を象徴するような、星のきらめきや機械的な音が楽しい。
音楽に意味があればあるほど、「歌に乗せない台詞」も強度を増す。イントロが入るタイミングや曲がブレイクする瞬間にも一つひとつ意図があり、舞台監督や音響、映像のスタッフへ伊藤から細やかな指示が飛ぶ。すべての要素がぴたりと噛み合わさってミュージカルが完成することを、改めて感じさせられた。
通し稽古が終わる頃には、運動量の多いキャストたちの額に汗がにじむ。伊藤の「(通し稽古を)やるごとに、さらによくしていきましょう」という言葉に、力強くうなずいたカンパニーの一同。ここからより磨き上げられていく彼らの旅の果てに、どんな青空が広がるのか期待が高まった。
公演は11月21日(金)~11月30日(日)まで東京・シアターH にて、12月5日(金)~7日(日)まで兵庫・AiiA 2.5 Theater Kobe にて上演される。
撮影=石倉ゆう
文=榊恵美
ミュージカル『フラガリアメモリーズ』~Promise of Love~ 公演概要
【公演期間・劇場】
東京:2025年11月21日(金)~11月30日(日)シアターH
兵庫:2025年12月5日(金)~12月7日(日)AiiA 2.5 Theater Kobe
【スタッフ】
原作:フラガリアメモリーズ(サンリオ)
脚本:亀田真二郎
演出:伊藤マサミ(進戯団:夢命クラシックス)
音楽:和田俊輔
振付:HIDALI
協力:一般社団法人日本 2.5 次元ミュージカル協会
協賛:イープラス ファミリーマート
主催:ミュージカル『フラガリアメモリーズ』製作委員会
【出演】
【BLUE BOUQUET】
シエロモート:植田圭輔
クロード:広井雄士
ウィルメッシュ:北園涼
クラークステラ:田中涼星
ルタールステラ:塩田一期
ミュンナ:新谷聖司
【RED BOUQUET】
ハルリット:酒寄楓太
メロルド:安藤夢叶
リミチャ:大見拓土
サナー:山野光
【NOIR BOUQUET】
タッサム:岩崎悠雅
ピケロ:磯野亨
【Memori-es(メモリアズ)】
菅井理久
堂元晴近
成海龍
馬場亮成
藤本裕真
松井慧夢
【映像出演】
【RED BOUQUET】
プルース:井澤勇貴
ロマリシュ:樫澤優太
【NOIR BOUQUET】
バドバルマ:當間ローズ
チャコ:中山清太郎
アルペック:二階堂心
ハンギョン:荒牧慶彦
【チケット料金】
S席/S席サイドシート:11,500円(全席指定/税込)
A席/A席サイドシート:9,000円(全席指定/税込)
立見券(兵庫公演のみ):8,000円(税込)
【公演に関する問い合わせ】
ネルケプランニング
【チケットに関する問い合わせ】
Mitt TEL:03-6265-3201(平日 12:00~17:00)
【配信情報】
配信プラットフォーム:シアターコンプレックス TOWN
配信公演:
1 2025年11月21日(金)18:00 初日公演【スイッチング映像】
2 2025年12月7日(日)12:00 公演【全景映像配信】
3 2025年12月7日(日)17:00 大千秋楽公演【スイッチング映像】
販売価格:
1、3 各3,800円(税込)
2 2,800円(税込)
3 公演セット:10,000円(税込)
(C) 2025 SANRIO CO., LTD. ミュージカル『フラガリアメモリーズ』製作委員会 2025
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