Kiramune Presents READING LIVE 2026 「パンプキンファームの宇宙人。」が2026年4月4日(土)、5日(日)に開催。オフィシャルレポートが到着しました。
キャストがAチームとBチームに分かれ、同じ脚本を演じていくというKiramune Presents READING LIVE。2016年のハロウィン時期に上演された『パンプキンファームの宇宙人』の再演が、2026年4月4日(土)と5日(日)に行われました。
花道があったり、客席をゾンビが徘徊したりと、会場となる立川ステージガーデンを広く使ったリーディングライブの模様をお届けするレポートが到着しました!
Kiramune Presents READING LIVE 2026 「パンプキンファームの宇宙人。」オフィシャルレポート
キャストがAチームとBチームに分かれ、同じ脚本を演じていくというKiramune Presents READING LIVE。2016年のハロウィン時期に上演された『パンプキンファームの宇宙人』の再演が、2026年4月4日(土)と5日(日)に行われた。花道があったり、客席をゾンビが徘徊したりと、会場となる立川ステージガーデンを広く使ったリーディングライブの模様をレポートする。
物語の舞台は2026年のアメリカ西海岸。ハロウィンの前日、潰れかけたオンボロ農場『パンプキンファーム』の裏山に宇宙船が墜落した。そこで救出された宇宙人・マロンの種族は「神」であるという。そんな神に、パンプキンファームの農場主・シュトルーデルは、「死んだ母を蘇らせてくれないか!」とお願いをし、母のものであろう髪の毛を渡すのだが……夜が明けると、街中にゾンビが溢れていたーー。
登場人物は、心優しき宇宙人のマロン(A 吉野裕行/B 堀江瞬)と新聞記者のゴウガイ(A 神谷浩史/B木村良平)。そして、パンプキンファームで働く農場主のシュトルーデル(A 草尾毅/B 東地宏樹)とロックスターを夢見る息子の“パル”ことパリティービット(A 吉永拓斗/B 保住有哉)、農夫頭のガト(A 代永翼/B江口拓也)に、農場を間借りしている大学院生の砂糖(A 岡本信彦/B 上村祐翔)。
物語は、経営難の農場の窮状を記事にしようと、新聞記者のゴウガイが農場を訪れるところから始まる。少し怪しげで、年齢から来る渋さや老獪さを感じる神谷と、特ダネに対する情熱が強く、若々しさを感じる木村のアプローチの違い。彼が取材をするときの発する決めセリフ「うかがえますかね?」の言い方にも、それは顕著に現れていた。彼は、マッチポンプで号外になるような記事を仕立てている記者なのだが、そんな彼が、どのように運命に振り回されていくのか。記者としての矜持が見え隠れするシーンでの芝居は見どころで、どちらも目が離せない魅力があった。
牧歌的でアットホーム。この劇の中では、ほのぼのとした空気を醸し出していたのが、パンプキンファームの面々だ。神様にお願いし、街をゾンビだらけにしてしまう元凶とも言えるシュトルーデルは、ベテラン声優の2人が担当。深みのあるお芝居と声の圧倒的な存在感。ちょっと抜けているシュトルーデルの表現が見事で、どこか憎めない感じが、その一挙手一投足から溢れ出ていた。そして、亡き母や息子のパルに対して感情を爆発させるシーンは、心を揺さぶられるものだった。
パルは吉永と保住が演じていたが、無邪気さと元気さというものが芯にありつつ、その正体から逆算した部分の表出の仕方が違っていて面白い。また、パルの大きな見せ場として、何度も出てくる歌唱シーンがあるのだが、歌への感情の込め方に2人の特徴がよく出ていたように思う。ちなみに吉永は、最初、歌の音がまったく取れなかったそうで、10 年前にパルを演じた岡本の歌を参考にしていたと話すと、岡本が「それはやめて!」と嘆いていた。
ガトは、自由度高く演じられるキャラクターでもあって、深堀れば深堀るほど、想像力が膨らむ。シュトルーデルと一緒に、長年農場を営んできた部分が大きいのだが、母親のようなアプローチで、すべてを優しく包み込むお芝居をしていた代永と、相棒のように、時に謎めいた雰囲気を出す江口で、かなりの違いを感じた。この2人の佇まいや立ち位置で、パンプキンファームの雰囲気が決まっていたように感じる。そして砂糖も、謎の多いキャラクターだった。なぜ農場から大学に通っているのか。本当は何をしているのかが徐々にわかっていくミステリアスなところを、岡本と上村が、丁寧に、そして繊細に演じていく。表面的には素朴で、飄々ともしているが、内心で何を考えているのかわからない。そこをどれだけ出すのかという部分での面白さがあったし、何よりゴウガイとの掛け合いが、大きな見どころになっていた。
この物語で、一番特異な存在だったのは宇宙人のマロンだろう。4日のAチームは、ゴウガイとマロンが10年前と同じ配役であったことから、2人とも10年前の自分の芝居を超えるものを提供したいと思っていたそう
で、実際、吉野の演じるマロンは、抜群のインパクトがあった。日本語にチューニングを合わせているロボット
のようなアプローチで、イントネーションの置き方、強弱の付け方やスピードも、すべてが不規則。それをリア
ルタイムでやっていく技術の高さにまず驚いた。それでいて、セリフが聞き取れないわけではないというのが絶
妙で、その上、神々しさもあるから不思議だ。それと、髪の毛を全部立たせた見た目のインパクトも絶大だった。
吉野の演技を見てから臨んだ堀江も、登場と最初のセリフで、吉野と同じく、しっかり会場を沸かせていた。メイクが昼から夜にかけてエスカレートしていたそうで、保住から「近づいたら人魚かと思うくらい顔がキラキラしていた(笑)。」と言われるほど。演技も自分なりのアプローチでマロンを仕上げていて、人に心を動かされ、少しずつ変化していくお芝居に引き込まれた。また、マロンは、ナレーションも担当していて、声の変化はもちろん、奇抜な宇宙人の演技から、一瞬で落ち着いたナレーションになる切り替えは、2人とも素晴らしかった。
アンサンブルが演じるゾンビが、会場中を徘徊する演出や、花道で客に囲まれた中でのお芝居。さらには、ゾンビをやり過ごすときに演者がしていたアドリブでの決めポーズやマロンの演技の面白さなど、ユーモアがあって、笑いも絶えなかった『パンプキンファームの宇宙人。』。だからこそ、ストーリーの意外な展開に驚かされたり、シリアスなシーンで胸が熱くなる、あっという間の2時間だった。なお、公演のアーカイブ配信は、4月12日(日)23:59までとなっている。
また、2日目の夜公演後には、READING LIVE 15周年記念作品Kiramune Presents READING LIVE 2026『Phantom Beauty』が、10月24日(土)25日(日)Shibuya LOVEZ、10月31日(土)11月1日(日)オリックス劇場で開催されることが発表された。
ライター:塚越淳一
カメラマン:江藤はんな(SHERPA+)
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