その安さ、まさしく“死の翼”。『ルパン三世』ロンバッハがアルバトロスで稼ぐ利益は●●●円

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 歴史あるアニメ作品と聞けば、皆さんはどんな作品を思い浮かべますか? 筆者が思い浮かべるのは「ルパン三世」です。この作品も正に歴史ある作品のひとつではないでしょうか。作品は見ずともキャラクタ-はご存知の方も多いと思います。

 筆者も幼い頃からテレビや映画をよく見た覚えがあります。今でも新作や映画が公開されていて、なんとアニメ化50周年だそうです。スゴイですよね! 半世紀もの間、人気が途切れずこれだけの新作や映画が作られるといのは、正にギネスものではないでしょうか?

 TVシリーズは次元大介役の声優交代でも話題になったパ-ト6が現在放送中で、パート5までの話数が278話。映画は単独作品8作、クロスオーバー作品が1作、長編単発作品やスピンオフ等も含めるととんでもない数になります。

 では、『ルパン三世』の中で一番好きな作品は? 尋ねられれば、どの作品と答えますか?

 中々難しい質問とは思いますが、正直、筆者もひとつと言われると迷うのですが、特に印象深いのは、ルパン三世第2シリーズ第145話「死の翼アルバトロス」ですね。なんと宮崎駿監督が「照樹務」というペンネームで脚本・演出を担当しました。10月15日の金曜ロードショーで放送されたので、ご覧になった方も多いと思います。

 ストーリーは、表向きは航空博物館のオーナー館長ロンバッハ博士、しかしその裏の顔は武器商人で超小型の原子力爆弾を開発し、機内に原爆プラントを備える超大型飛行艇アルバトロス号に載せて闇ルートで世界中に販売しようと企んでいました。

 トンデモないロンバッハの悪だくみ、ルパン一味と銭形警部が阻止しようとしますが、中々一筋縄で行きません。そんな、ロンバッハは、いくら儲けようとしていたのでしょうか? ちょっぴり気になったので調べてみました。

 ロンバッハ曰く、原子力爆弾は1発30万ドル、発火プラグは5万ドル。また、ロンバッハが不二子に爆弾と発火プラグを見せるシーンから原子力爆弾の数は20発、発火プラグは引き出しの中に32個あることが確認できます。

 本記事の計算ではこの価格と原子力爆弾、発火プラグの数で計算していきます(引き出しは2つあったので、発火プラグの数は2倍して計算)。

・原子力爆弾20発×30万ドル=600万ドル
・発火プラグ32個×引き出し2ヵ所×5万ドル=320万ドル
・600万ドル+320万ドル=920万ドル

920万ドル×227.4円=20億9208万円
※放映日である1980年7月28日のドル円相場:227.4円

 如何でしょうか? ちなみにですが日本における2021年度予算案の一般会計総額は106兆円規模とのこと。放映当時の1980年でも42兆円です。

 確かに大金ではありますが、裏を返せばロンバッハも言っているようにたったこれだけ(2021年度予算案の0.002%程度)の金額で世界が征服されるかもしれないと考えると、恐ろしいですね。

 ちなみに、在庫の数だけでこれだけの金額ですが、なんとアルバトロスは生産プラントを有しているため、更に製造することが可能です。テロリストの手に渡ってしまえば、本当に世界が崩壊していまいかねせん。

 そうはさせじと、ルパン一味と銭形警部が手を組み大活躍するのが本作なのですが、これ以上は完全にネタバレになってしまいますので控えます。わずか30分のストーリーに宮崎駿監督ならではのスピーディーな展開と
見ごたえのあるアクションシーンが満載です!

 『ルパン』ファンならずともアニメ好きは、生涯に一度は見るべき作品ではないでしょうか?

■参考文献及び資料
テレビ 【ルパン三世パート2】
ウィキペディア 【ルパン三世】【死の翼アルバトロス】【ルパン三世 (TV第2シリーズ)】
為替ラボ ドル円(USD/JPY) 1980年7月
日本の財政の状況 財務省

※画像は公式Twitterより。
原作:モンキー・パンチ (C)TMS

文・内海 健(よしもとライターズアカデミーウエスト)

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Source: PASH! PLUS

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