“イケメン総理×歌バトル”の新プロジェクト『あいむ総理ぃ』原案・総監督を務める立花慎之介さんの大真面目な思いを聞いてみた

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 立花慎之介さんが原案・総監督を務めるイケメン“総理大臣”プロジェクト『あいむ総理ぃ』が始動。本記事では、PASH!10月号に掲載されたVOICE FEATURE“異世界総理後援会 第1回”の一部をお届けします。

本誌転載10月-105

“イケメン総理×歌バトル”という異色の作品に込めた思いを、総理大臣をイメージした貫禄あるグラビアと共にお届け

――まずは、立花さんが原案・総監督を務める新プロジェクト『あいむ総理ぃ』について伺っていきます。企画が生まれた経緯を教えてください。

 歴代総理大臣には個性的な人がたくさんいるから、その人たちをかっこよく描いていったら面白いんじゃないかという構想は、実は4~5年前からありました。そのころは乙女ゲームとして考えていたんですが、総理大臣を中心に扱った作品って今までないし、いいんじゃないかな、と。きっとみんな考えついてはいたものの、いろんな大変さがありそうだから避けてきたんじゃないかと思うんですけど(笑)、歴史上の人物が二次元のキャラクターになることは普通にあるから、総理大臣もいけるのでは? と僕は考えていたんです。

 一度、乙女ゲーム化の企画が動きそうになったこともあったんですが、なんやかんやあって棚上げになってしまい。僕自身も会社の立ち上げなどがあって、企画を長らく寝かせていたんですよ。それから少し時間が経ったあるとき、たまたま別な作品でご一緒したクライアントさん(株式会社ONEder)とお話をしているなかで、「実は僕、こういう企画を昔考えていて…」という話をしたら、ものすごい勢いで乗ってくださって(笑)。そこからトントン拍子に話が進み、今に至ります。

――長年温めていた企画だったんですね。

 そうですね。企画を考えるにあたり総理大臣についていろいろ調べたんですけど、昔の総理大臣ほど「自分は日本をこう変えたい」という前向きなビジョンを持った方がたくさんいるんですよ。その意志を、作品を通じて今の若い子たちにも伝えられたらいいなと思っています。とはいえ、固くなりすぎるのもイヤなので、バラエティ要素も入れ込んで、「楽しいけど軸はしっかりしている作品」として作っていきたいですね。

――これから本作をどんな作品にしていきたいですか?

 作るうえで一番気をつけたいと思っているのは、「政治色が強くなりすぎないように」という部分。ただ、総理大臣を題材としているからには政治的な要素を避けては通れないので、そのうえで関係者のみんなには「政治の部分については茶化さない」というルールを共有しています。「総理大臣になりたい」と思うイケメンたちがどうやって総理大臣になるのかという点はしっかり描きつつ、遊びの部分も入れていければな、と。

 ふざけてるのか!? と思われるかもしれませんが、「政治×歌」という組み合わせも、僕としては大真面目にやっています! 今の日本って選挙の投票率がめちゃくちゃ低いですけど、この作品では「投票率が8~9割という世界」を最終的には作りたいんですよ。そのためには老若男女どんな世代にも投票に行ってもらいたい。そうして考えたのが、イケメンたちがライブで歌うというコンセプトです。

 アメリカのスーパーボウル(アメリカンフットボールの大会)のように、国民の9割近くが観るライブ「国民総選挙」が開かれて、そこで総理大臣が決まるって面白いんじゃないか、と。民主主義などない異世界で、転生した元総理大臣たちがどのようにその世界を変えていくのか。そして、変えた先でどうやって「国民総選挙」を作っていくのか、という壮大な物語を描いていきたいと構想として考えています。具体的にどんな物語になるかは、ライターさんに頑張っていただくんですけどね(笑)。

――養成所卒業後や実際に声優になってから、ご自身の転機になったと思う出来事や作品はありますか?

 転機となった出来事はいくつかあって、ひとつは養成所からプロダクションに上がるためのオーディションに合格できなかったことですね。当時はめちゃくちゃ悔しかったのですが、それでも何かしら芸能の世界に関わっていたいと思って、日本舞踊とパントマイムをやりました。また、友達の紹介で、ゲーム会社のスクウェアでデバッガーの仕事をしたのもその時期ですね。その経験で得た知識は今にもしっかりと生きていますし、たくさんの人脈を築くこともできましたので、回り道をしたがゆえにいろんなものを得られたと感じています。

 それからしばらく時間が経って、また「声の仕事をやっぱりやりたいな」と思ったときに、ツテがあった音響監督さんからオーディションの話を教えてもらって。試しに受けてみたところ、敵側の準レギュラーとして決まった、という流れで僕は声優になりました。きっと、養成所からプロダクションにすんなり上がれていたら、今とは違う声優人生を歩んでいただろうと思います。

――立花さんの今後の夢や目標は?

 総理大臣ですね! 言うだけだったらタダですから!! ……って、コレ、いろんなところから怒られるヤツだな(笑)。真面目な話をすると、BLACK SHIPという会社をどうやってより潤滑に運営していくのかというのが経営者としての目標です。声優としては、多様化する世の中のニーズに柔軟に対応していくこと。最近は声優がTV番組にも呼ばれるようになりましたし、一方で配信も増えたりと、昔に比べて仕事の幅が広がっていて。これからさらに変わっていく世の中の流れに合わせて変化しながら、声優業を続けていけたらと思っています。

――ありがとうございました! 最後に、読者へメッセージを。

 今の世の中って「あまり政治のことを話してはいけない」という空気感がありますが、僕は、政治のことをもっとフランクに話せてもいいと思っているんです。そこに少しでも新しい風を吹かせられたらいいなという気持ちで、『あいむ総理ぃ』に取り組んでいます。この作品をきっかけに政治に興味を持つ人が増えたらうれしいです。ぜひ肩の力を抜いて楽しんでください。これから少しずつ情報を出していきますので、いろんな想像をしながらお待ちいただければと思います。

(PASH!2021年10月号より抜粋)

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Source: PASH! PLUS

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