アニメ『よりもい』“宇宙よりも遠い場所”は宇宙旅行より安い費用で行けるのか？

　皆さんは宇宙旅行を体験してみたいと思いますか？　ほんの少し前までは夢物語でしたが、お金こそ掛かりますが今では民間人も体験できるようになり、元ZOZOTOWN社長の前澤さんが行かれて話題になりましたね。

　宇宙ロケットの発射映像を見ていると、とっても遠い場所の印象がしますがそんな宇宙よりも遠い場所が地球には存在します。南極大陸の昭和基地に招待された元宇宙飛行士の毛利衛さんが「宇宙には数分でたどり着けるが、昭和基地には何日もかかる……宇宙よりも遠いですね」とおっしゃったそうです。

　2018年に放送されたTVアニメ『宇宙よりも遠い場所』は、この名言がタイトルの由来となっています。

　何かを始めたいと思いながら、なかなか一歩を踏み出すことのできないまま高校2年生になってしまった少女・キマリこと玉木マリ（たまきまり）は、南極を目指す少女小淵沢報瀬（こぶちざわしらせ）と出会います。

　高校生が南極になんて行けるわけがないと言われても、絶対にあきらめようとしない報瀬の姿に心を動かされたキマリは、報瀬と共に南極を目指すことを誓います。懸命に南極を目指す少女達に感銘を受けるのですが、報瀬は南極へ行くために費用として、ひたすらアルバイトをして100万円を稼ぎます。

　やはり筆者の脳裏をよぎるのは“南極って100万円で行けるの？”ということ。早速調べてみました！

南極へ行くための費用調べてみた

【前提条件】
・出発は成田発とします。
・南極クルーズはモデルプランとなります。
・クルーズに関しては最安値のランクとします
※2021年1月時点の料金。
・宿泊は機中泊及び船中泊とします。
・価格は状況により変動します。

　まず初めに、南極大陸に行くためには“届出書”が必要となります。南極環境保護法にもとづき、南極地域に観光に行かれる方、研究に行かれる方、探検旅行に行かれる方等、南極地域での活動を予定されている日本人と、日本に在住する外国人の方は訪問前に手続きを済ませなければなりません。……とはいえ、こちらは費用など掛からないようなので、詳細は割愛します。

■南極クルーズ出発地点まで（1日目～2日目）

　南極行きのクルーズ船はアルゼンチンのウシュアイア港から出港しています、まずは成田空港から出発しましょう。

・成田空港（日本）→ウシュアイア空港（アルゼンチン）

乗り継ぎ回数：3回
所要時間：42時間45分
価格：148,757円

・ウシュアイア港（アルゼンチン）→南極大陸

ヘブリディーンスカイ号乗船
トリプルキャビン相部屋 1名：US＄4,995＝56万9,430円
※2022年1月26日現在1ドル＝114円

■南極クルーズ

　南極クルーズは6泊7日の行程。簡単に抜粋すると以下のようになります。

・3日目

　南極海域からドレーク海峡を越え、サウスシェットランド諸島へと向かいます。

・4日目

　南極海域では、ミンククジラやザトウクジラなどが泳いでいる姿が見られることもあるそうで、南極収束線を越えるあたりから南極半島の島々が目に入ってきます。