『にじさんじ』所属のバーチャルライバー・緑仙と花畑チャイカにインタビュー。どこまで本音かわからないふたりの、独特なテンポのトークで魅力に迫る！
（※本インタビューは、「PASH！」2019年6月号に掲載されたものです）
＜インタビュー＞
緑仙 新緑の緑にベガルタ仙台の仙と書いて緑仙です。
花畑チャイカ（以下・花畑） 今風邪ひいています。だからいつもより声がすごく高い、でも文字だから何も伝わらない。花畑チャイカです。
――活動されたばかりのときの印象と、今の印象を教えてください。
緑仙 最初のほうが楽しかったよ、ぼくは。
花畑 あるあるだね。ゲームといっしょ。ゲームって最初にやることが明確にあって、道がまっすぐじゃないですか。今はやることがとっちらかっちゃって、どこに行ったらいいかわかんないオープンワールドみたいになっちゃった。でもずっと楽しいですけどね。
緑仙 楽しいんだけど観る人が増えたら、やっぱこの世の中って生きにくいなって感じました（笑）。
花畑 私は最初、配信を続けていくのは無理だなって。初配信でネタ帳に書いてあること全部やっちゃって、その場のでたとこ勝負でやってます。
緑仙 今もだね。ちゃんとやってんの見たことない。
花畑 そうだよ（笑）。私はネタのストックがあるとサボるんで。これがあるからいいやって。夏休みの宿題と一緒だね。
緑仙 ぼくは最後まで残さないからわかんないや。
花畑 追い詰められないと何もしない人間がいるんだ。それが私だ！
緑仙 そういう人間のために締め切りは嘘ついて教えるんだ。3日ぐらい余裕もたせて締切伝えるの。
花畑 そういう人間は知ってるから意味ないんだよ。
――配信以外ではそれぞれどんな生活を送っていらっしゃいますか？
緑仙 学校行ってます。
花畑 森でどんぐり拾っています。
緑仙 食うんだよなそれ。
花畑 食うよ。つまみながらね。
緑仙 剥くんだよな、上の帽子（笑）。
花畑 いや？ 私は剥かない。まるかじりだよ？
緑仙 ぼく剥く派なんだよね。炙るんだよな！
花畑 何盛りあがってんだよ。お前は食うなよ、人間だろ（笑）。
――普段おふたりはどんなものを好んで食べていますか？
緑仙 チャイカはセミだよな。
花畑 冷凍室はセミでいっぱいですね。冬も食べたいからね。
緑仙 そろそろ捕れる時期になってくるね。素揚げで抹茶塩。……ちょっと待って、これ女性向けの雑誌だ、なんかかっこつけよう！ ペペロンチーノとかにしよう。
花畑 私はパスタを作るの上手だよ。しょっちゅうカルボナーラ作るし。
緑仙 ぼくは何にしようかな。ビーフストロガノフって書いておいてください。かっこいい。
花畑 うっそやん。聞いても味が思い出せないんだけど（笑）。
――今おふたりが興味を持っていることがあれば教えてください。
花畑 ベイブレードですかねえ……プレゼントで大量に送られてきたんですよ。
緑仙 興味かー。「最近バンドはじめたんで、バンドですかね（照笑）」ってかっこつけて言ってる感じにしよう。PASH!読んでるけど、そういうの多いもん（笑）。チャイカは料理じゃない？
花畑 作れるよなんでも。だって料理って説明書あんじゃん。そのとおり作れば美味しくなるじゃん。
緑仙 あー、お菓子作れるタイプの人だ。ぼく作れないんだよお菓子。説明書を読まないから。大体の料理って、砂糖、醤油、みりん、酒を入れとけばなんとかなるでしょ？ ニュアンスでなんとなく、これは砂糖が足りないなとかで調整していくのに、ケーキとかになると焼いてみないとわからん。腹立つんだよね。誤魔化しがきかないから。
花畑 いちから事務所にほしいんだよなー、料理部屋。
緑仙 いいね料理配信。料理器具の通販番組やりたい。
花畑 でも映んないじゃん。手元だけしか。
緑仙 不自由だー。「みんなとの心の距離は近いけど、次元が遠いから、不自由だなぁバーチャルって」って書いておいてください（笑）。
――にじさんじで面白いなと思って観ているメンバーがいたら教えてください。
花畑 （ジョー）力一、卯月（コウ）、椎名（唯華）、笹木（咲）、委員長（月ノ美兎）あたりは、必ずってレベルで観にいってますね。
緑仙 ぼくは本当にその時やってた人を観てる。新しい子入ったしね。
花畑 新しい子は一とおり観たよ。どうだった？
緑仙 にじさんじに新しい文化が入ってきた感じ。もともとぼくら「にじさんじSEEDs」だったけど、SEEDsに対してもこういう感じだったのかなとちょっと思ってる。新しいコミュニティが入ってきた感じするなって思いました。
――配信やコラボ動画で、特に成功だったというものはありますか？
花畑 私が面白かったのは、社が寝落ちする回ですね（編注・社築がOBSというソフトで配信操作をしている状態で寝落ちして、終われなくなった配信のこと）。「社はやく起きてくれよ！」ってやってますけど、全部楽しんでます。
緑仙 楽しいよね。ディズニーランドから「もうすぐ帰らなきゃなー」って思ってたら、電車が動かなくなって帰れない、もうちょっといられるみたいな、そういうやつやんな。「早く帰りてぇよ！」っていいながらジェットコースター乗ってるの（笑）。
花畑 「OTN力一」の回は、クソ長いけど、騙されたと思って観てみてくださいよ。きっと全部観ちゃいますよ。
緑仙 ぼくは歌聴いてほしいですね。ぼくのことを知らない人でも、誰でも観られるように歌ってます。古いの、ボカロ、アニソン、J-POPと結構しっちゃかめっちゃかに歌ってるので、誰でも観やすい。普段はぼくの配信は親の前で観られないって言われるんですけど、「歌謡曲配信のときだけはパパと観てます」とか言われます（笑）。
――ファンからの反応で印象に残っているものはありますか？
花畑 ベイブレード、ですかね。
緑仙 なんなの、宣伝なの!?（笑）
花畑 組み立てたりシール貼ったりで一日潰れちゃいました。緑（緑仙）はなんか面白いプレゼント来てないの？
緑仙 脱衣麻雀のイラスト集届いた。大事に読んでる。ぼくがすごい初期の頃に、脱衣麻雀を配信でしたいって言ってて、「しちゃダメ」って言われて悲しんでたから、送ってくれたんじゃないんですかね。
花畑 脱衣麻雀してえなあ。
緑仙 したいよね。早く服を脱げるようになりたいな。でもチャイカ弱くない？ 一発アウトじゃん。
花畑 ハハハ。中に着てるから。マイクロビキニとか。
緑仙 キモい！ やめな！（笑）
――今後やってみたいことを教えてください。
花畑 視聴者としゃべりたいですね。
緑仙 やりたいねー。一対一で話したいよね。
花畑 ファンにタブレットを持ってもらって、一緒に旅行みたいなのやりたいですね。好きにしていいよ、私どこにでも行くよ、みたいな。
緑仙 ポケモンみたい。
花畑 ARみたいにしてね。デートだよ。
緑仙 正直なところ、やりたいことあるけどそれに技術伴っているかっていうと、まだ技術が追いついてないかも。バーチャルライバーは始まってからは、ARとかVR分野めちゃめちゃ進歩スピード感速くなっていると思うし。なんかぼくらが頑張って活動することによってそこも活発になってくれると嬉しいですね。
――大きなスパンで見てバーチャルライバーの夢や野望はありますか？
緑仙 握手会がしたい。バーチャルライバーだと一対一で話すのが主流なんだけど、ぼくのリスナーさんは歌い手さんのファンとかから来てくれてる人が結構多くて。今日は誰々さんのライブに行ってきて握手したりチェキ撮ったりしたんだ、でも緑とはできないもんねっていうメールがきてちょっと悲しくなった。技術が進歩したらそれもできるなって思いました。映画『レディプレイヤー１』で出てきた、感触まである高いスーツみたいな、あれができるといいなって思って観てた。
花畑 私はカフェ。私がいるんですよ、お客さんとしゃべれるの。
緑仙 いいじゃないですかー。
花畑 秋葉原とかに。無理でしょうけど、夢なんでね。にじさんじのカフェだったら多分いけちゃうかもしれない。「なんだよ今日は花畑かー」とか言われたらいやだな（笑）。
――読者へメッセージをお願いしたいと思います。
緑仙 何かしてるから、とりあえずチャンネル登録してください。
花畑 一回だけ観て。
緑仙 うん。一回観て合わなかったら、やめていいよ。普段はYouTubeで歌ったりしゃべったりしてるよ、お話ししたい人はYouTubeでお話ししよ。TikTokもやってます。YouTubeのTikTokの広告でぼくの「萌え声講座」っていうのが回っているらしいので、あの人かーって思ってもらえるといいな。
花畑 YouTubeで会おうぜ。
■にじさんじ
公式サイト ： http://nijisanji.ichikara.co.jp/
公式Twitter ： @nijisanji_app
緑仙：@midori_2434
花畑チャイカ：@ZulmIhP1nlMOT5y
©2017 Ichikara Inc.
PASH! 2019年 06 月号 [雑誌]Source: PASH! PLUS
『にじさんじ』どこまで本音かわからない？緑仙＆花畑チャイカの魅力に迫るインタビュー！
