10月11日24:00より放送開始となったTVアニメ『チェンソーマン』は第1話から非常に大きな注目を集め、SNSではトレンドを独占しました。
原作をリスペクトしつつ大迫力のアニメーションが高い評価を得た他、オープニングテーマである米津玄師さんの『KICK BACK』も話題に。楽曲やアニメーションのクオリティはもちろんのこと、映画をはじめとしたさまざまな作品からのオマージュを感じさせるシーンが人気を集め、公開から1日以内に視聴回数が400万回を突破しました(10月12日22:30時点で役485万回)。
本記事ではそんなアニメ『チェンソーマン』について、OP『KICK BACK』のオマージュシーンに注目。オマージュしたシーンとオマージュ元(いずれも推定)をまとめました!
- ■目次
デンジが胸のスターターを引くシーン(0:01)
交差点をデンジたちの表情を右から映すシーン(0:05~0:09頃)
夕日の中、幼いデンジがポチタを抱えるシーン(0:10頃)
岸辺が銃を突きつけながら喋るシーン(0:11頃)
デンジとサムライソードが井戸の上で激突するシーン(0:12頃)
暴力の魔人がブーツを脱ぐシーン(0:13頃)
デンジとアキが車に乗っているシーン(0:14頃)
会議室のような部屋でコベニと荒井が机に乗っているシーン(0:15頃)
暗闇の中でデンジが叫び、左からパワーがやってくるシーン(0:16頃)
階段に座る天使の悪魔がこちらを見やるシーン(0:17頃)
夜景をバックにアキと姫野が向き合うシーン(0:18頃)
デンジがボウリング玉を拭き、アキがストライクを取るシーン(0:29頃)
水着姿のパワーの下に表示される“POWER”のロゴ(0:34頃)
マキマが指でカメラを作るシーン(0:46~0:51頃)
マキマがデンジにカタツムリを食べさせようとするシーン(0:49~0:51頃)
チェンソーマンが敵の体を突き破り、激しく吠えるシーン(1:01~1:05頃)
金色の鉄球が転がるシーン(1:09~1:11頃)
爆発を背後にパワーが歩くシーン(1:15頃)
青空を描いた壁をバックにボロボロの姿で遊ぶデンジ、ポチタ、パワーの2人と1匹、積雪の上に立つアキ、積まれた本の上から真っ暗な壁の向こうを見るマキマが並ぶシーン(1:17頃)
※本記事の内容には、『チェンソーマン』およびオマージュ元作品のネタバレ要素を多少含みます。
※本記事にて紹介するオマージュ元はいずれもSNSなどを参考にした推測によるものです。
※記事中では“オマージュ”、“オマージュ元”などの表現を使用していますが、公式による名言ではありません。
推測されるオマージュ元:『神曲』地獄篇 第二十二歌 挿絵
チェーンソーのエンジン音が印象的な開幕で、バックに映る絵画も印象的です。出典が出典だけにいろいろと深読みしてしまいますね!
■交差点をデンジたちの表情を右から映すシーン(0:05~0:09頃)
推測されるオマージュ元:映画『レザボア・ドッグス』
スタイリッシュなカメラワークだけでなく、マキマさんの表情も気になるシーン。デンジ君の無邪気な笑顔が対照的です。
推測されるオマージュ元:映画『悪魔のいけにえ』
イントロから多数のオマージュシーンがカットイン! 一瞬たりとも目が離せません。こちらはデンジとポチタが過ごした日々を感じさせるエモいシーンですが、オマージュ元の該当シーンはなかなかショッキング。見比べると温度差が印象に残ります。
推測されるオマージュ元:映画『パルプ・フィクション』
レイアウトから背景まで、細部をオマージュしているシーン。原作や該当シーンを観た人は気付きやすかったのでは?
■デンジとサムライソードが井戸の上で激突するシーン(0:12頃)
推測されるオマージュ元:映画『貞子vs伽椰子』
絵面のインパクトの中にどこかおもしろさも感じるシーンです。作品の有名度から気付く人が多そうですが、井戸の異質さに何かを感じ取った方もいそうです。
推測されるオマージュ元:映画『ノーカントリー』
暴力の魔人がブーツを脱ぐ何気ないワンカット……に見えてこちらもオマージュ! イントロの時点で非常に情報量が多いですね。
推測されるオマージュ元:映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
怒涛の連続オマージュはまだまだ続きます。先ほどと同じく何気ないワンカットですがこちらも詳細なオマージュが行われています。
■会議室のような部屋でコベニと荒井が机に乗っているシーン(0:15頃)
推測されるオマージュ元:映画『アタック・オブ・ザ・キラー・トマト』
流し見していると“何をしているんだ?”と思ってしまいそうなシーン。会議室の狭さから、机に一度乗らないと退席することが難しいようです。ちなみにオマージュ元でも部屋の狭さは健在。状況からどこか世知辛さを感じるシーンとなっています。
■暗闇の中でデンジが叫び、左からパワーがやってくるシーン(0:16頃)
推測されるオマージュ元:映画『女優霊』
デンジ君の表情やスピード感、シュールさなどどこか“原作っぽい”と感じさせるシーン。オマージュの完成度も高く、パワーがやってくるシーンはタイミングまでオマージュ元にそっくりです。
推測されるオマージュ元:映画『ジェイコブズ・ラダー』
雲の切れ目から光が指す現象を“天使の梯子”と呼ぶことがあるのですが、そんな景色の中に“天使の悪魔”いるというシーンにセンスを感じます。
ちなみにオマージュ元はサイコスリラー映画で、藤本タツキさんが巻頭コメントで大好きと公言している作品だったり(本記事で触れている作品の中では、『悪魔のいけにえ』、『貞子vs伽椰子』、『女優霊』も挙げています)。気になる方はチェックしてみては?
推測されるオマージュ元:映画『コンスタンティン』
連続オマージュのラストはロマンスを感じつつも後々の不穏さも思わせるシーン。オマージュ元では悪魔との戦いや独創的な描写による地獄が描かれることからピッタリなチョイスでは?
■デンジが独特のフォームでボウリング玉を拭き、アキがストライクを取るシーン(0:29頃)
推測されるオマージュ元:映画『ビッグ・リボウスキ』
デンジ君の独特のフォームに、“なんかオマージュ元ありそうだな~”と思ってしまうシュールなシーン。確認したところ、かなり再現度が高めでした。
■水着姿のパワーの下に表示される“POWER”のロゴ(0:34頃)
推測されるオマージュ元:映画『ソー:ラブ&サンダー』
唐突に表示されるロゴは一瞬ながら記憶に残ります。直近かつ有名タイトルなので、観たことがなくても思いついた人は多いはず!
推測されるオマージュ元:映画『ピエロがお前を嘲笑う』(ポスター)
“指でカメラを作るシーン”自体はポピュラーですが、ミステリアスなマキマさんの雰囲気や映画に絡めたオマージュと考えると、こちらが有力でしょうか?
■マキマがデンジにカタツムリを食べさせようとするシーン(0:49~0:51頃)
小ネタ:ロイコクロリディウムに寄生されたカタツムリ
オマージュシーンではないですが、印象的な場面なのでピックアップ。マキマさんがデンジに食べさせようとしているカタツムリはレイコクロリディウムに寄生されたものです。
ロイコクロリディウムは寄生虫の一種で、カタツムリの触角に寄生してイモムシのように擬態することにより、宿主の生態をコントロールします。マキマさんの真意が気になるシーンです。
■チェンソーマンが敵の体を突き破り、激しく吠えるシーン(1:01~1:05頃)
推測されるオマージュ元:アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』
盛り上がるサビの部分でもオマージュが! 吠えるチェンソーマンのインパクトや唯一のアニメからの作品オマージュということで、思いつかなかった人もいるのではないでしょうか。
推測されるオマージュ元:映画『ファイトクラブ』
原作をすでに読んだファンからは“金色の鉄球(?)”に大きな意味を感じるシーンですが、こんなシーンもオマージュ元が存在します。オマージュ元のシーンもインパクト大です!
推測されるオマージュ元:漫画『さよなら絵梨』
原作者・藤本タツキさんの大型読切『さよなら絵梨』からのオマージュシーンも登場。とはいえ、藤本タツキさんだけでなく漫画ファンにとってもなかなかに有名なシーンであるため、爆発を見た瞬間に思い浮かんだ人も多そうです。また、実際にSNSでも『さよなら絵梨』と絡めたツイートが散見されました。
■青空を描いた壁をバックにボロボロの姿で遊ぶデンジ、ポチタ、パワーの2人と1匹、積雪の上に立つアキ、積まれた本の上から暗い壁の向こうを見るマキマが並ぶシーン(1:17頃)
推測されるオマージュ元:風刺画(出典不明)
SNSなどでよく見かける“読書量でみえる世界が変わる”というテーマの風刺画を彷彿とさせるシーン。マキマさんが何を見ているのか、非常に気になります。
ちなみに、風刺画も推測されるオマージュ元にコラージュを加えたもののようで、オリジナルは“BOOKS GIVE YOU A BETTER PERSPECTIVE.”とルビが振られたもの。構図自体は変わらないですが壁や背景はシンプルなものとなっています。
TVアニメ『チェンソーマン』作品概要
【放送情報】
2022年10月11日
24:00よりテレビ東京系6局ネットにて放送開始
(テレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、テレビせとうち、テレビ北海道、TVQ九州放送)
※放送日時は変更の可能性がございます。
【配信情報】
Prime Video:10月11日25:00より最速配信
各プラットフォーム:2022年10月12日:25:00より見逃し配信
【配信プラットフォーム一覧】
●最速・見放題配信
Prime Video
●見放題配信
ABEMAプレミアム/Disney+(ディズニープラス)/dTV/dアニメストア/dアニメストア ニコニコ支店/dアニメストア for Prime Video/FOD/Hulu/J:COMオンデマンドメガパック/milplus/Netflix/Paravi/TELASA/U-NEXT/WOWOWオンデマンド/アニメタイムズ/アニメ放題/auスマートパスプレミアム/バンダイチャンネル
●最新話1週間 無料配信
ABEMA/GYAO!/ニコニコチャンネル/ネットもテレ東
●レンタル配信
HAPPY!動画/J:COMオンデマンド/milplus/TELASA/ニコニコチャンネル/バンダイチャンネル/ムービーフルplus
※配信情報の詳細は公式サイトをご覧ください。
【スタッフ】
原作:藤本タツキ
監督:中山竜
脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:杉山和隆
アクションディレクター:吉原達矢
チーフ演出:中園真登
悪魔デザイン:押山清高
美術監督:竹田悠介
色彩設計:中野尚美
画面設計:宮原洋平
音楽:牛尾憲輔
オープニング・テーマ:米津玄師『KICK BACK』
挿入歌:マキシマム ザ ホルモン『刃渡り 2 億センチ』
エンディング・テーマ:
ano『ちゅ、多様性。』
Eve『ファイトソング』
Aimer『Deep down』
Kanaria『大脳的なランデブー』
syudou『インザバックルーム』
女王蜂『バイオレンス』
ずっと真夜中でいいのに。『残機』
TK from 凛として時雨『first death』
TOOBOE『錠剤』
Vaundy『CHAINSAW BLOOD』
PEOPLE 1『DOGLAND』
マキシマム ザ ホルモン『刃渡り 2 億センチ』
アニメーションプロデューサー:瀬下恵介
制作:MAPPA
【キャスト】
デンジ:戸谷菊之介
ポチタ:井澤詩織
マキマ:楠木ともり
早川アキ:坂田将吾
パワー:ファイルーズあい
姫野:伊瀬茉莉也
東山コベニ:高橋花林
荒井ヒロカズ:八代拓
岸辺:津田健次郎
天使の悪魔:内田真礼
サメの魔人:花江夏樹
暴力の魔人:内田夕夜
蜘蛛の悪魔:後藤沙緒里
沢渡アカネ:大地葉
サムライソード:濱野大輝
TVアニメ『チェンソーマン』公式サイト
TVアニメ『チェンソーマン』公式Twitter
(C) 藤本タツキ/集英社・MAPPA
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