【休日アニメ三昧】アニメ『SPY×FAMILY』のおもしろさは100てんまんてんです。秘密だらけの家族と「わくわくっ!!」の休日を！

　“休日の暇つぶしにアニメを観たい。でも何を観たらいいかわからない！”という人に向けて、オススメのアニメを紹介する“休日アニメ三昧”。今回紹介するのは、2022年の代表作といっても問題ない話題作『SPY×FAMILY（スパイファミリー）』です！

　アニメ『SPY×FAMILY』は、少年ジャンプ＋にて連載中の遠藤達哉先生による同名漫画が原作。分割2クールで制作され、2022年4～6月に第1クール（12話まで）が、2022年10月からは第2クール（13話から）が放送されています。本記事では第1クールの内容を中心に紹介していきます。

アニメ『SPY×FAMILY』はどんな作品？

　原作漫画の『SPY×FAMILY』は、閲覧数・コメント数・発行部数などで少年ジャンプ＋の最高記録を次々に更新した大ヒット作。アニメ第1クールも大ヒットしました。

　これだけの人気なので、すでに視聴した人もたくさんいると思いますが、まだ見ていないけど興味はあるという人もいるのではないでしょうか？　そんなわけで、まずは簡単にあらすじを解説します。

　世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。十数年間の冷戦状態にある東国（オスタニア）と西国（ウェスタリス）が物語の舞台です。西国の凄腕スパイ〈黄昏（たそがれ）〉は、偽装家族を作ってデズモンドの息子が通う名門イーデン校に養子を入学させる任務“オペレーション〈梟（ストリクス）〉”を命じられます。

　この任務を遂行するため、〈黄昏〉は精神科医ロイド・フォージャーに扮して、孤児院で少女・アーニャを養子に迎え、母親役としてヨル・ブライアという女性との結婚を偽装。

　ロイドは偽装家族を作ることに成功しますが、アーニャはとある組織の実験で偶然生み出された超能力者“被検体007”、ヨルは〈いばら姫〉のコードネームを持つ殺し屋と、家族の全員に誰にも言えない秘密が……！

　お互いに正体を隠しつつ暮らす、仮初めの家族の毎日はハプニングやトラブルの連続。果たして〈黄昏〉は無事に任務を遂行し、東西の平和を守れるのか……。

　あらすじを見るとミステリやアクションのイメージが強そうに思えますが、実際はホームコメディやスクールコメディも多い楽しい作品です。

フォージャー家の“秘密(個性)”の相乗効果が面白い！

　本作の最大の魅力はなんと言っても主役の“フォージャー家”だと思います。“仮初めの家族”が織りなすどこかズレた日常は、コミカルなシーンから真面目なシーンまで、どこをとっても面白いです！

父・ロイド：何でも万能にこなせる凄腕スパイは家庭生活に悪戦苦闘！

　凄腕スパイ〈黄昏〉のロイドは、並外れた戦闘力や記憶力を持っていて、変装も自由自在。料理や家事も得意で、どんなことも完璧にこなします。ところがそんなロイドでも、一家の父親役には四苦八苦。特にアーニャの自由な振る舞いには振り回されっぱなしです。

　スパイとして合理的に生きてきたロイドが子どもや家族という非合理に向き合い、奮闘する姿はとても面白いです。

　ロイドの心の声による戸惑いやアーニャに対するツッコミは、渋めの声なのにちょっとシュールで笑いを誘われます。また、そんな慣れない生活の中にロイドが安らぎや幸福を感じているような様子を見るとほっこりします。

　第1話でロイドがスパイをしている理由が語られる場面ではジーンとする人も多いはず！　いつも冷静沈着で、ちょっと冷たい感じもしていたロイドが、家族の温かさに触れてだんだんと変わって行くところは本作の大きな見どころでしょう。

娘・アーニャ：かわいいトラブルメーカーは世界(と家族)を救うトラブルバスター!?

　好奇心旺盛で活発なアーニャは、泣いたり笑ったりと表情豊かな姿が魅力的です！　ニコニコしてはしゃいだり、驚いてロイドの足にすがりついていたりするちょっとした仕草も愛らしく、人の心を読んでハッとしてしまう顔もたまりません。

　また、ちょっと舌足らずなしゃべり方もかわいいポイント。「わくわくっ!!」、「ちち（父）」、「だいじょうぶます（大丈夫です）」、「がんばるます（頑張ります）」、「おでけけ（お出かけ）」、「あざざます（ありがとうございます）」などの独特の言葉遣いもクセになります。

　作中で放映されているスパイアニメ『SPYWARS』が好きすぎて、ロイドに無茶な要求をしたり、勉強が苦手でテストで失敗してしまったり、クラスメイトとケンカしてしまったり、ハプニングのきっかけになることも多いアーニャ。でも、それだけではありません！

　人の心を読めるアーニャは、家族の中でただひとり、ロイドとヨルの正体を知っています。そのため、すれ違いそうになる家族を支える役割を果たすことが多く、ときには影ながらロイドの仕事をサポートすることも。天真爛漫でかわいいだけじゃなく、家族や世界平和のために頑張るアーニャから目が離せません!!

母・ヨル：家事が苦手なおっとり天然系の母は家族の最強戦力！

　ヨルは、しゃべりかたもおっとりしていて、マイペースな印象のキャラクター。料理が苦手だったり、事務員として働く職場での人間関係に苦労していたりと、私生活では少しボーッとした天然な雰囲気があります。

　しかし、殺し屋としてのスキルは桁違いで、戦闘能力はロイド以上！？　単純な腕力も強く、弟をかわいがる際に力加減を謝って大怪我をさせたこともあるとか。アーニャにドッジボールを教えようとしたときには、投げたボールで木をへし折ってしまいました。

　周囲には殺し屋という正体を隠していますが、アーニャが危険な目に遭ったときなどには殺し屋としての力を遺憾なく発揮して、敵や悪人を一撃で倒します。

　ヨルのオンとオフのギャップや、ついつい殺し屋の能力を隠しきれずに表に出してしまう場面を見ていると、可笑しくてクスリとくるはずです。

クセの強い家族を取り巻くのは同じくクセの強い隣人たち！

　クセの強い家族を取り巻くのは同じくクセの強い隣人たち。情報屋として〈黄昏〉に協力するフランキー・フランクリンはアーニャから「もじゃもじゃ」と形容されるアフロが特徴。情報収集や偽造などで活躍する一方、ノリの良さからアーニャと一緒に悪だくみをすることも。

　また、イーデン校の教師ヘンリー・ヘンダーソンは教師としての志は高く、立派な人ですが、何事にもエレガントであることを重要視するあまり、ことあるごとに「エレガント！」と口走ってしまうことも！

　アーニャのクラスメイトを見ても、ロイドのターゲットの息子であるダミアン・デズモンドは、一見アーニャと仲が悪いように見えますが、その内心は……？　色とりどりなクセのあるキャラクターたちが、フォージャー家にどう影響し、今後の展開にどう関わっていくのかにも注目です！

こんな人にオススメ！

　子どもから大人まで安心して楽しめるアニメなので、とにかく楽しい作品を見たい人にはオススメです。次々にハプニングが起きてひとつずつ解決していく構成なので、まとめて一気見するほどの時間は取れなくても、空いた時間に1話ずつ見ても楽しめます。

　また、フォージャー家を始めとしたキャラクターの個性に目が行きがちですが、ストーリーがしっかりしていて、スパイ映画のようなオシャレな雰囲気もあわせもっている作品なので、じっくりと物語を楽しみたい人にもオススメです！

　コミカルなシーンが多い作品ですが、スリルあるアクションシーンも見られますし、仮初めの家族ながら互いを思い合う家族愛にホロリとする場面もありますよ！

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