早くも2023年の上半期が終わり、夏も始まる時期。今回紹介する『グランブルーファンタジー(グラブル)』の良さみが深いキャラクターは、先日新バージョンが登場したバアルです!
『グラブル』の夏といえば海と襲い来る海産物ですが、現実世界の夏といえば音楽フェスも大いに盛り上がる時期。フェスで引っ張りだこになりそうなバアルについて、シナリオイベントのタイトルにも採用された彼を語る上での重要なキーワード“レゾナンス”を通して紹介していきます。
※本記事の内容は筆者による独自の解釈によるものです。サイゲームスおよび『グランブルーファンタジー』開発チームの意見とは異なります。
キャラ紹介:バアル
年齢 | 不明 |
身長 | 176cm |
種族 | 星晶獣 |
趣味 | バンド活動 |
好き | 心地よい共鳴 |
苦手 | 不快な不協和音 |
声優 | 小野賢章 |
関連ストーリー | 星の獣のレゾナンス The End of THE DOSS 星のおとし子、空のいとし子 |
嵐の中にあれど、雷鳴が轟く最中だろうと、空の世界には美しく残酷な共鳴が満ちている。彼の星晶獣は元素の共鳴を聴き、辿り、己の存在を探す。長き時の気まぐれの狭間、人間達との刹那の邂逅は、彼の胸に何を響かせるのか。(ルリアノート登場人物紹介 SSレア[レゾナンス・オブ・ザ]バアル より)
バアルは、神にも等しい力を与えられた大いなる獣“星晶獣”のひとり。星晶獣のお友達集団“星トモ”に属し、自由意志で活動しているのは前回紹介したナタクと同じですが、彼は“妹を探す”ことをライフワークのひとつとするなど、その行動原理には何かしらの目的があるようです。
大きな特徴として、音楽家……バンドマンのような価値観を有しており、会話の中では音楽用語を用いることもしばしば。
戦闘やGIGではハイテンション、普段は壁を感じさせるクールな雰囲気と近寄りがたい印象を与えますが、実際には社交辞令もそつなくこなしたりと、ヒトとのコミュニケーションはむしろ得意なタイプです。
*注釈1▲バンドサポートを終えての一言。星トモ内でもっとも人間社会にとけこんでいると自負するだけあって、そつのない会話もお手の物です。
レゾナンスは享受する物ではない
バアルは、戦闘やバンドパフォーマンスでこそハイテンションな姿を見せるものの、普段は非常にクールであまり馴れ合いなどもせず、孤高な芸術家肌の印象です。
しかし、実際のところは“一番人間たちの生活にとけこんでいる”と自負する通り、街に出かけたり、サポートギタリストとして活動したりと、ヒトとの交流を「いい暇つぶし」と評しつつも楽しんでいる模様です。
バンド活動では、正式メンバーとして所属するほどに満足のいくバンドは見つからなかったと評しているものの、活動期間は5年となかなか長期で、さまざまなバンドを渡り歩く“凄腕で孤高のサポートギタリスト”として認知されているなど、結構な力の入りようです。
また、街への散策では“雑多な音の中からコード(音の重なり)を見いだし旋律を聴く”という行為がだいぶ気に入っている様子。その行動、ひいては人間の観察を重ねたことによるものなのか、バンド活動時にはステージ用の衣装を着用するなど、人間社会の営みを理解している様子にも注目です。
主人公たちとの会話で“この雑踏に漂う様々なものの共鳴が旋律を作る……それは、音だけとも限らない”と話していたことを振り返ると、バアルの言う“レゾナンス”は、自ら探求あるいは作り出すものであると言えるのかもしれません。
*注釈1▲“騒がしいのは苦手ではないのか”という質問に対する回答。現代であればDJクラブや野外フェスなども楽しんでくれそうな反応です。
レゾナンスはただ心地よいモノとは限らない?
バアルは、ヒトとの交流を通して“レゾナンス”に満たされたいという意思があるように考察できますが、彼の交友関係を見ると“レゾナンス”とはバアルにとって心地よいというだけのものでもなさそうに思えます。
サポートとして参加したバンドのメンバーとは友好的に接したものの「ずっと一緒に音を奏でていたいと思えるヤツらとは出会えない」と発言した一方で、星トモの仲間とは自身が振り回されることはあっても、交友関係は変わらず続いています。
*注釈1▲前者はバンドサポートの感想、後者はメドゥーサに対する評価。発言に対して付き合いの長さは真逆という点も興味深いところです。
似た者同士の同族嫌悪かケンカすることも多いメドゥーサ、コミュニケーション能力の高さでグイグイと近い距離感のサテュロス、マイペースな性格で翻弄してくるナタクと、いずれも少々キャラの強い仲間たちですが、彼らの誘いには応じており、メドゥーサに対しては反発しつつも要所で気をもんでいることも。
特に、“相性が悪い”と認識しているメドゥーサに対しては、シナリオイベント“星の獣のレゾナンス”で彼女が姉たちを探すために自らの力を貸したり、最新のフェイトエピソードでは(かなりしぶしぶながら)自身の特注品のギターを貸したりと、“星トモ”の仲間たちに対する特別な関係性を垣間見ることができます。
*注釈2
▲“相性が悪い”と認識しているメドゥーサの手助けをする姿勢には、人柄以上にバアルが求めるレゾナンスがどのようなものであるのかを想起させます。
ちなみに、フェイトエピソードの中では貸し出したギターを巡ったひと悶着があり、そこでバアルが自らが求める要素として“調和”を上げたのですが、こちらもレゾナンスを理解する一助となりそうな単語です。
音楽に例えるなら、さまざまな音の調和によって共鳴(=レゾナンス)が生まれるわけですが、調和を“ともに存在することに意義がある”と解釈するのであれば、彼にとってのレゾナンスは気が合うだけではない、取り換えの利かない相手といることで作られるのかもしれません。
*注釈3
▲ナタクの演舞を絶賛するバアル。決してレゾナンスを中心として生きているのではなく、ヒトと同じ友情や親愛の心を持ち合わせていることをうかがわせます。
レゾナンスとはヒトの心を埋めるコミュニケーション
現状でバアルが唯一「また一緒にステージに立ってもいい」と評した男・アオイドス。彼の心を大きくかき乱した彼の存在は、レゾナンスを考えるうえで大きなファクターとなりそうです。
ふとしたきっかけで認知し、アオイドスからの熱烈な誘いにバアルが応える形でともにステージに立ったふたり。一連の物語の中で、バアルはクールな表情を終始崩さなかったものの、アオイドスの一挙一動に心を動かされていました。
従来のバンド形態という常識にとらわれない姿勢と“完成しているようで程遠い、欠けているからこその飢え”と評されたGIG。心を燃やし、すべてをライブに捧げるアオイドスの姿にバアルも言い知れない感情を得ていました。
*注釈1▲終始アオイドスに振り回されるバアルですが、同時に彼が持つ“熱”に対して何か惹かれるものがある様子。
最終的には、アオイドスたちのサポートとして参加しつつもメンバー参加の打診は断ったバアルですが、その際にアオイドスが音楽への最高のスパイスと表現した「埋まらない距離、交わらない心」はレゾナンスに対するひとつの解答かもしれません。
*注釈1▲どこかちぐはぐな会話の中で、奇妙な心のつながりを得たように見えるバアルとアオイドス。同じ音楽に身を捧げるものであるからこそ、通じ合うことがあるのかもしれません。
ヒトは相手との埋まらない距離、交わらない心を埋めるためにコミュニケーションを取り、そしてコミュニケーションの中に生まれる調和や熱意がレゾナンスのファクターとなるならば、レゾナンスとは健やかなコミュニケーションそのものであると解釈できるのではないでしょうか。
バアルが妹と出会う時、どんなレゾナンスが紡がれるのか?
クールな表情と風変わりな言葉遣いが浮世離れした印象を与えるバアルですが、(個人的な解釈ですが)レゾナンスの意味を考えると、想像以上に優しさと穏やかさを感じさせる好漢(好星晶獣?)です。
実際に主人公やルリアたちとの会話でも優しさがにじみ出ており、先日登場した新バージョンのフェイトエピソードでは、どのような“レゾナンス”を見せてくれているのかにも注目したいところ。
探している妹に対して兄と名乗るつもりはないそうですが、ここまでで紹介してきた人の良さから、もし彼女が目の前に現れた際にはどのように接していくのかはおおいに気になるところです!
*注釈4▲妹がどのような存在だったとしても、バアルなら上手なレゾナンスを奏でてしまうのではないか。そんな信頼感を感じてしまいます。
【注釈】
*注釈1:SSレア[レゾナンス・オブ・ザ]バアル フェイトエピソードより
*注釈2:シナリオイベント“星の獣のレゾナンス”より
*注釈3:SSレア[演舞の武神]ナタク フェイトエピソードより
*注釈4:SSレア[繁絆の琥珀]サテュロス フェイトエピソードより
※画像はゲーム画面のキャプチャーを含む。
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