百瀬あん先生が描く、甘くとろけるケーキバースBL『舌先から恋』のドラマCDが発売中！
本記事では、PASH!8月号に掲載した達成役・中島ヨシキさんのコメントを特別に公開します。
(c)百瀬あん／双葉社
——本作『舌先から恋』の印象について教えてください。
「ケーキバース」という単語が聞き慣れなかったので、どんなジャンルなんだろうと思ったのが第一印象でした。斬新さももちろんありつつ、達成と稔世の関係の移り変わりが丁寧に描かれているので、１冊読み切るのがあっという間でした。稔世の真意がちょっと謎めいているな、と感じているので、続きが気になっているところです。
——ご自身が演じる達成について、どんなキャラクターだと捉えていますか？
達成はちょっと派手な見た目で目立つ存在ですが、それは自分がフォークであるゆえに身についた処世術なのだろうと思っています。周りの人たちや友人の「枠」からはみ出ないように、気を使って生きている。この世界にあるフォークに対する「犯罪者予備軍」という偏見がそうさせていると思うと、ちょっと性格的に暗い部分もあるのではないでしょうか。
——中島さんご自身は達成と稔世のやりとりをどんな気持ちで見ていらっしゃいますか？
微笑ましくもありつつ、どこか歪に見えています。自分の性にコンプレックスのようなものを抱きつつ、稔世に対する感情がその性から来る欲望なのか、愛情なのかで悩む達成と、自分に自信が持てないゆえに、ケーキでいいから求められたい稔世…。単純なようで複雑ですよね。
——収録時にあったスタッフの方からの印象的なディレクションはありましたか？
特にこれといったディレクションはなかったと思いますが、覚えているところで言うと、全体的な雰囲気に呑まれて、達成もついつい少し暗い静かな調子になってしまう部分があったので、そこを指摘していただきました。後ろめたいことはありつつも、達成自身、高校・大学を普通に友人と楽しんでいるので、そこは忘れないように演じさせていただきました。
——最後にCDの発売を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
改めまして、ドラマCD版でも引き続き達成の声を担当させていただきました中島ヨシキです。ケーキバースという新しい（？）ジャンルのお話ですが、描かれているのは達成と稔世の繊細でちょっと複雑な心模様。ケーキとフォークという性に振り回されながらも少しずつ心を交わすふたりを、ぜひ見守っていただけたらと思います。もちろん、併せて原作もぜひ。よろしくお願いいたします！
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