PASH! 12月号より、『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』監督・作田ハズムさん&脚本・角田貴志さん(ヨーロッパ企画)&『すみっコぐらし』作者・よこみぞゆりさんへのロングインタビューをお届けします!
『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』は、12月に次々と超大作が公開される中で、粘り強い人気で3作連続年越し上映が実現し、ロングラン“大ひっと”上映中!
インタビューでは、本作の見どころについて作田ハズムさん、角田貴志さん、よこみぞゆりさんがネタバレありで語る、本作を鑑賞した人は要チェックな内容です。インタビューを読んだ後にもう一度鑑賞すると、新たな発見があるかも!?
作田ハズムさん&角田貴志さんよこみぞゆりさん ロングインタビュー
すみっコを愛している方々の思いをしっかりとカタチに
――『映画 すみっコぐらし』第3弾の制作オファーを受けたときの感想をお聞かせください。
作田:僕はアニメ制作会社であるファンワークスさんと長年一緒に仕事をしていまして、実は第1弾(=『とびだす絵本とひみつのコ』)と第2弾(=『青い月夜のまほうのコ』)のとき、「ちょっとで良いから参加したいな~」と思っていたんですよ。密かに羨ましがっていたんです(笑)。
そんななかで第3弾も作ることが決まった際に、お話をいただきまして。『映画すみっコぐらし』の制作チームに入れてもらえたので嬉しかったですね。
角田:第1弾でも脚本として参加させていただいたんですけど、第2弾は他の方が担当されていたじゃないですか。なので第3弾で再びお話をいただいたときは驚きました。でも同時に嬉しかったです。
きっと第1弾のような感じを望まれていた方もいらっしゃったのかもしれませんが、あまりそれにはとらわれず、新しい作品を意識しつつ楽しもうと思いながら臨みました。
――一方、よこみぞさんは第1弾・第2弾にも携わっていましたが、第3弾が決まった際の心境はいかがでしたか?
よこみぞ:第1弾はぺんぎん?、第2弾はとかげがメインだったので、残りのしろくま、ねこ、とんかつがメインのお話も観たいという気持ちが強くて。だからこそ、皆さまのおかげで第3弾の制作が決まって本当にありがたいですし、嬉しかったですね。後悔しない作品にしたいなとも思いました。
――今回しろくまをメインにしたきっかけは何だったのでしょう?
よこみぞ:第3弾の制作が決まったときに、私のなかで浮かんだアイディアのひとつに「しろくまをメインにしたい」というのがあったのが、きっかけなのかなと。私自身、しろくまの北の故郷の話をいつか出したいとずっと思っていたんですよ。それから「このタイミングでできるのでは?」とも考えたんです。
最終的にはおもちゃ工場のお話がメインになりましたけど、そういう経緯があって、しろくまがメインというのが残った感じでしたね。方向性を決めている最中に、〝北の国のしろくまのエピソード〟と〝工場のエピソード〟をどっちもやりたいという話になったりもしましたけど。そのときは角田さんに「両方できませんか?」と無茶振りをしてしまいました。
作田:角田さんは「これできます?」と相談したら、次の会議までに書いてくるんです。「こういうふうに話が繋がるんだ!?」と驚いたこともありました。
よこみぞ:私も「こういうかたちで両方できちゃうんだ!?」と驚きましたよ。
作田:でもちゃんと見事に応えてくれるから本当に素晴らしい!
角田:ダメなときはダメなので、一回やってみながらですけどね。やっぱりすみっコたちのことを一番知っていて、愛しているのは、よこみぞさんやサンエックスの方々だと思うんです。だからなるべくそういう方たちから出てくる〝思い〟を、しっかりとカタチにしていくというのが大事なのかなと。
――おもちゃ工場が物語の舞台となった経緯も教えてください。
よこみぞ:最初にすみっコぐらしチームと「どういうテーマにしよう?」と話し合った際、私のほうから提出した案のひとつに「工場」がありました。チームのメンバーのお子さんが、以前「えびふらいのしっぽがいっぱい出てくる工場のお話が観たい」と言っていたのを覚えていたんです。工場を舞台にしたら、すごくワクワクするような物語にもなりそうですし。あとこれまですみっコたちは〝働く〟ということを、あまりやってこなかったんですよ。そういう意味では、新しい一面を見せられるんじゃないかなという思いもありました。
――あと〝新しい要素〟といえば、今回オリジナルキャラクターとして、くま工場長が登場しますね。
よこみぞ:「工場」というものが先に決まっていたなかで、やっぱり可愛いキャラクターがほしくて。そのときテディベアが思い浮かび、くまの工場長というアイディアが生まれたのが最初でした。あとは帽子をつけたり、リボンをつけたりと、いろいろなパターンを出しながら見た目が決まっていきましたね。
しろくまとくま工場長って、同じ〝くま〟じゃないですか。だからこそ、しろくまとくま工場長が一緒にいたとき、皆さんに「可愛いな~」と思ってほしくて、見た目はかなりこだわっています。それと「褒め上手」という設定は角田さんの案でしたよね?
角田:多分そうですね。脚本を書いていたら、いつのまにか褒め上手なキャラクターになっていました(笑)。すみっコたちを見ていると、「この子はこう言われそうだな~」と自然と思い浮かぶといいますか。作田監督やよこみぞさん、他のすみっコぐらしチームの方々だけでなく、すみっコたちからもアイディアを貰っていた気がします。
作田:他にも内面的なところでいいますと、すみっコたちって基本引っ込み思案なので、引っ張ってくれる存在がほしかったんです。くま工場長は、こちら側でキャラ設定をしても良いキャラクターだったので、「この子にグイグイと物語を引っ張ってもらおう!」と思い、アグレッシブな感じになりました。
――では、全体を通しての〝今作のテーマ〟も教えていただけますか?
よこみぞ:今回メインで描かれるしろくまや、工場のことを、私は「なのに仲間」だと思っているんです。しろくまなのに北の国から出てきて他のすみっコたちと温かい場所にいるし、おもちゃ工場なのに最後はおもちゃが作れなくなってしまうから。
そして今作のキャッチコピーが「ここにいても、いいのかな?」なんですけど、しろくまだからといって北にいなてもいいし、工場も工場ではなく別のものに生まれ変わってもいい。そういうふうに〝役割にとらわれなくてもいい〟というのが、一番大きなテーマなのかなと感じます。
関連本から得た情報を参考にしたシーンが多々あり
――ここからはキャラクターごとに印象に残っているシーンや注目してほしいポイントをお聞かせください。まず、しろくまからお願いします。
作田:しろくまの夢で何度も子供の頃の様子が観られるんですけど、そこでしろくまのおかあさんやきょうだいが出てくるのが、見どころのひとつかなと。しろくまのおかあさんって、今のしろくまの1.5倍くらい大きいんですよ。
逆に小さい頃のしろくまは、今のしろくまの半分くらいで。だから一緒に画面に映すのがすごく大変でした。CGを利用して距離をとったり、場合によっては少しサイズ比をいじったりとかしていましたね(笑)。そうしないと、おかあさんの顔がものすごく大きくなってしまうんです。
よこみぞ:サイズの話ですと、ふろしきの大きさでしろくまの小ささを表したくて、マントみたいに引きずっている感じにしましたね。それと、しろくまのきょうだいについては、私からは特に案出しをしていませんでしたが、上がってきた絵が本当に可愛くて! きょうだいでケンカをしているシーンとかも可愛かったです。
角田:お話にあがったしろくまの小さかった頃のシーンは、脚本でどうこうよりも映像で魅せていくシーンなのかなと思っていました。実際に映像を見たときは、北の寒さを感じさせない、温かいシーンになったと感じましたね。
――そこから成長した今のしろくまのシーンも振り返っていただけますか?
作田:すみっコたちが工場で働くことが決まったとき、サンエックスの皆さんに「この子はどうですか?」といろいろ話を聞いたんです。そしたら、しろくまは器用だからバリバリ働ける、とのことで。
多分しろくまの「器用」設定がなかったら、「工場」というテーマが成り立たなかったんじゃないかな? しろくまがちゃんと働いているからこそ、他のすみっコたちがある程度ダラっとしていても大丈夫だった気がします。
角田:最初のほうでくま工場長のリボンのほつれを直してあげるシーンがあるんですけど、裁縫道具を取り出すあたりのしろくまの顔も頼もしく見えましたよね。
よこみぞ:そうですね! あと最後に大事にしてきたツギハギぬいぐるみに工場の歯車を縫い付けるシーンは良かったですね。
作田:その歯車のシーンは、先ほどよこみぞさんがお話された〝今作のテーマ〟と重なってくるところでしたね。最初に探していたボタンはなくなっちゃったけど、代わりに歯車をつけるということで、違うかたちになってもやっていけるのを表現したかったんです。ここはシナリオでも終盤で思いついたシーンだったと思います。
――続いてぺんぎん?はいかがでしたか?
作田:僕はぺんぎん?も、すみっコたちのなかでは〝働ける組〟なのかなと思いまして(笑)。ぺんぎん?はしろくまのライバルっぽいところがありますから、今回工場内でMVP表を用意して、そのことを強調しています。
実は初期のシナリオですともっと張り合っていたんですよ(笑)。ただ尺の都合でカットしてしまいました。もっとぺんぎん?のNo.2っぷりを出したかったです。
よこみぞ:私も同じシーンが印象的ですね。今作が動き出した当初から「しろくまとぺんぎん?が張り合ってほしい!」とずっと思っていたので、実現できて良かったです。それと眉間にシワを寄せて検品しているところが、ぺんぎん?らしくて最高でした(笑)。
角田:ぺんぎん?って、すみっコたちのなかで常にいろいろなことを一番考えているキャラクターだというイメージがあって。それが検品のシーンで十分に発揮できたと感じています。そこでは生き生きしたぺんぎん?が観られましたよね。
――では、とんかつは?
作田:実はとんかつも今回かなりスポットが当たっています。おもちゃを生産する機械に落ちて増えてしまったり、車になったりしましたし。とんかつはどちらかというとコメディリリーフ的な役割といいますか。ちょっぴり変な役をやらせると、すごく動いてくれる印象がありますね。
しかもとんかつが車になって感情が出し辛くなったときには、傍にいるえびふらいのしっぽがフォローしてくれるんですよ。〝プレイヤー〟と〝その実況をしてくれるキャラクター〟という感じで面白いです。
よこみぞ:制作当初に「工場で何かが大量生産されてほしい」という気持ちを抱いて、それがとんかつになった感じでした。あのシーンは入れられて良かったなと思っています。本編とあまり関係ないんですけどね(笑)。
作田:あのあたりですと、よこみぞさんが「大岡裁きをやりたい」とおっしゃっていましたよね。
よこみぞ:本物の母親と偽物の母親がいて、ひとりの子供の左右の手を引っ張り合いながら「自分が母親だ」と譲らなくて。だけど本当の母親が「子供が可哀想だから手を離す」というお話があるんですけど、それをとんかつとえびふらいのしっぽでやりたかったんです。
角田:結果、とんかつとえびふらいの絆を感じられるシーンになりました。
作田:それからお食事の時間で皿の上に乗っているところも、かなり見せ場だったんじゃないでしょうか?(笑)
角田:その皿の場面は僕のほうで追加したのかなと。筆が滑った勢いで、いつのまにか入れ込んでいました(笑)。
――ねこはいかがでしょう?
作田:すみっコたちを描くにあたり、実は『すみっコぐらし Fan Book 』を読みまして。その本に掲載されているよこみぞさんのインタビューで、「すみっコが5人のきょうだいだったら?」というのが書いてあるんですよ。しろくまが一番上の子で、ぺんぎん?が二番目。ボ~ッとしているとかげが末っ子で、その間にねこととんかつが挟まれているみたいな感じで。
個人的にはそれがかなり腑に落ちたし、キャラクター分けの参考になりました。例えば、最後に工場を救おうとなったときも全員の意思決定は必ず一番上の子(=しろくま)と二番目(=ぺんぎん?)でやっています。それでねこの話に戻しますと、バリバリ働く上の子たち(=しろくま&ぺんぎん?)や、割とボーッとしている下の子たち(=とんかつ&とかげ)に挟まれているからこそ、精神的に絶対に一番疲れているはずなんですよ(笑)。
だからすみっコの誰かがウトウトして、みにっコをベルトコンベアの上に落としてしまうというのを、ねことざっそうにやらせるべきだと。本当は最初、とんかつとえびふらいのしっぽがやる予定だったんですけど、あとから変更しました。
よこみぞ:そうだったんですか!? まるで担任の先生のように、すごくすみっコたちのことを見てくださっていますね!ありがとうございます! でも確かに今の話を聞いて、今回の第3弾を振り返ってみると、すごく納得しました。ねこはいつも気を遣っていて、ワタワタしている感じですから(笑)。
角田:あとねこのシーンですと、ぬいぐるみと一緒に踊っちゃうシーンが面白くできたのかなと。踊っているところを見られて恥ずかしがるところも、ねこっぽくできた気がします。
――とかげもぜひ。
作田:とかげは前作の主役だったので、今作ではお休みという感じで、そこまでガッツリと前に出るシーンがありません。でも僕のなかでは、ねこととかげが〝優しさ担当〟という印象があって、優しい末っ子感を意識しました。例えば食堂のシーンで水をもらえなかったねこにスッと水をあげるシーンとかで、そういう一面を出しています。
よこみぞ:そっと気遣いができるところがとかげらしくて良かったですよね。
角田:今回のとかげは〝困り顔〟や〝焦り顔〟の印象が強かったんじゃないでしょうか。とかげには布をハサミで切るという仕事が与えられますけど、初めて作業したときに内心あたふたしている感じにしましたし。
作田:とかげの表情についてですと、すみっコたちのなかで唯一〝口〟が開けるから、映像側としてはさまざまな顔を作りやすいんです。ぜひ、とかげの表情にも注目してほしいですね!
――あと今作では、みにっコたちだけで行動するシーンも描かれました。
角田:もぐらに案内されて地下を移動するところとか、子供たちだけの大冒険みたいな感じでしたよね。あそこだけスピンオフで観たいなと思っちゃいました(笑)。
作田:裏話をしますと、やはり、にせつむりが他のキャラクターたちと比べたら足が遅くて。みんなで足並みを揃えて走るときに、にせつむりも同じペースで走らせてしまうとかなり浮いてしまうんです。だからたぴおかが抱えたり、にせつむりが遅れ切る前にカットを切ったりと、いろいろ工夫を施しました。そのあたりが苦労しましたね。
よこみぞ:にせつむりに関するところだと、私は殻の中に工場の鍵が入ってしまうシーンが特に印象に残っています。第1弾のときにも結構重要なシーンで殻が役立っていまして。
その際に「実は、にせつむりの殻って便利なのでは?」と気づいたんですよ(笑)。今作でもキーポイントになっていたのが面白かったです。あと他のみにっコですと、ざっそうがいつも引っ張ってくれているイメージがあって、お話を進めてくれるから助かります。
――他にも、ぺんぎん(本物)が出てきますよね。
よこみぞ:ぺんぎん(本物)はすごくデキるキャラクターなんです。今回、お助けキャラみたいなかたちで登場するんですが、遅れてやってきたヒーローっぽかったですよね(笑)。
角田:北にぺんぎん(本物)が現れるというのは『すみっコぐらし大図鑑』から拾ってきたネタなんですけど、上手くハマって良かったです。ぺんぎん(本物)は「誰とでも仲良くなれる」みたいな設定がありまして、今回それがすごく機能したように感じます。
作田:ただ、ぺんぎん(本物)は映画初登場ということもあって、制作当初、僕がキャラクターを掴みきれていなかったんですよ。冒頭で木の枝に引っかかり、それに気づかず走ってしまった結果、ぼよ~んと飛んでしまうところは、最初もっと間抜けな感じの音を入れていて。
サンエックスさんから「もうちょっとおとぼけをなくしてください」とご指摘をいただきました。そんななかでもぺんぎん(本物)を理解し、皆さんに納得いただけるくらいのレベルにできたのかなと思っています。
お遊戯会を観にいくような温かい気持ちで劇場に足を運んでほしい
――他にも制作時に気をつけたことや大切にされたことは?
作田:今回、工場がすみっコたちを脅かす存在になるじゃないですか。でも工場で過ごした日々が悪かったとか、すみっコたちが悪に加担していたみたいな感じにはしたくなかったんです。
だからこそ前半では、ここ(=工場)は楽しいところなんだというのをしっかりと描くのに力を入れましたね。あとは、サンエックスさんから「すみっコたちを痛い目に遭わせないでください」とお話をいただいたので、危ないことはさせられないなと気をつけながら作りました。
角田:僕は基本「皆さんのご要望を入れられるように」という感じでしたね。例えば『すみっコぐらし大図鑑』に載っているような、ちょっとした1ページの漫画とかからヒントを探して、「これとこれを組み合わせられるんじゃないか?」と探る作業をたくさんしました。
よこみぞ:私は、第1弾・第2弾にも言えることなんですけど「子供から大人まで誰でも楽しめる作品にしたい」というのを大事にしています。
それから『映画すみっコぐらし』を観た後、心の隅っこに何かしら残せるようなお話にしたいという気持ちもずっと変わりません。今回の映画でも、皆さんの心のなかにずっと残り続けるような感じにしたいと思いながら作っていきました。
――『すみっコぐらし』ファンへメッセージをお願いします。
作田:僕はキャラクターものの作品の監督をやらせていただくことが多いんですけど、いつも「版元さんやファンの皆さんのお子さんをお預かりしている」という気持ちを抱きながら制作していまして。
今回の場合ですと、サンエックスさんやファンの皆さんのお家にいるすみっコたちに、いろいろなお芝居をさせている感じかなと。なので自分の子供のお遊戯会を観にいくような温かい気持ちで、映画館に足を運んでいただけると嬉しいです。すみっコたちの活躍を何度もご覧ください!
角田:第1弾のときに行われた男性限定の上映会に参加させてもらったんですが、すみっコのぬいぐるみなどグッズを持っていらっしゃった方が多かったんです。
だから僕も、きっと皆さんの傍に〝マイすみっコ〟がいると思っていて。作田監督と若干コメントが被ってしまいますけど、ぜひ、マイすみっコが働いているところを応援しに行くような感じでご視聴いただけたら幸いです。
よこみぞ:『映画 すみっコぐらし』は今回の第3弾も含めて、3作品とも全てがすみっコの日常の延長線で繋がっている大事なお話となっています。番外編やパラレルワールドではないんです。なので今後も繋がっていくようなお話が描かれるかも~……と期待しつつ、まずは今作を楽しんで観てください!
――ちなみに『すみっコぐらし そらいろのまいにち』も、アニメ化されましたね…!
よこみぞ:映画のほうは脚本をイチから作っていますが、『そらいろのまいにち』は元々私が書いた絵本があって、それの映像化となります。元からあるものを映像化するというのが初めてだったので、最初「どういう感じになるんだろう?」と思いました。
ただ、こちらの脚本は吉田玲子さんに担当いただきまして。脚本を読んでいたら、映像化するにあたり「ここは変えなきゃいけない」とか「ここはこうしたほうが良い」とか、すごく分かったんですよ。「確かにそうだ!」と納得しながら作っていきました。あとは映像面ですと、手書き風なのが素敵だなと思いましたね。
作田:映画のほうは3Dなのに対して、『そらいろのまいにち』では2Dで制作しています。3Dだといろいろな角度で描けるが故に、原作にはない角度というものが発生しやすいんですよ。でも2Dの場合、絵本では見られないポーズがほぼない。おそらく皆さんが絵本を読んで想像するであろう動くすみっコたちを忠実に表現できているはずです。
よこみぞ:『そらいろのまいにち』は個人的にもすごく思い入れがある絵本なので、本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。可愛く仕上がっていますので、ぜひこちらも楽しんでみてください!
『映画 すみっコぐらし ツギハギ工場のふしぎなコ』作品概要
公開表記:11月3日全国ロードショー
ナレーション:本上まなみ
原作:サンエックス
監督:作田ハズム
脚本:角田貴志(ヨーロッパ企画)
美術監督:日野香諸里
アニメーション制作:ファンワークス
配給:アスミック・エース
主題歌:Perfume『すみっコディスコ』
(C)2023 日本すみっコぐらし協会映画部
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