「この子の気持ちを私が代弁したいと思うようになりました」アニメ『ささやくように恋を唄う』泉志帆役・根本優奈さんへのオフィシャルインタビューが到着

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 4月から放送が始まったTVアニメ『ささやくように恋を唄う』の魅力をキャストへの取材を通して掘り下げていく「ささ恋インタビュー」第8回として泉志帆役・根本優奈さんへのオフィシャルインタビューが到着しました。

8_ささ恋_インタビューバナー_泉志帆役根本優奈

 本作は、先輩の朝凪依に憧れという“ひとめぼれ”をした木野ひまりと、その気持ちを伝えられ、木野ひまりに恋心という“ひとめぼれ”をした朝凪依の恋物語。「ささ恋インタビュー」では、すれ違う人間関係、甘酸っぱい青春、そして熱のこもった音楽など、さまざまな角度からお話を伺っていくとのこと。

 いよいよ迎えたSSGIRLSのライブ当日。依はひまりへの思いを込めた「Sunny Spot」を歌い上げ、まっすぐな歌が、声が、想いが、ひまりの心を大きく動かしました。しかし、次のライブに向けたオーディションを控える中、元SSGIRLSの志帆が依を挑発。新たな波乱が巻き起こる――!?

 「ささ恋インタビュー」第6回は、朝凪依の歌唱を担当し、OPアーティストも務める笹倉かなさんが登場。本作でアーティストデビューを飾った笹倉さんは、どのように本作と出会い、朝凪依の歌に魂を吹き込んだのか。「ささ恋」への熱い思いを語っていただきました。

 SSGIRLSが無事に学園祭ライブのオーディションを通過したのも束の間、亜季たちは志帆と本音で話すためにローレライと学園祭ライブのステージ投票で勝負をすることに。一方、ひまりは志帆になぜプロを目指すようになったのかを尋ね、志帆の口からその過去が語られました。

 「ささ恋インタビュー」第8回は、ローレライのボーカル・泉志帆を演じる根本優奈さんが登場。亜季や依のライバルキャラとして登場した志帆ですが、そこには重い過去が隠されていて……。複雑で繊細な彼女を演じるうえでどのようなことを大事にしているのかを伺いました。

泉志帆役・根本優奈さん オフィシャルインタビュー

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――根本さんは今回が初めてのインタビューだと伺いました。

 そうなんです! 今、すごく緊張しています……。

――キャリアとしてはいろいろな役をやられていますよね?

 はい。でも、ここまでたくさん喋るメインキャラクターは初めてだったので、毎回勉強させていただいています。アフレコだけではなく、プレゼント用の台本にサインを書いたり、「Anime Japan」のようなイベントに出演させていただいたりするのも初めてで、すごく貴重な経験をさせていただきました。

――そうなんですね。では、『ささやくように恋を唄う』という作品を知ったときの感想から伺えますか?

 最初に読ませていただいたときは、綺麗な絵に惹かれました。作品全体の質感、キャラクターのかわいらしさが伝わってくる繊細な絵で、私もこの作品に出演したい、絶対に受かりたいと思ったのを覚えています。

――オーディションでは最初から志帆を受けたんですか?

 はい、受けたのは志帆だけでした。カラオケボックスに行ってたくさん練習したので、受かったときにあの努力は無駄ではなかったんだなとホッとしました。

――志帆を演じるうえで、どんなことを大事にしましたか?

 オーディション原稿のセリフの一つに、第6話のラストのセリフがあったんです。依に対して「あなた、まだまだね」と宣戦布告するセリフですね。初対面でも上からいくような、この強気なところが持ち味なんだと思って、意志の強さを意識して演じました。

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――志帆の印象についてはいかがでしたか?

 最初に原作を読ませていただいたときは、ツンツンしていてなんて不器用な子なんだと思ったのですが、その強い意志にはちゃんと理由があることを知って、この子の気持ちを私が代弁したいと思うようになりました。

 当たりが強く見えるのは、キョウちゃんへの思い、SSGIRLSや亜季への思いが積み重なった結果、ひたむきで一生懸命になりすぎているからなんです。もっとうまく立ち回ることだってできるのに、思春期の幼さと真面目さが混ざり合って、どうしても不器用な振る舞いをしてしまう。それが志帆の魅力でもあると思ったので、その魅力をどうにかして伝えたいと思いました。

――志帆はとてもストイックな子ですよね。

 大人でも難しいのに、高校生であそこまで自分を追い詰められる人はなかなかいないと思います。私は高校生の頃、あんなに一生懸命生きていたかなと、つい自分を振り返ってしまいました。食べて遊んでいただけの高校生だったので(笑)。

――(笑)。志帆は登場した当初から音楽への強いこだわりが感じられました。

 私が一番なんだという強い思いがあって、人によっては怖いと思われた方もいると思います。でも、私はそれだけ強い信念を持てるなんてかっこいいと思いました。

――初登場の第5話では、SSGIRLSを「お遊び」と見下していましたね。

 私も初めて第5話の台本を読ませていただいたときは、なんてすごい終わり方なんだろうって驚きました!(笑) 当然、私はそのあとの志帆を知っているので、その魅力もわかっていますが、初めてアニメで見た方はどんな反応をされるのか気が気じゃなかったです。

 先ほどお話しした第6話で依に突っかかるところも、「なんなの、この子!?」と思われるんじゃないかって。そうじゃないんだよと言いたい気持ちはありましたが、話数を重ねるごとに魅力が増していく子なので、その時点では変にいい子に見せようとは考えず、強い言葉をぶつけようと思いながら演じさせていただきました。

――強い言葉をぶつける際に、何か大事にしたことはありましたか?

 憎しみや見下す感情を強く持つようにしました。志帆にはSSGIRLSへの愛憎みたいなものがあるので、台本にも「憎い」とメモしたんです(笑)。それぐらい強い気持ちを意識しました。

――音響監督から何かディレクションはありましたか?

 志帆は後半のキーパーソンとして物語を動かしていくので、「とにかくみんなをかき回してください」と、アドバイスをいただきました。そういった心構えのほかに、「志帆はセリフの一つ一つが次の物語の展開に影響していくので、それを見据えて表情づけをしてほしい」と。シーンごとに音響監督さんから熱い指導をいただきました。

――志帆はかなり気を張り詰める必要がある役どころなんですね。

 アフレコ中は、ずっと気を張りつめていました。例えば、亜季に突っかかるようなシーンは、最初はやみくもに感情をぶつけるお芝居をしていたんです。でも、「志帆はもっとお腹の底から感情を出してほしい」とディレクションをいただいて。確かにただ言葉をぶつけるだけでは心の奥底にある感情が伝わらないなと思い、セリフを噛みしめながら、腹筋を使って感情を出すようにしました。

――お腹から声を出すイメージ?

 そうですね。お腹にグッと力を込めて、声を振り絞るイメージです。アフレコのあとは、毎回汗だくになっていました(笑)。

――それが志帆の感情の重さに繋がるんですね。

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 志帆のシーンはいつも重かったので、依とひまりのイチャイチャを見るのが私の唯一の幸せでした。ひまりの「依先輩!」がかわいくて、幸せそうでいいなって。

――ただ志帆というフィルターを通すと……。

 幸せそうにしやがって……となるのですが(笑)、でも私個人としては心が軽くなるような希望を感じました。

――志帆はひまりのことをとても気に入っていますよね。

 ひまりは純粋な思いで行動してくれるからこそ志帆も心を開くというか、どこかひまりに甘いところがあるんです。原作を読んだときにも、志帆の不器用なところを照らし、導いてくれるのがひまりなんだなと感じました。キョウのことを話せたのも、ひまりがまっすぐだから。彼女がいてくれて本当によかったです。

――志帆にあそこまで食い下がったのは、ひまりが初めてだとも話していましたね。

 そうなんです。ひまりに自分の過去を話せたことで、志帆としても心がほぐれたんじゃないかなと思いますし、ようやくローレライ以外の人にも心を許せるようになったのかなと嬉しくなりました。

――第7、8話では、志帆がバイオリンを諦め、ギターを始めたものの軽音部では孤立、亜季に誘われてSSGIRLSを結成したという過去が明らかになりました。

 軽音部で孤立したときに声を掛けてくれたのが亜季ということで、亜季は志帆にとっての救いだったんです。きっとそんな彼女に惹かれ、一緒にバンドをするのは楽しかったんだろうなと思います。でも、亜季が唯一の救いだったはずなのに、どうしてかSSGIRLSを脱退してしまう。第7話の脱退を告げるシーンは、完全に拒絶するような言い方だったので私も胸が苦しかったです。

――亜季役の小松未可子さんとの掛け合いはいかがでしたか?

 小松さんはマイク前に立ったときの息づかいがすでに亜季なんです。呼吸の置き方一つから亜季の存在を感じさせるお芝居をされていて、その勢いに乗せられ、自然と志帆の感情を引き出されました。例えば、第8話の「ほんとに依に突っかかるよね」という亜季のセリフがそうです。亜季なら絶対こういう言い方をする、目の前にいるのは亜季だと気持ちが一瞬で切り替わって、「亜季は何もわかってない」という志帆の感情が自然と生まれました。

――小松さんに導かれるようなところもあったと。

 導いていただいたというのは毎回感じていました。本当に「何もわかっていない亜季」「困惑する亜季」を演じられるのがお上手で、志帆としてたくさん刺激を受けました。

――ここまで志帆を演じられて、特に印象に残っているシーンやセリフを教えてください。

 「バイオリンは私の一番だったけど、バイオリンの一番はあたしじゃない」というセリフです。志帆は努力家で才能もあるのに、圧倒的な実力者を前にして自分の救いや光を失い、結局「自分には何もない」と思い込んでしまったんです。それが見ていてつらかったですし、私が「努力できるだけで偉いんだよ!」って伝えてあげたいと思いました。

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――ちなみに、アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?

 とっても温かい現場でした。私がリテイクになったときは、小松さんが一緒に録り直してくださったんです。亜季のセリフがあったほうがセリフを受けやすいからって。本当にありがたかったです。依役の瀬戸(麻沙美)さんも、私が台本を見てどうしようか悩んでいたときに、「こうしたらいいんじゃない」とアドバイスをくださって。音響監督さんとキャストの皆さんに大きく成長させていただきました。

――では、「高校時代によく聴いていた音楽」を教えていただけますか?

 当時流行っていたボカロ曲やGReeeeNさんの曲を聴いていました。青春を感じられる曲が多くて、みんなとよくカラオケで歌った思い出があります。あとは、K-POPも好きで同級生と一緒によく踊っていました。

――いろいろな音楽を聴いていたんですね。

 音楽はとても身近なもので、確かにジャンルを問わずいろいろと聴いていました。歌うのも好きで、プライベートではよくカラオケにもいきます。最近はもっと歌を頑張りたいなと思って、ボイトレにも通うようになりました。

――最近、何か“ひとめぼれ”した人やものはありますか?

 Instagramにお子さんのストーリーをアップしているお母さんのアカウントが結構あるんです。目がくりくりした小っちゃい子の動画をたまたま見つけて、その子に“ひとめぼれ”しちゃいました。ただ朝ご飯を食べるとか、お母さんと一緒に遊ぶという動画なのですが、あまりにかわいくて泣きそうになるんです。少し前までは喋れなかったのに喋れるようになっていたり、どんどん体が大きくなっていたりと、成長が見られるのも楽しいです。

――では最後に、第9話以降の見どころや根本さんご自身が期待しているポイントを教えていただけますでしょうか。

 志帆と仲直りがしたい亜季と、亜季と仲良くするつもりのない志帆の関係がさらにクローズアップされ、志帆と亜季の確執の理由がどんどん明るみに出てきます。まだまだ盛り上がっていくので、最後まで志帆たちのことを見守ってください。

TVアニメ『ささやくように恋を唄う』作品概要

【放送情報】
テレビ朝日系全国24局ネット“NUMAnimation”枠 4月13日(土)より毎週土曜深夜 1:30~
BS朝日:4月14日(日)より毎週日曜 23:00~
AT-X:4月18日(木)より毎週木曜21:30~
※リピート放送:毎週月曜9:30~/毎週水曜15:30~
【配信情報】
●月額見放題サービス
4月13日(土)より毎週土曜25:30以降、順次配信開始予定
ABEMA 独占配信
●個別課金サービス
4月13日(土)より毎週土曜26:00以降、順次配信開始予定
バンダイチャンネル/dアニメストア/DMM TV/FOD/HAPPY!動画/Huluストア/J:COM STREAM/Lemino/milplus/Prime Video/TELASA/U-NEXT
4月20日(土)より毎週土曜26:00以降、順次配信開始予定
TVer
【スタッフ】
原作:竹嶋えく(コミック百合姫/一迅社刊)
監督:真野玲
シリーズ構成:内田裕基
キャラクターデザイン:吉田南
サブキャラクター・衣装デザイン:應地隆之介
プロップデザイン:永木歩実、川久保美冴
色彩設計:古市裕一
美術設定:伊良波理沙
美術ボード:張恒碩
美術監督:桒嶋壮志
CG監督:江田恵一
撮影監督:喜多隆宏
オフライン編集:神宮司由美
音響監督:郷文裕貴、中谷希美
音楽:佐々木裕、前口ワタル
アーティスト:笹倉かな(朝凪依)、水上スイ(泉志帆)
アニメーション制作:横浜アニメーションラボ&クラウドハーツ
製作:ささやくように恋を唄う製作委員会
【キャスト】
木野ひまり:嶋野花
朝凪依:瀬戸麻沙美
水口亜季:小松未可子
筒井真理:小原好美
橘香織:加隈亜衣
泉志帆:根本優奈
里宮百々花:上田麗奈
天沢始:安済知佳
水口未希:古賀葵

(C)竹嶋えく・一迅社/ささやくように恋を唄う製作委員会

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