2025年1月17日(金)から劇場公開中の『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』より、小倉唯さん、降幡愛さん、本泉莉奈さんへの鼎談インタビューをお届けします。
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『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』は、『初音ミク Project DIVA』シリーズを手掛けるセガと、サイバーエージェントグループのColorful Paletteとの協業によるiOS/Android 向けリズム&アドベンチャーゲームです。
本タイトルには、クリプトン・フューチャー・メディアが開発した歌声合成ソフトウェアで、バーチャル・シンガーとしても活躍する「初音ミク」が登場。2020年9月にサービスが開始され、全世界ダウンロード数3,900万を突破した大人気アプリゲーム『プロセカ』のアニメ映画化であり、大人気バーチャル・シンガー「初音ミク」を描いた初の映画にもなります。
そんな本作より、登場ユニット「MORE MORE JUMP!」の花里みのり役・小倉唯さん、桃井愛莉役・降幡愛さん、日野森雫役・本泉莉奈さんにインタビューを実施。『劇場版プロジェクトセカイ』収録時のエピソードや、改めて感じる「MORE MORE JUMP!」の魅力について話をうかがいました。
『劇場版プロジェクトセカイ』小倉唯さん、降幡愛さん、本泉莉奈さん鼎談インタビュー
――まずは、劇場版のお話を初めて聞いた時の気持ちをお聞かせください。
降幡愛さん(以下、降幡):本当に驚きましたし、動いているみんなを見られるのが嬉しいなという気持ちでいっぱいでした。
小倉唯さん(以下、小倉):いつか(劇場アニメ化が)あるのかな? とは以前から思っていたので、それが今回実現して嬉しかったですね。
本泉莉奈さん(以下、本泉):私もすごく嬉しかったです。ストーリーについても全く別のシナリオになるのか、それともゲームの延長線上の話になるのかというのはファンとして楽しみでしたね。
――台本を読まれた時の感想はいかがでしたか?
降幡:ネタバレになってしまうのであまり言えないのですが、驚きましたね。キャラクターが多い作品なので、どのようにミクと絡んでいくのかなとは前々から考えていました。
本泉:そうだよね。私は本来ゲーム内で関わりがないキャラとも出会ったりするのかな? というところが楽しみでした。
降幡:台本を読んでいて「ファンの方はかなり驚くだろうな」と思いましたね。
小倉:最初は『壊れたセカイと歌えないミク』というタイトルから「何が起きてしまうんだろう?」というドキドキ感やソワソワ感があったのですが、台本を読むと「なるほど」としっくりきたような感じがしました。『プロセカ』といえば楽曲も魅力のひとつだと思うので、そういった楽曲がどのように劇場版で表現されるのかなというのも気になるポイントでした!
――アフレコ時の印象的なエピソードはありますか?
降幡:収録中に唯ちゃんと隣でずっと美容の話をしていました(笑)。
本泉:そうだったんだ!(笑)
小倉:「モモジャン」(MORE MORE JUMP!の略称)もですが、他のユニットの方々とも一緒に録れたのがすごく新鮮でした。前後の流れがあるからこそ、ゲームとはまた違うキャラクターの魅力が表現できたんじゃないかな。
本泉:私も他のキャラ同士の掛け合いは普段あまり聞けないので、アフレコしていて「このくらいの距離感なんだ!」という発見は収録時にあった気がします。
――なるほど。ちなみに、皆さんはアフレコでどなた(あるいはユニット)と一緒になりましたか?
本泉:「レオニ」(Leo/needの略称)と一緒でした。すごく幼なじみのような空気感で、普段から4人の結束力が感じられる気がしましたね。
――そんなアフレコですが、特別に意識したことがあれば教えてください。
降幡:ゲームでは1人で収録することが多かったのもあり、アフレコでは“会話”をするようによく言われましたね。アニメーションだからこそやっと集まれる機会をいただけたので、「会話しなきゃ!」と意識して収録に臨みました。
本泉:私もアフレコならではだと思ったのが、「もう少しゆっくり喋ってください」というディレクションをいただいた時でした。普段雫は確かにおっとりしているのですが、ゆっくり喋るというよりは、ゲーム初期での自信のなさが表れていると思っていたので、最近では特に気にせず収録していました。劇場版は尺が決まっているので、そこに合わせて話す時に「今の私が感じているゲームの雫と、劇場版の時間軸の雫との差があるんだな」というのはスタジオで感じましたね。
小倉:ゲームだと『プロセカ』は基本的にフルボイスなので、いつもすごい量のセリフを収録しているのですが、劇場版だと尺があってひとりひとりのセリフの秒数も限られてくるので、逆にその一言の重みを感じましたね。“この一言にすごく大事なキーワードや想いをのせなければいけない”というところはプレッシャーでもあり、劇場版ならではの事だなと思いながら収録しました。
――作品に関する質問も行わせていただければと思います。『劇場版プロジェクトセカイ』で新たに登場する「閉ざされた窓のセカイの初音ミク」の印象はいかがでしたか?
降幡:スマホからピョンって出てくるのがすごくかわいいし「こんな感じで出てくるんだ~!」と思いました。ですが、髪や服に「×(バツ)」がついていたり、メインビジュアルも不穏に描かれていて、「これからどうなるんだろう?」と気になる存在でもありましたね。
小倉:いつもと表情が違うのは印象的で、「ミクってこんな表情するんだ」と思いました。また、タイトルにもある「歌えないミク」というキーワードの強さからは、思わず引き込まれるような魅力が感じられましたね。
本泉:私も見た時に繊細さを感じましたし、ミクたちバーチャル・シンガーはセカイによって全然違う子たちばかりなのですごく興味も湧きました。
――本作で披露される書き下ろし楽曲についてもお聞きできればと思います。
本泉:「モモジャン」らしいというのが第一印象ですね。世の中には聴くと元気が出る曲ってたくさんあると思うのですが、彼女たちなりの応援の仕方や背中の押し方が存分に感じられました。
降幡:書き下ろし楽曲は事前にパートが決まっていたので、ここを任されているんだという気持ちで収録させていただきました。当時は「ミクちゃん頑張れ!」という思いで歌った記憶があります。
小倉:楽曲制作に携わってくださったクリエイターさんたちがとても豪華で感動しました。新曲ではみのりと重なるような歌詞が入っていたりと“「モモジャン」らしさ”がしっかりと描かれていたので、これまでの彼女たちの想いが曲にのせられているんじゃないかな。
――収録が終わって、改めて感じた「MORE MORE JUMP!」の魅力などはありましたか?
降幡:ザ・アイドルであり、かわいいところですね(笑)。『劇場版プロセカ』のビジュアルが出た時にアイドル衣装の皆が見られて、私もファンとして興奮したのを覚えています。映画のストーリーでは練習風景だったりと、「モモジャン」の日常や目標に向かっていくひたむきさがうかがえたのも嬉しかったです。
本泉:私は“泥臭さ”がすごく好きですね。アイドル=キラキラ太陽! みたいなイメージがあると思うのですが、皆それぞれが1人の人間として壁にぶつかりながらもバーチャル・シンガーとともに乗り越えていって……。『プロセカ』はそんな生々しいところを描いてくれるので「モモジャン」の魅力はその“リアルさ”にもあるのではないかなと思っています。
小倉:彼女たちからは、何か問題が起きた時の自己解決力の強さが改めて感じられました。皆で協力して乗り越えていくというユニット自体のパワーや思いの強さが「モモジャン」の魅力だなと改めて再認識させられましたね。
――ちなみに、「MORE MORE JUMP!」の中でお気に入りの楽曲などはありますか?
降幡:愛莉のストーリーも踏まえると「パラソルサイダー」ですね。ライブで盛り上がるし、個人的にアゲな曲だなと思っています。
本泉:雫としてあげるなら「私は、私達は」です。彼女の覚悟が変わった楽曲であり、同時に芯の強さも見られる楽曲なので、大好きな曲の1つです。
小倉:「プロジェクトセカイ 4th Anniversary 感謝祭」で生歌唱させていただいた「天使のクローバー」ですね。「モモジャン」全員は揃わなかったのですが、ストーリー本編とリンクした振り付けをしたり、リハーサルも皆で練習したりして……。そういう意味では思い出とともに曲に対しての思い入れがすごく深まったなと感じています。
――特にライブで披露すると大切なものになりますよね。
小倉:そうですね。ファンの方々も掛け声を入れてくださって、素敵な思い出になりました。
――『劇場版プロセカ』で、皆さんが演じるキャラクターの見どころを教えてください。
降幡:劇場版は表情がすごく豊かになっていたので、愛莉のコミカルなところがより感じられるとともに、彼女の良さは「モモジャン」にいるからこそ発揮されるのかなと思いました。演じていて楽しかったのでぜひ注目していただきたいですね。
小倉:みのりもユニットの中ではユニークな立ち位置なので、遥とやり取りしている日常の姿はかなり印象的でしたね。演じる際にはどこまでやって良いのかな?と思いながらも、いつものみのりらしさを楽しく表現させていただきました。
本泉:映画の中で雫が愛莉ちゃん、瑞希ちゃんと一緒に買い物をしている場面があるのですが、映像で改めて仲良くしている様子を見た時はかなり嬉しくなりました。
――頭の中で思い描いていた部分が実際に描写されるのも、アニメーションの魅力ですよね。
本泉:そうですよね。「本当にこうやって過ごしているんだ!」と思いました。
――最後に、ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
降幡:『プロセカ』をずっと応援してくださっている皆さん、そして初めて『プロジェクトセカイ』に触れる方にも観ていただきたい作品です。ずっとミクちゃんを追っている方も満足するような内容になっているので、ぜひ劇場版をきっかけにゲームやライブなどにも足を運んでいただければと思います。
本泉:書き下ろし楽曲を含め、劇中では多くの楽曲が流れます。もしかしたら皆さんの知っている曲が出てくるかも!? 今まで『プロセカ』を応援してくれた方々も、ゲームの本編とはまた違うキャラクターの表情がたくさん見られると思うので楽しみにしていてください。
小倉:ミクを含め『プロセカ』キャラたちが大きな画面で動いているのを見られる機会は劇場版だからこそだと思っているので、まずはイラストやストーリー、キャラクターたちを純粋に楽しんでください。また、「何度でも劇場へ観に行きたい」という感覚になってもらえたら嬉しいので、上映期間中はミクや推しのキャラたちに会いに来ていただけたらと思います。
取材・文:渡辺美咲
『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』作品概要
【スタッフ】
原作:セガ / Colorful Palette / クリプトン・フューチャー・メディア
監督:畑博之
脚本:米内山陽子
キャラクターデザイン/総作画監督:秋山有希
サブキャラクターデザイン/総作画監督:辻雅俊
プロップ設定:牧野博美
美術監督:鈴木くるみ
美術設定:塩澤良憲
撮影監督:岩井和也
色彩設計:手嶋明美
CGIディレクター:小川喬右
鈴木:晴輝
編集:髙橋歩
音響監督:明田川仁
音響効果:上野励
音響制作:マジックカプセル
音楽:宝野聡史
アニメーション制作:P.A.WORKS
配給:松竹
製作幹事:サイバーエージェント
製作:「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」製作委員会
【キャスト】
初音ミク:ORIGINAL CV BY 藤田咲
鏡音リン・鏡音レン:ORIGINAL CV BY 下田麻美
巡音ルカ:ORIGINAL CV BY 浅川悠
MEIKO:ORIGINAL CV BY 拝郷メイコ
KAITO:ORIGINAL CV BY 風雅なおと
星乃一歌:野口瑠璃子
天馬咲希:礒部花凜
望月穂波:上田麗奈
日野森志歩:中島由貴
花里みのり:小倉唯
桐谷遥:吉岡茉祐
桃井愛莉:降幡愛
日野森雫:本泉莉奈
小豆沢こはね:秋奈
白石杏:鷲見友美ジェナ
東雲彰人:今井文也
青柳冬弥:伊東健人
天馬司:廣瀬大介
鳳えむ:木野日菜
草薙寧々:Machico
神代類:土岐隼一
宵崎奏:楠木ともり
朝比奈まふゆ:田辺留依
東雲絵名:鈴木みのり
暁山瑞希:佐藤日向
(C)「劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク」製作委員会
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