『鬼滅の刃』の連載が終了してあっという間に4か月が経ちましたが、人気は衰えるどころか益々ヒ-トアップしています。人気の要因を改めて考えてみると、やはりキャラクタ-達のインパクトが強く、非常に魅力的であることが大きいのではないでしょうか。
中でも嘴平伊之助(はしびら いのすけ)は、特にインパクトのあるキャラクタ-。筆者が最初見た時は「絶対敵だろ!」と思ってしまいました。実際、炭治郎との最初の絡みでは“敵キャラ”と捉えてしまってもおかしくはありません。
しかし、戦いや紆余曲折を経て、炭治郎や善逸のかけがえのない同士となっていきます。そんな中、やっぱりあの猪の被り物が気になる! ファンブックによると、育ての親である猪の頭なのだそう。
伊之助は、幼少の頃からこの猪頭を被っています。誰かに作ってもらったのでしょうか? それとも、幼い伊之助が自分で作ったのか? 一度作ってみれば解明できるかも!
ということで、今回、伊之助の被り物の作り方を調べてみました。
伊之助の頭の被り物はこうやって作る!
猪は日本には2種類しか存在せず、ほぼニホンイノシシとリュウキュウイノシシ。ニホンイノシシは本州、四国、九州とその周辺にある島(淡路島、小豆島、五島列島等)に生息。リュウキュウイノシシは、南西諸島の一部(沖縄本島、石垣島、西表島、奄美大島、徳之島等)に生息しています。つまり、伊之助の被っている猪はニホンイノシシということですね。
猪は特に狩猟対象獣なので狩猟をしても法律に触れることはありませんが、狩猟免許が必要となってきます。猟師さんに知り合いがいれば分けて貰えるのでしょうが、知り合いに猟師さんがいない場合は、あまりオススメできませんが「拾う」という方法も……。
私有地以外であれば、山や公道で死体を拾ってくるのは問題ありません。しかし、拾った場合は、国に拾得物としての届けが必要に。各都道府県の自然保護課、もしくは環境管理事務所に連絡して「拾得届証明書」を発行してもらってください。
【製造方法】
そのままでは固まったり腐食したりするので、加工しなければなりません。ここからは剥製の作り方の紹介になります。
■頭部の皮をナイフで剥がして、後頭部を裁断して広げます。
※猪は脂肪が多いので、肉と骨がぴったりくっついているので切り離すのがかなり大変だそう。
■頭部の皮をなめします。
※なめしとは、前述した通り凝固や腐食しないように皮を加工する作業のこと。
1、漂白剤や石鹸で手洗いし汚れやダニを取ります。
2、防腐処理をします。方法は色々ありますが、お手軽で簡単な方法は、焼きみょうばんと塩で作る、なめし溶液が簡単。
※焼きみょうばんは薬局で手に入ります。
【なめし溶液10L】
水10L
焼きみょうばん 500g
塩200g
これらを鍋に入れて沸騰させます。
3、バケツになめし溶液を入れて1週間程度漬け込みます。
※1日1回頭部皮を回してなじませる必要があります。
4、毛皮の部分をシャンプーします。
※乾かした時に塩分が残っていると毛の部分がパリパリになる為。
5、水分を取った後、頭部の皮を新聞紙に広げて、なめし溶液とひまし油を合わせた溶液(1:1の割合)をブラシで塗りつけます。
■日陰で通気性のよい所で3~4日陰干しし、さらに裏返して3日ほど陰干しします。
■裁断した部分を縫合して頭部を被れるように加工します。皮が硬いようであれば、ひまし油を再度塗りつけてください。
■牙の部分を内側に固定すれば完成です!
とんでもない手間暇がかかりますね……。ちなみに、購入する場合だと猪の頭部のみで国産品で10万円。海外の輸入品でおよそ20万円ほどかかります。中古ならメルカリやヤフオクで掘り出し物が安く手に入ることもあるかもしれません。
まあ、伊之助ファンなら是非欲しい一品ですよね(?)。欲しい方は、是非トライしてみてはいかがでしょうか。
参考文献及び資料
テレビ 【鬼滅の刃】
鬼滅の刃ファンブック
ウィキペディア 【鬼滅の刃】【イノシシ】【剥製】【害獣】
ピクシブ辞典【嘴平伊之助】
アトリエ杉本 ホ-ムペ-ジ
コアボックス ホ-ムペ-ジ
ちはるの森
(※画像は『鬼滅の刃』公式サイトより)
文・内海 健(よしもとライターズアカデミーウエスト)
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Source: PASH! PLUS