茨城県大洗を舞台に、サーフィンに熱中する少年たちの青春を描く『WAVE!!~サーフィンやっぺ!!~』。これまでラジオドラマやドラマCDで展開していた本作がついにアニメ化! 10月の劇場公開に先駆けて、PASH!10月号にてマサキ役・前野智昭さん、ショウ役・小笠原 仁さん、ナル役・中島ヨシキさんに見どころを教えていただきました。
インタビュー
――演じるキャラクターへの印象を教えてください。
前野:マサキくんは天真爛漫や純粋という言葉がぴったりな、真っ白な子だと思いますね。いい意味で計算ができないところがかわいいなと感じます。サーフィンの実力的には未知数な部分も多いですけど、天性のバランス感覚という父親譲りの高いポテンシャルを持っていて、これから彼がどういうふ うに成長していくのか、楽しみに演じさせていただいています。
小笠原:ショウくんはなんでもできて、見た目もかっこよくて。マサキくんがサーフィンを始めるきっかけになった憧れの存在ですし、ショウくんもマサキくんに対して憧れを抱いていて、リスペクトし合う関係を築いていきます。僕が中学生のころは、ショウくんみたいには全然しっかりしていなかったですね。好きなことを通じて実のある日々を送っていたかと聞かれたら、まったく首を縦に振れません。だからこそ演じるなかでショウくんから学ぶことも多くて、尊敬すべきキャラクターだと思っています。
中島:ナルはハワイの血が入っているということで、DNAに海や波が刻まれているんだろうと思うくらい、本能に忠実なサーファーです。でもじつは、頭の中はクールだしインテリで。見た目と中身のギャップがあって、ショウとは違うベクトルで大人だと思いますね。
――これまでラジオドラマなどで展開してきた本作。アニメとして臨んだアフレコで印象に残っていることは?
前野:キャラクターとは長く付き合ってきているので、演じる際にアニメだからと特別心掛けた点はあまりありませんでした。ですが、ずっと「アニメを早くやりたい!」と言っていたのがようやく実現したということで、気持ちが昂るものがありましたね。これまで、彼らがサーフィンをする姿は僕らも想像でしかわかっていない部分が多くて。それを実際に映像で観ることができて、「こういうふうに乗るのか」 という発見と高揚感がありました。あとは、特にマサキは要所要所で茨城弁が出るので、その濃さやニュアンスのディスカッションは毎回スタッフの方とさせていただいています。作品のキャッチコピーの「サーフィンやっぺ」も、事前に「“やっぺ”か、“すっぺ”か」というやりとりをしているんですよ。物語の舞台が大洗から始まるので、ご当地の皆さんになじみ深く感じていただける何かを残したいと思いながらやらせていただきました。
小笠原:マサキくんがサーフィンをするショウくんを初めて見るシーンが一番印象に残っています。ふたりの出会いは設定としては知っていましたが、マサキ目線でショウくんがどう映っていたかは、映像を観て初めて知ることができました。マサキくんから見たショウくんは天使みたいに光輝いていたんだ、だからショウくんにあんなにも憧れを抱いてくれたんだな、と。そこから、ショウくんへの捉え方がひとつ変わった気がします。非実在性、ある種の神聖さみたいなものに少しだけ意識を傾けて収録に臨みました。一方で、マサキやナルとサーフィンをしてるときは年相応の無邪気さが垣間見えもするので、そんな二面性も彼の魅力だと感じています。
――中島さんはいかがですか?
中島:僕は『WAVE!!』のアニメの収録に行くのが恐怖だったんです。事前にウクレレのコードを弾いてもらった音源を渡されて「それに合わせてミュージカル風に歌ってくれ」というお願いをされていまして。そんな無茶な、と(笑)。ナルがウクレレを愛するとはいえ、つねに持ち歩き、つねに弾き語るとは思っていませんでした。しかも、歌は本編のアフレコが終わったあとに収録するのですが、みなさん出ていってくれればいいのに、聴いていくんですよ。すごくやりづらかったです。出たとこ勝負で歌ったら、のちのち、マサキがその歌を歌うシーンも出てきて。前野さんにご迷惑をおかけしました…。
前野:いや、あれは大変だったなと思ったよ(笑)。
中島:あと、ナルは英語をしゃべるシーンもけっこうあり。いろいろと特殊技法を求められる現場でしたね。
――アフレコは皆さんでそろってやられたんですか?
前野 :そうですね。収録はかなり前で、これまでのスタンダードなアフレコができていた時期だったので。別録りの方もいましたけど、少なくとも小笠原くんとは毎話一緒にやれていました。すごく緊張していたよね(笑)。
中島:最初、端っこに座っていましたしね。
小笠原:めちゃくちゃ緊張してて、先輩方に「真ん中に来なよ」って言っていただいたのに「なんでですか 」って返しました…(笑)。
中島:わかる、俺もめっちゃ緊張してた。特に歌が。
――(笑)。さて、サーフィンにちなみ、「流行の波に乗った」「幸運の波に乗っている」というように、最近、ご自身が“波に乗っている”と感じたエピソードを教えてください。
小笠原:昔からトレーニングが趣味なんですけど、体質的に全然筋肉が付かないんですよ。でも、自粛中、筋トレブームに乗ってトレーニング数を増やしてみたら、徐々に体ができてきて。ショウくんみたいにバランスのいい体になりたいと思いながらトレーニングに励んでいます。
中島:僕は先日、車で出かけたら、目的地に着くまでの間、信号が全部青だったんですよ。普段だったら10分くらいかかるのに、3分で到着して。思わず「一回も信号に引っかからなかった…」ってひとり言を言ってしまいました。ラッキーでしたけど、そんなに 早く着かなくてもよかった(笑)。
小笠原:それは波に乗ってますね (笑)。前野さんはいかがです?
前野:僕はなんだろうな…。あ、1日に3件お仕事をいただいたときに、全部同じスタジオで、1日中まったく移動がないということがありましたね。それは、おそらく波に乗っていたんだ と思います(笑)。
――素敵なエピソードをありがとうございます(笑)。最後にファンに向けてメッセージを。
前野:本作のプロジェクトの発表から時間が少し経ってしまいましたが、満を持してアニメーションを皆さんにお届けできることをうれしく思っています。サーフィンの魅力はもちろん、僕が茨城出身ということもあって、茨城の魅力もお伝えできればと思いながら、全力で取り組んでいる作品です。茨城のほかにもいろいろな土地が作中に登場しますので、この情勢が落ち着いたあかつきには、ぜひ聖地巡礼のような楽しみ方もしてみてください。これからもさまざまな展開をしていくと思いますので、引き続き長い目で応援していただけるとうれしいです。
小笠原:作品が発表されてから前野さんとラジオをやったり、「ロケやっぺ」という企画では宮崎や湘南、大井町の体験施設に行かせていただき、そのなかで楽曲やラジオドラマとして少しずつ皆さんに『WAVE‼』の世界をお届けしてきました。それが今回、劇場公開という形で彼らの物語を観ていただくことができる。本当にうれしいですし、僕も早く劇場で観たいし、10月が待ち遠しくてワクワクしています。皆さまとリアルタイムで『WAVE‼』の世界や感想を共有できることを楽しみにしていますので、ぜひとも劇場に足を運んでいただけたらと思います。
中島:このプロジェクトに出合わなければ、人生でサーフィンに触れることはなかったと思います。こうして『WAVE‼』に関わらせていただいたので、今まで触れられなかったサーフィ ンというスポーツにもどんどんチャレンジしていきたいですね。だからみんな…本作を劇場でたくさん観て、俺をハワイに連れて行ってくれ
一同(笑)。
(※PASH!2020年10月号より抜粋)
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PASH!(パッシュ)2020年 10月号【おそ松さん&元号男子】
衣装協力=【前野】•Tシャツ ¥9,900•シャツ ¥22,000以上2点ともに(glamb/glamb tokyo)•パンツ ¥18,000 (CRIMIE/GARDEN TOKYO)•シューズ ¥8,300 (SHAKA/ブルームーンカ ンパニー)【小笠原】•シャツ ¥1,900 (原宿シカゴ(原宿/竹下店))•パンツ ¥18,500 (glamb/glamb tokyo)•シューズ ¥8,800 (SHAKA/ブルームーンカンパニー)【中島】•Tシャツ ¥4,200 (ROIAL/PORT of CALL 表参道)•シャツ ¥6,900 (Universal Style Wear/CRUTCH)•パンツ ¥19,500 (glamb/glamb tokyo)•シューズ ¥8,800 (SHAKA/ブルームーンカンパニー) 〈読者問い合わせ先〉=ブルームーンカンパニー (03-3499-2231)•glamb tokyo (03-3746-9950)•GARDEN TOKYO (03-3405-5075)•CRUTCH (052-916-0800)•PORT of CALL 表参道 (03-6434-0231)•原宿シカゴ(原宿/竹下店) (03-6721-0580)
作品情報
■『WAVE!!~サーフィンやっぺ!!~』
10月2日(金)より全三章連続公開
新宿バルト9他、全国映画館にて上映
【公開日】
第一章:2020年10月2日(金)
第二章:2020年10月16日(金)
第三章:2020年10月30日(金)
※予告なく変更になる場合がございます。
【STAFF】
原作:MAGES.
監督:尾崎隆晴
シリーズ構成:筆安一幸
キャラクター原案:さらちよみ
キャラクターデザイン:岩佐とも子
総作画監督:岩佐とも子/池田結姫
プロップデザイン:小野可奈子
アクション作画監督:藤井文乃
エフェクト作画監督:才木康寛/星野車蜂
色彩設計:舘絵美子
美術監督:荒井和浩
撮影監督:長谷川奈穂
編集:本田優規
音楽:土橋安騎夫
音響監督:横田知加子
音響制作:デルファイサウンド
CGアニメーション制作:QREAZY
アニメーション制作:旭プロダクション
【CAST】
陽岡マサキ:前野智昭
秋月ショウ:小笠原仁
田中ナル:中島ヨシキ
厳名コウスケ:佐藤拓也
松風ユータ:白井悠介
木戸ナオヤ:土岐隼一
フケ倫道:岡本信彦
森ウィリアム聡一郎:森久保祥太郎
アニメ公式サイト:wave-anime.com
アニメ公式Twitter:https://twitter.com/WAVE_animation
©MAGES./アニメWAVE!!製作委員会
Source: PASH! PLUS