陰と陽、対照的な2人の描写を楽しんで― TVアニメ「神之塔 -Tower of God-」市川太一&早見沙織インタビュー

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TVアニメ「神之塔 -Tower of God-」が4月1日(水)より TOKYO MX、BS11、とちぎテレビ、群馬テレビにて放送スタートとなります。原作は、SIU(シウ)さんによる韓国発の大人気Webコミック「神之塔」で、28か国語に翻訳されて世界中で読まれています。
頂上までたどりつけばどんな願いも叶うという”塔”を舞台に、夜の闇を恐れ、救いの光を求めて塔を登る少女・ラヘルと、彼女を追って塔に入った主人公の少年”夜”の物語が描かれます。
そんな夜とラヘルを演じるのは、市川太一さんと早見沙織さん。お二人は作品から何を感じ取り、それぞれのキャラクターとどう向き合って演じたのかをうかがいました。

――まずは出演が決まったときの感想をお聞かせください。
早見 ワールドワイドな作品のメインキャラクターの声を当てさせていただけるということで、うれしさだけでなく、驚きと喜び、そしてドキドキが混ざったような気持ちになりました。
市川 とても光栄なことで、プレッシャーもあったのですが、「それだけ多くの方に知っていただける機会にもなる、と前向きに捉えられました。原作は広く愛されていて、その分アニメも期待されていると思いますので、原作にきちんと寄り添ったお芝居をしていければと気を引き締めました。
――それぞれが演じるキャラクターへの印象や魅力をお聞かせください。
早見 原作とアニメの台本を拝見した印象としては、ラヘルはなかなか一筋縄ではいかないキャラクターだなと。ミステリアスなようであり、心を閉ざしているようであり、逆にすべてをさらけだしているようでもあり……。この子のことをもっと知りたいと思うと同時に、すべてを知るのが怖くなるような底知れなさも感じました。本当だったら隠しておきたいような心の機微をさらけ出している作品だと思いますので、見てくださった方たちにどう届くのか、今からドキドキしています。
市川 夜はとても素直で、”ラヘルに言われたことがすべて”というような少年です。まるで幼い子供のように知らないことも多いのですが、同時に、それらをすべてありのままに、そういうものとして受け入れられる懐の深さもあって。それは大きな魅力だと感じました。
――原作を読んでの感想もお聞かせください。
早見 一度読んだだけでは理解しきれないくらいに設定が詰め込まれていて、何度でも読み返したくなる作品です。私はアフレコの時、その話の前後あたりのエピソードを読んでから現場に臨んでいたのですが、途中で展開が追いきれなくなりそうになるときもあって。設定が頭の中できちんと図式化されていそうな市川さんに教えてもらったりもしていました(笑)。
市川 最初は「長く愛され、長く続いている作品だから、先の展開も見ておいた方がいいかな」くらいの軽い気持ちで原作を拝読し始めたのですが、テンポがよくて読むのが止められなくて。あっという間に作品のいちファンになってしまいました。
――夜とラヘルを演じるうえで、どのようなところに気を使われましたか?
市川 夜は、彼自身がどのように成長していくかが大切なテーマだと思っていますので、塔でどのような人と出会い、いかに心を開いて、心を重ねていくのかの過程を丁寧に追っていくことに気を使いました。あとは、お芝居を通して彼の”底知れなさ”のようなものを出せないと、周りのキャラクターたちが夜についてくる説得力に欠けてしまいますので、それをいかに出していくかですね。
早見 ラヘルに関しては、彼女の考えをどの程度お芝居として見せていくか、ですね。「原作のこのシーンは、アニメではこういう風に描かれるのでここのお芝居はこのくらいの塩梅で」というように、現場では佐野(隆史)監督にもよくご相談させていただきました。
市川 夜とラヘルは陰と陽といいますか、すごく対照的な2人なんです。
――お二人は、そんな夜とラヘルはお互いをどのように思っていると捉えて演じられましたか?
早見 えーと、これは……。
市川 ネタバレをせずにお話するのはちょっと難しいですね……(笑)。おそらく、ラヘルにとっての夜と、夜にとってのラヘルは全然違う存在なのではと思います。僕は、夜にとってのラヘルは「恋人以上、家族未満」という認識で演じました。
早見 ふわりとした言い方になってしまいますが、ラヘルにとっての夜は「彼女自身の根幹を揺さぶる存在」ではあると思います。
――詳しくは見てのお楽しみということですね。それでは、作品を通して印象に残ったキャラクターはいますか?
早見 私はラークさんですね。演じている三宅(健太)さんのアドリブが本当に楽しくて! 誰かがしゃべっている裏でずっと何かしら言っていたり(笑)。ちょっと怖い見た目をしているのですが、なんだかすっかりかわいらしく見えてきました。
市川 ラークはお茶目ですよね! 夜役の僕としては、やはり塔に入ってすぐ出会うクンの存在が欠かせないです。彼に出会ったことで、今の夜がある。クンにも注目していただけたらと思います。
――夜は「ラヘルさえいれば他には何もいらない」少年で、ラヘルは「何が何でも星空を見たい」少女とのことですが、それを踏まえておうかがいします。キャラクターのスタンスと演じるお二人を入れ替えて、市川さんは「何が何でも見たい」もの、早見さんは「これさえあれば他には何もいらない」というものを教えてください!
市川 それなら、僕はオーロラですね! いつの日か、一度この目で見られたらなと思っています。
――ラヘルのように、星空を見るために塔の頂上に登るよりは実現しやすそうですね! 早見さんはいかがでしょうか?
早見 これさえあれば他には…とまではいきませんが、寝具は大事だなと常々思ってます! 夜、ふかふかの寝具で幸せな気持ちで休めるのはとても大切だなと。今使っている枕は私にピッタリでとても重宝しています(笑)。
――ありがとうございます。それでは最後に、メッセージをお願いします。
早見 世界的な人気作品のアニメ化ということで、より多くの方にご覧いただけるとうれしいです。ストーリーはもちろん、キャラクターたちが見た目も性格も本当に個性的で、そんなところも魅力のひとつです。私たちといっしょに塔を登りましょう!
市川 アニメで初めて触れた方にも本作を好きになっていただけるよう、精一杯演じました。何度も繰り返し味わいたいストーリーの作品ですので、原作ともども、よろしくお願いいたします。
Source: WebNewtype
陰と陽、対照的な2人の描写を楽しんで― TVアニメ「神之塔 -Tower of God-」市川太一&早見沙織インタビュー

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