『にじさんじ』モノクルが似合う(自称)名探偵でありながら、実は事件を解決したことがない!? ボケにボケを重ねるトークで翻弄する注目新人ライバーのシェリン・バーガンディを直撃した。
(※本インタビューは、「PASH!」2020年1月号に掲載されたものです)
<インタビュー>
――自己紹介をお願いします。
『にじさんじ』の名探偵、シェリン・バーガンディです。主に雑談やゲーム実況などの配信をしております。
――デビューをされておよそ2カ月になりますが、今どのような心境ですか?
探偵業は 閑古鳥 が鳴いていて、空いた時間を楽しく使いたくてライバー活動を始めたんです。今はこの活動に夢中ですね。たくさんの人が観てくれたら、依頼人も来てくれるんじゃないかな、という気がします。まだ一度も来ていませんけど!
――実際にじさんじで活動を始めてみて、いかがでしたか?
多くの人に観てもらえることにびっくりしましたね。初配信は何万人もの方がいらっしゃっていて、両国国技館ふたつ分と考えると訳わかんないですよ。実感がないんですけど、すごいところに来たなあと思いますね。
――いつ手応えは感じましたか?
一番反応が大きかったのが初配信です。にじさんじの先輩方がすごく反応してくださったり、個人的に感想を送ってくださって。悪魔の夢月ロア先輩から、初配信直後にお褒めの言葉をいただいて嬉しかったですね。ぼくの配信で顔を気に入っていただいたようで、金運があがる金ピカなシェリンの画像を徹夜で作って送りました。大変喜んでいただいて嬉しかったですね。
――ネタのために全力ですね!
喜んでいただくのが昔から好きだったんですよ。誰かに使っていただくこととかも好きです。
――それは名探偵になる前からですか?
そうですね。知り合いの歌の編集をさせていただいたり。今も他のライバーさんからサムネイルを作る依頼がちょっとだけ来たり、ぼくと一緒にデビューしたライバーのふたり( 早瀬走 ・ 健屋花那)の音源の編集とかも多少やったり。ネタ作りや作業が好きですね。
――初回配信がめちゃくちゃ話題になりましたが、裏話はありますか?
画面の構成と自己紹介が二大テーマでした。まず先輩方の現在の練られた雑談画面の構成と、ゲーム配信でやられている情報の画面パーツをリストアップしました。TVだとどうやっているのかも調べました。自己紹介用ネタには、DNA検査と人間ドックを受けて骨密度や尿酸値を交えた自己紹介パワポを作ったんですが、できたのを見返したら全然おもしろくなくて(笑)。それは一旦ボツにして、来客用の事務所の紹介パワポを使って、ゆっくり自分の能力やプロフィールについてお話ししました。ぼく学生から社会人になるまで色々なパワーポイントを見てきたので、目を引くデザインを丹精込めて真面目に作りましたね! でも笑ったっていう人がいらっしゃいましたね。笑う要素あったかな?
――画面づくりをかなり研究されていたんですね。
にじさんじの先輩方が大体1年半かけて積み重ねてきたものが色々あったと思うので、クオリティを落とすと先輩方に申し訳ないですし、目が肥えている方にもちゃんと届くくらいのインパクトは提供しなきゃなと思いました。ただそういう技術はサブの要素で、本当に観てもらいたいのは画面とかしゃべりなので、技術とか装飾だけが凝っていると見られないようバランスは保つよう心がけています。何も考えずに単純に笑ってほしいんです。
――シェリンさんが「チューリップ組」として活動されている、同期のおふたりについてどう感じていらっしゃいますか?
一緒に通話をしている時間がめちゃくちゃ長いです。24時間ずっとつなぎっぱなしで「今から配信行ってくる」「いってらっしゃーい」「おかえりー」みたいなこともあります。居心地がめちゃくちゃいいんですよね。ふたりともすごく頼りになるし面白いし、真剣に話すと真剣に聞いてくれる、変なことをしたらちゃんとツッコんでくれるし、暴れてくれる。信頼関係があった上での殴り合いをいっぱいやってくれますね。
――3人でプロレス的なトークを日々やってらっしゃるイメージあります。
にじさんじって、悪魔とか吸血鬼とかすごく注目を集める先輩がいっぱいいらっしゃるなかに、ただの27歳探偵がやっていけるのかな、がっかりされる方もいるのかな、と思ってたんです。けれどもチューリップ組は、ぼくが「大丈夫かな」となっているときに、思いっきり背中を殴ってくれるので助かってます。
――後輩に怪盗(ルイス・キャミー)が入られましたが…。
いやあ! 是非事件を起こしていただいて、できるだけ多くの証拠を残してくださることを期待していますね! 期待が大きすぎてTwitterではしゃいだところがあったので、ルイスさんにご連絡を差し上げて、大丈夫でしたか、はしゃぎすぎてすいません、と言ったら「あなた探偵なんですから、怪盗にこんな反応していいんですか?」みたいに窘められました。『にじさんじ』では女子高生同士とか悪魔同士とかは絡みがあるんですけど、「探偵と怪盗」の組み合わせについテンションがあがってしまいました。
――はしゃぎっぷりが話題なのに対して、その一方で黒井しばさんの7万人記念配信のオフラインコラボで、7本のバラを持っていったというのはびっくりしました。
キザだなお前っていっぱい言われました(笑)。まあまあ、名探偵としてあるべき姿って感じですよね。ちゃんと生花で、ラッピングもしっかりしていただいて。ぼくは満足です。
――『にじさんじ』で気になっているライバーさんはいますか?
それはもう怪盗さん。『にじさんじ』そのものを知ったきっかけは 月ノ美兎委員長で、ロア先輩とかでびでび・でびる先輩は入る前からずっと観ていました。お話ができてすごく嬉しかったです。
――一対一でコラボしたい相手はいますか?
現状は、怪盗さんや配信に顔を出してくださる叶先輩とは、やってみたいなと思っていますね。誰とと聞かれても、ほんと面白い方ばっかりなので、迷ってしまいます。
――歌配信をされていましたが、歌ってみた動画は出されますか?
既に収録が終わった音源があって、それをどうみなさんにお観せしようかなという段階です(11月11日時点)。歌は好きなんで、どんどん定期的に出していけたらなと思っていますね。
――どのようなジャンルの音楽が好きですか?
エレクトロスイングと、ʼ70年からʼ95年前後の歌謡曲が好きですね。村下孝蔵さんとか、玉置浩二さんの安全地帯とか。あと、1920年くらいのアメリカの服装や音楽が好きなんですよ。当時流行っていたのがスイングで、現代のEDM的にアレンジしたダンスミュージックが、エレクトロスイングですね。古いけど今でも全然通用する、みたいなのが好きです。
――尊敬する探偵はどなたですか?
名探偵コナン先輩ですね! ネット配信されているので、作業の合間とか配信前に観て、テンションをあげてます。映画版の『名探偵コナン』20巻くらいをレンタルDVD屋で借りてきて、初配信の前後で観ていたんですよ。それを借りていたことを忘れちゃっていて。1カ月たったくらいで思い出して。延滞金どのくらいいくと思います…?約10万円いきました。
――えっ、そんなに行くものなんですか! 支払いは一体?
さすがに手元に10万はないので手立てはないですか、と相談したら、店長さんのほうから特別措置として、返す直前に借り放題プランに入っていただけるなら4万円くらいになります、って言っていただけました。だから今借り放題なんですけど、怖くてもう借りられないです!
――名探偵としての夢を教えてください。
世界を股にかけるような、悪と戦うような、陰謀と戦ったり謎を解き明かしたりみたいなのに、憧れるんですけども、まずは1件目の依頼をいただくことですね。まあ1件目がくれば、次から次へと口コミで来るのではないかと。ビラ配りも最近しています。まず1件!
――ライバーとしてやってみたいこと、夢はありますか?
ライバーとしては、古いものとか廃墟とか変なイベントとか秘境とか、この世の謎に満ちた場所に行ったり紹介したりしてみたいですね。あとなにかの一日署長をやってみたいです。店長でも何でもいいんですが、ぼくも長になってみたいなと。昔からの絶対にかなわぬ夢なんですが、『名探偵コナン』にガヤとかで参加できたらなっていうのがあります。おこがましいですけど…!
――ライバーだけの枠に留まらない活動をめざしていらっしゃるんですね。
もっとVTuberを多くの人に受け入れられるようにしたいので。間口を広げ、これからいつでも入っていきやすいような雰囲気にできればいいですね。
――最後にメッセージをお願いします。
ぼく名探偵シェリン・バーガンディは、みなさんからのご視聴・ご依頼を広く、喉から手が出るほどお待ちしています! 『にじさんじ』にはぼく以外にももっとカッコいい…ぼくもめちゃくちゃカッコいいんですけど…もっとダンディな方とか、かわいい方とか、人外までいっぱいいらっしゃいます。みなさんの推しは多分『にじさんじ』にいますので、観ていただけたら幸いです! ご依頼は是非事務所までよろしくお願いします!!
Text=たまごまご
■にじさんじ
公式サイト : http://nijisanji.ichikara.co.jp/
公式Twitter : @nijisanji_app
シェリン・バーガンディ:@ShellinBurgundy
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Source: PASH! PLUS